インターネットで情報を探したり、文章を作成したりするとき、どのようなツールを使っていますか?
GoogleやWordなどの一般的なツールを使っている方も多いと思いますが、もっと効率的に作業を進める方法があります。それが、Bing AI Copilotです。
- 作業中に検索や情報収集に時間がかかってしまう
- 資料作成やプロジェクト管理の効率を向上させたい
- 繰り返し行う作業やタスクで手間を省きたいリスト
Bing AI Copilotは、Chromeブラウザで利用できる拡張機能で、検索や文章作成、コーディングなどのPC作業を劇的に効率化することができます。
Bing AI Copilotは、人工知能(AI)を活用して、入力中のテキストやコードに合わせて最適な補完候補や予測を提示してくれます。
また、検索エンジンと連携して、必要な情報を素早く見つけることができます。さらに、最新の情報を参照してくれたり、表形式での出力も備えており、作業の効率化や生産性の向上にも役立ちます。
この記事では、Bing AI Copilotの使い方とメリットについて徹底的に解説します。Bing AI Copilotを使えば、情報収集や文章作成、コーディングなどの作業が効率的になります。ぜひ参考にしてください。
Bing AI Copilotでテレワーク業務効率もアップさせちゃいましょう。なお、テレワークを環境面から効率化する方法はこちらの記事で紹介しています。
テレワークで快適に働くための空間づくりとリフォームの方法 | おすすめのツールも紹介
それではどうぞ!
Bing Copilotとは
Bing Copilot は、インターネットで検索をするときに使うことでさらに検索や資料作成が便利になる機能です。Microsoft Edge というブラウザに入っています。Bing Copilot は、ブラウザの横にあるBingアイコンをクリックすることででてくる3つのタブから使うことができます。
1つ目のタブは「チャット」です。ここでは、Bing Copilot とチャットすることができます。Bing Copilot は、GPT-4 というすごいAIが動いています。どのくらいすごいかというと設定出来るパラメータは何と100兆個!
GPT-4 は、たくさんの言葉を知っていて、いろいろな質問に答えてくれます。
2つ目のタブは「作成」です。ここでは、Bing Copilot がテキストを作ってくれます。テキストとは、メール文章や会社案内など普段の仕事で使える内容ですよ。
Bing Copilot は、GPT-4 の力を使って、あなたが欲しいテキストを作ります。例えば、「新しい商品をお客さんに紹介するメール」を作りたいときに、「商品の概要」と「顧客への案内メールを作って」というキーワードを入れると、Bing Copilot が文章を考えてくれます。
3つ目のタブは「分析」です。ここでは、Bing Copilot がインターネットのページについて教えてくれます。インターネットのページとは、インターネットにある色々な情報のことです。例えば、「上野動物園」のHPを見ているときに、「分析」を開くと、Bing Copilot が上野動物園について基本情報を教えてくれます。
Bing Copilotは本当に便利です。使用することで普段の仕事の効率が何倍にもなりますよ。利用も簡単でMicrosoft Edge のブラウザに入っています。3つのタブで色々な機能を提供しています。ぜひ使ってみてください。
それぞれのタブについて仕事上の活用例と併せて詳しく見ていきましょう!
Bing Copilotのチャットタブのおすすめの使い方
チャットタブでは、Bing の AI チャット機能を使って、自然言語で検索や作成ができます。
で、この機能が良いところは最新のWEB上の情報を参照してくれる点です。なにかと話題のcahtGPTの無料版は2022年以前のデータまでしか参照してくれません。
たとえば、「ゼレンスキー大統領はいつ来日しますか?」こんなことを聞いてもしっかり最新情報にあわせて教えてくれます。※この記事を書いているのは2023年5月23日です。
【質問】
ゼレンスキー大統領はいつ来日しますか。
【Bing AI 回答】
ゼレンスキー大統領は、2023年5月20日に主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に参加す
るため、フランス政府専用機で来日しました。21日に予定されているウクライナ情勢を
テーマにしたセッションに参加する予定です。
注意点としては、間違った情報が表示されることもあるのでソースを確認するようにしま
しょう。Bing AIはしっかりソースも表示されるので調べる手間も少ないのがいいですね。
私はよくBing AIのチャットにライバル企業の新商品情報や決算発表について質問していま
す。
今まで、Twitterをみたり、Googleニュースを調べたりしていましたが、今はBing AI
チャットで質問をするようになりました。業務効率もあがってかなり生産性があがりま
した!
まずはBing AIチャットで質問する、この方法をぜひお試しください。
ちなみにChromeブラウザでBing AI チャットを使うこともできます。詳しくはこちらをドゾ!
ChromeブラウザでBing AIを活用する方法を徹底解説
Bing Copilotのチャットタブのさらに便利な使い方:ページの要約
チャットタブでもう一つおすすめの使い方があるので紹介します。それは表示してるページの要約です。
チャットタブでは表示しているページの要約を自動でやってくれます。もし上手く表示できない場合はクリーンアップボタンをおしてみてください。
そうすると、記事の要約が表示されます。
上司から急に、「市場動向やライバル企業の決算発表を比較して」というオーダーが来ることがあるんですが、この機能でサクッと作業を完了することができるようになりました。
これまではリサーチしたWEB情報を自分でまとめてましたが、それを自動でやってくれるんです。
すごい便利なのでぜひ使ってみてください。
Bing Copilotの作成タブのおすすめの使い方
つづいて、Bing Copilotの作成タブで会議のアジェンダを作る方法についてご紹介します。この方法を使うと、会議の目的や内容が明確になり、参加者が準備しやすくなります。
会議のアジェンダを作るときに、私がよく使う機能は「テキスト生成」です。この機能を使うと、Bing Copilotが自動的にテキストを生成してくれます。例えば、以下のように入力すると、
【会議概要】
会議名:プロジェクト進捗報告会
日時:2023年5月22日(月)10:00~11:00
場所:オンライン(Zoom)
参加者:山田(司会)、佐藤(報告者)、鈴木(報告者)、田中(報告者)、中村(聴講)
目的:プロジェクトの進捗状況を共有し、問題点や改善策を検討する
内容:
Bing Copilotが以下のように内容部分を補足してテキストを生成してくれます。
内容:
・プロジェクト全体の進捗状況と予定
・各担当者の進捗報告と課題
・問題点や改善策の提案と議論
・次回会議の日程調整
このように、Bing Copilotは適切なテキストを生成してくれるだけでなく、文章構成や文体も統一してくれます。これにより、会議のアジェンダが分かりやすくなります。
私は、この方法を使ってから、会議の確認事項の漏れがなくなり、仕事の手戻りが減ったと感じています。また、参加者からも「会議がスムーズに進むようになった」「事前に準備できることが明確になった」という声を聞きました。
Bing Copilotの作成タブは、会議のアジェンダだけでなく、他の文書も作成できます。例えば、レポートやプレゼン資料、メールやSNS投稿などです。あなたもぜひ、Bing Copilotの作成タブを試してみてください。あなたの仕事やコミュニケーションの生産性が爆上がりします!
Bing Copilotの分析情報タブのおすすめの使い方
こちらの機能としては、表示しているページの関連情報を表示してくれる機能になります。
例えば、経済産業省の公式サイトを表示しているとHP概要など基本情報を表示してくれる機能です。
基本的な情報をサクッと見るには便利な機能ですね。あとは海外のサイトを見る時は基本情報がまとまってくれているので、情報収集がやりやすくなりますよ。
Bing AI Copilotを仕事で使う方法(応用編)
ここまでお伝えしたBing AI Copilotの機能だけでも、あなたの仕事の役にきっとなると思います。
ここから先は実際の仕事での使い方を応用編としてお伝えしたいと思います。
これから先はきっと誰もがAIと一緒に仕事をする時代になると思います。ぜひこの波に乗り遅れないように、実際の業務に活用できるように準備しておきましょう。
今回は「新規事業の検討資料を作る」をテーマに進めていきます。
新規事業のテーマは「無人店舗」で実際に資料化するところまでやってみますのでぜひ参考にしてください。
1.言葉の定義を調べる
まずは言葉の定義をBing AIチャットで確認しましょう。この作業は、「無人店舗」という言葉の定義をAIと共有するために実施します。
後で実際にAIに指示を出す際に、認識がずれないようにするために実施します。もちろん自分の言葉で説明しても問題ありませんが、正確に表現するためにチャットで回答してもらうのがおすすめです。
【質問】
「無人店舗」について教えて
【Bing AI チャット回答】
無人店舗とは、人がいなくても商品を購入できる店舗のことです。無人販売機や自動販売機も無人店舗の一種です。最近では、AIやセンサー技術を活用して、顔認証や音声認識での決済が可能な無人店舗も登場しています。
日本でも、コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンが、2020年に「セブン-イレブン・エクスプレス」という無人店舗をオープンさせました。
また、Amazon Goという無人スーパーもあります。
こちらの回答の第一段落を使うようにします。
2.企画書案を作る
続いてBing Copilotの作成タブで企画書案を作ってもらうようにします。やり方ですが、「執筆分野」のところに作ってもらいたい内容を入れるようにします。
ポイントはこちら
- 指示文がわかるように「**」を文頭につける
- 補足情報として用語の定義を入れる
指示文の文頭に「**」を入れるのは文章をそのまま普通に書いてしまうと説明なのか、指示なのかが分かりづらいのでAIが誤解してしまう事があるからです。
また、用語が曖昧なままだと、勝手にAIが推測して誤った情報をもとに文章を生成する可能性があるのでそのようなことを防止するために、今回は補足情報として用語の定義を入れました。
できるだけAIには具体的に指示を出すようにしましょう。
「執筆分野」への入力例
**あなたは百貨店のマーケターです。
**無人店舗の業界で新規事業を考えてください。
**出力は新規事業の企画書としてまとめてください
**無人店舗の詳細は以下の通りです。
**無人店舗とは、人がいなくても商品を購入できる店舗のことです。無人販売機や自動販売機も無人店舗の一種です。最近では、AIやセンサー技術を活用して、顔認証や音声認識での決済が可能な無人店舗も登場しています。
入力したら、トーン:プロフェッショナル、長さ:短い、形式:段落を選択して「下書きの生成」を押します。
トーンなどは、あくまで目安なのでお好みで変更してみても大丈夫です。何度も作り直せるのはAIの良いところですね。そうすると、少し待つと文章が生成されます。
ちなみに今回はやりませんでしたが、生成された文章に応じて追加指示もできるので、好みに応じて使ってみるとより精度の高いたたき台が出来上がります。
生成された文章
無人店舗の業界で新規事業を考える
– 無人店舗とは、人がいなくても商品を購入できる店舗のこと
– 無人販売機や自動販売機も無人店舗の一種
– 最近では、AIやセンサー技術を活用して、顔認証や音声認識での決済が可能な無人店舗も登場
– 無人店舗のメリットは、人件費の削減、24時間営業、顧客データの活用など
– 無人店舗の課題は、システムの故障、盗難のリスク、初期費用の高さなど
新規事業の企画書
– 新規事業の目的:無人店舗の市場を拡大し、百貨店の売上を増やす
– 新規事業の内容:百貨店内に無人店舗コーナーを設置し、百貨店で扱う商品を無人で販売する
– 新規事業の特徴:
– 百貨店で扱う商品は高品質で多様なため、無人店舗でも需要があると考えられる
– 百貨店内に設置することで、セキュリティやブランドイメージを保つことができる
– 百貨店のポイントカードやアプリを利用して、顔認証やQRコードで入退店・決済を行うことで、顧客データを収集・分析することができる
– 百貨店の営業時間外でも無人店舗コーナーは開放し、24時間利用できるようにすることで、利便性を高める
– 新規事業の予算:初期費用は1億円(システム開発・導入費用)、運営費用は月額100万円(メンテナンス・管理費用)
– 新規事業の収益見込み:月額500万円(平均単価1000円×1日500件×30日)
売上の予測が入っているところなんかはリアリティがありますね。
というわけで企画書のたたき台が出来上がりました。ここまで5分くらいでできたのでかなり時間短縮になったと思います。
実際の業務ではこんな感じで企画案のたたきを考える作業を効率化しつつ、複数のアイデアを同様の方法で企画案としてまとめていくと良いと思います。
あくまでアイデアの拡張をAIにお願いする感じですね。
でもそれだけでも短い時間で10企画くらいは同様に作れると思うのでかなり効率が上がると思います。
3.企画書をパワポにまとめる(おまけ)
先ほどできた資料をワードにまとめても全然いいと思いますが、ここまで来たらあとはパワポにまとめるとこまでできるといいですよね。
パワポにまとめるAIツールはCopilotにはまだないので、ここでは外部サービスのCanvaを使ってまとめてみました。
正直あまり精度は高くないのでここでは深くは触れません。やりかたはこちら。
- STEP1Canvaのサイトにアクセスする。
- STEP2「Docs to Decks」をクリック
- STEP3開いたページで先ほどBing AI Copilotで作成した企画案をコピペする
- SETP4お好みのデザインを選択して「プレゼンテーションを作成する」を押せばOKです
作成したものがこちらです。
正直なところ精度はあまり高くないので、これなら自分で作ったテンプレに入れたほうが良いものが作れると思います。
ただ、将来的にはMicrosoft のOfficeシリーズにCopilotが搭載されるらしいのでその時にはかなり精度が高い資料が作れるようになるんじゃないでしょうか。
期待したいですね!
まとめ
Bing AI Copilotは、PC作業の効率化に劇的に向上させるツールです。AIを使って、テキストやコードの補完や予測を行い、検索エンジンと連携して情報を素早く入手できます。
使い方は今回上げた例以外にもさまざまです。ぜひBing AI Copilotを使って、PC作業をもっと効率化させましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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