ヘッドスピード45m/sは、アマチュアゴルファーの中でもパワーヒッターの領域。しかし、そのパワーを活かしきれず、「アイアンの飛距離が安定しない」「引っかけや吹け上がりが気になる」といった悩みを抱えていませんか?その原因は、あなたのスイングではなく、使っているヘッド スピード 45 アイアン シャフトが合っていないからかもしれません。
この記事では、ヘッドスピード45m/sのあなたが最大限のパフォーマンスを発揮するために、アイアンシャフトの最適なスペック(フレックス・重さ・キックポイント)の選び方を徹底解説します。定番のダイナミックゴールドS200は本当にあなたに合うのか、N.S.PROなどの人気モデルと比較しながら、後悔しない一本を見つけるための指針を提示します
さらに、ヘッドスピード40m/sや43m/sといった周辺スピード帯との違いや、ドライバーとの重量フローまで、日本ゴルフ協会のルールにも準拠したクラブ選びの観点から網羅的に解説し、あなたのアイアンショットを劇的に変えるお手伝いをします。
- ヘッドスピード45m/sに最適なアイアンシャフトのスペック(重さ・硬さ・調子)
- 後悔しない一本が見つかる、シャフト選びの具体的なポイント
- 定番から最新まで、人気シャフトのスペック比較と特徴
- 周辺のヘッドスピード(40, 43, 50m/s)に合うシャフトとの違いやQ&A
ヘッドスピード45のアイアンシャフト|後悔しない選び方とモデル比較

このセクションでは、ヘッドスピード45m/sというパワーを持つゴルファーが、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのアイアンシャフトの選び方と、具体的な人気モデルの比較を行います。自分に最適な一本を見つけるための核心的な情報がここにあります。
- おすすめ人気・定番モデルを徹底比較
- フレックス「S」が基本!重さと調子の決め方
- 主要モデルのスペックをマッピング分布図で比較
- ダイナミックゴールドS200を使いこなせるヘッドスピードの目安
- ドライバーとの重量フローを合わせるのが重要
- ヘッドスピード43に合うモデルの選び方
- ヘッドスピード43のゴルファーに合うおすすめ人気モデル3選
おすすめ人気・定番モデルを徹底比較

ヘッドスピード45のアイアンシャフト選びでまず知りたいのは、具体的にどのモデルが候補になるかでしょう。ここでは、市場で高い評価を得ている人気・定番モデルをピックアップし、その特徴を徹底比較します。あなたのプレースタイルや求める弾道に合うシャフトがどれか、見極めていきましょう。
ヘッドスピード45m/sのゴルファーが検討すべき主要なシャフトは、大きく分けて「重量級・安定性重視」と「中量級・操作性重視」の2タイプに分類できます。
モデル名 | 重量(S) | キックポイント | 特徴・どんな人におすすめか |
---|---|---|---|
Dynamic Gold S200 | 約129g | 元調子 | 重量級の代名詞。低く抑えた強弾道で風に負けない。コントロール性最優先で、体力に自信のあるハードヒッター向け。 |
N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 | 約114g | 中元調子 | 独特の粘り感でタイミングが取りやすい。飛距離と方向性を両立したい、コントロール志向のゴルファーに絶大な人気。 |
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 | 約106g | 元調子 | 軽量でありながらしっかりとした打感。シャープに振り抜け、操作性が高い。DGでは重いが、軽すぎるのは嫌というゴルファーに最適。 |
Dynamic Gold 120 S200 | 約118g | 元調子 | DGのフィーリングはそのままに約10g軽量化。振りやすさが向上し、ラウンド後半の疲れを軽減。DGユーザーの移行先として人気。 |
N.S.PRO 950GH neo | 約98g | 中調子 | 軽量スチールの超定番950GHの後継。現代のストロングロフトアイアンに合わせ、スピン性能と高さを出しやすく設計。 |
【独自の分析と考察】
この比較表からわかるのは、単に「Sフレックス」と言っても、重量や特性が大きく異なる点です。もしあなたが、体力に絶対の自信があり、ボールをライン出ししてピンをデッドに狙いたいなら「Dynamic Gold S200」が第一候補です。しかし、多くのヘッドスピード45m/sのゴルファーにとっては、ややオーバースペックになる可能性も否めません。
一方で、「N.S.PRO MODUS3 TOUR 120」や「TOUR 105」は、現代的なスイングにマッチしやすい設計で、多くのゴルファーにとって振りやすさと性能のバランスが取れた選択肢と言えます。特に「TOUR 105」は、軽量ながら頼りなさがなく、シャープな振り心地を好む方に強くおすすめできます。自分のスイングテンポや持ち球、そして何より「振り切れるか」を基準に選ぶことが重要です。
フレックス「S」が基本!重さと調子の決め方

ヘッドスピード45のシャフト選びにおいて、スペックの基本となるのが「フレックス」「重さ」「キックポイント(調子)」です。これらの要素を正しく理解し、自分に合わせることが、後悔しないシャフト選びの第一歩となります。
フレックス(硬さ):Sが明確な基準
ヘッドスピード45m/sは、シャフトの硬さ(フレックス)を選ぶ上で「S(スティッフ)」が明確な基準となります。このスピード帯で柔らかすぎるシャフト(RやSR)を使うと、スイング中にシャフトがしなり過ぎてしまい、インパクトでヘッドが戻りきらずプッシュアウトしたり、逆にヘッドが返りすぎて引っかけたりと、弾道が左右に散らばる原因になります。
Sフレックスは、速いスイングスピードに対してシャフトの余計なたわみやねじれを抑制し、インパクトエネルギーを効率よくボールに伝えます。これにより、優れたコントロール性能と、風に負けない安定した弾道が実現できるのです。ただし、同じ「S」表記でもメーカーやモデルによって実際の硬さには差があるため、ブランドを乗り換える際は注意が必要です。
重さ:振り切れる範囲で最も重い110g〜120g台を
シャフト重量は、スイングの安定性を左右する非常に重要な要素です。一般的に「振り切れる範囲でできるだけ重いもの」が良いとされており、ヘッドスピード45m/sのパワーがあれば110g〜120g台の重量帯が中心となります。
重いシャフトには、以下のようなメリットがあります。
- スイング軌道の安定: クラブの重さを利用することで、手先だけの「手打ち」を防ぎ、体全体を使った安定したスイングプレーンを作りやすくなります。
- タイミングの再現性向上: 適度な重さは、切り返しのタイミングを安定させ、毎回のスイングの再現性を高めます。
- インパクトの当たり負け防止: 特にラフからのショットなど、インパクト時にヘッドがブレにくくなります。
軽すぎるシャフトは、手打ちを誘発しやすく、スイングリズムが早くなることでミスの原因となります。ラウンドを通して安定して振り切れる、少し重さを感じる程度のスペックを選びましょう。
キックポイント(調子):弾道をコントロールする元〜中元調子が主流
キックポイント(調子)は、スイング中にシャフトが最も大きくしなる部分を指し、ボールの打ち出し角やスピン量に影響を与えます。
- 元調子(ハイキック): 手元側がしなり、先端が硬い。打ち出しが抑えられ、低く強い弾道になりやすい。操作性が高く、引っかけを嫌うハードヒッター向け。
- 中調子(ミッドキック): シャフト全体がしなる。クセがなく、多くのゴルファーに合う。弾道の高さと操作性のバランスが良い。
- 先調子(ローキック): 先端側がしなり、ヘッドが走る。ボールが上がりやすく、つかまりやすい。飛距離を出しやすい。
ヘッドスピード45m/sのゴルファーは、自身のパワーで十分な高さを出すことができるため、ボールが吹け上がるのを嫌う傾向があります。そのため、打ち出しを抑え、ライン出ししやすい元調子や中元調子のシャフトが適していることが多いです。
主要モデルのスペックをマッピング分布図で比較

各アイアンシャフトのスペックを個別に見ていくだけでなく、市場全体の中でどのモデルがどのような位置付けにあるのかを把握することは、最適な一本を選ぶ上で非常に役立ちます。ここでは、主要な人気シャフトを「重量」と「弾道の高さ/つかまりやすさ」の2軸でマッピングし、そのポジショニングを視覚的に比較します。
アイアンシャフト スペックマッピング
ここでは、簡易的なテキストベースでポジショニングマップを示します。
- 横軸: 上に行くほど「重量が重い」、下に行くほど「軽い」
- 縦軸: 右に行くほど「高弾道/つかまりが良い」、左に行くほど「低弾道/操作性重視」


【独自の分析と考察】
このマッピングから、明確な傾向が読み取れます。左上に位置する「ダイナミックゴールド(DG)ファミリー」や「Modus3 125」は、典型的なハードヒッター向けで、重量があり、ボールを抑えてコントロールすることを主眼に設計されています。ヘッドスピード45m/sは、この領域に足を踏み入れることができるパワーを持っています。
一方、中央から右下にかけて分布する「N.S.PROシリーズ」は、より幅広いアマチュアゴルファーをターゲットにしており、軽量でボールを上げやすく、つかまえやすい特性を持っています。
ヘッドスピード45m/sのゴルファーの選択肢は、主にマップの中央から左上にかけてのエリアとなります。「Modus3 105」や「DG 120」が、パワーと振りやすさのバランスが取れた中心的な存在であり、自分の求める弾道やフィーリングに応じて、より重く操作性重視の左上か、やや軽く安定性重視の中央右寄りかを選択していくことになります。
ダイナミックゴールドS200を使いこなせるヘッドスピードの目安

スチールシャフトの王道として長年君臨してきた「ダイナミックゴールドS200」。多くの上級者やプロが使用してきたことから、憧れを持つゴルファーも少なくありません。しかし、その性能を本当に引き出すには相応のパワーが求められます。
ヘッドスピード45のゴルファーにとって、ダイナミックゴールドS200は果たして最適な選択なのでしょうか。結論から言うと、「使いこなせるかどうかのボーダーライン上」にいると言えます。
推奨されるヘッドスピードは、ドライバー換算で42m/s〜47m/sとされており、まさに45m/sはその中心に位置します。しかし、これはあくまでスイングが安定している中・上級者の話。S200は重量が約129gと非常に重く、硬さも数値以上にしっかり感じられるため、体力に自信がなかったり、スイングテンポが早かったりするゴルファーにはオーバースペックとなりがちです。
S200が合う人の特徴
S200が合わない人の特徴
見栄を張ってS200を選んでしまうと、スイングを崩す原因にもなりかねません。もしDGのフィーリングが好きで、少し重いと感じるなら、前述の「Dynamic Gold 120 S200」が非常に優れた選択肢となります。
Amazonはレビュー豊富で信頼性あり

ドライバーとの重量フローを合わせるのが重要

ヘッドスピード45のアイアンシャフトを選ぶ際、アイアン単体で考えるのではなく、クラブセッティング全体の流れ、特にドライバーとの「重量フロー」を考慮することが極めて重要です。重量フローとは、クラブが短くなるにつれて、シャフト重量が適切に重くなっていく流れのことを指します。
理想的な重量フローが組めていると、全てのクラブが同じような感覚・リズムで振れるため、スイングの再現性が高まり、ミスショットが格段に減ります。
男子プロゴルファーの場合、ドライバーと7番アイアンのシャフト重量差は、平均して約50gと言われています。この数値を参考に、自分のセッティングを確認してみましょう。
ヘッドスピード45m/sのゴルファーの重量フロー例
もし、60g台のドライバーシャフトを使っているのに、アイアンが90g台の軽量スチールだと、アイアンが軽く感じすぎて手打ちになり、引っかけやトップのミスが出やすくなります。逆に、50g台のドライバーに対して120g台のアイアンだと、アイアンが重すぎて振り遅れ、スライスやダフリの原因になります。
アイアンシャフトを選ぶ際は、必ず今使っているドライバーのシャフト重量を確認し、そこから適切な重量帯のモデルを絞り込むようにしてください。
ヘッドスピード43に合うモデルの選び方

ヘッドスピード43のアイアンシャフト選びは、45m/sと非常に近いですが、このわずか2m/sの差が振り心地や最適なスペックに影響を与えます。基本的にはヘッドスピード45m/sと同じ考え方で問題ありませんが、よりシビアにオーバースペックを避ける必要があります。
ヘッドスピード43m/sのゴルファーは、45m/sのゴルファーと同様にSフレックスが適しています。しかし、重量の選択はより慎重になるべきです。45m/sのパワーがあれば扱える120gを超えるようなシャフトは、43m/sではラウンド後半にパフォーマンスが低下する原因になりかねません。
したがって、選び方のポイントは以下のようになります。
- フレックス: Sフレックスを基本とする。
- 重量: 105g〜115g前後を中心に検討する。120g以上のモデルは試打を重ね、本当に振り切れるか慎重に判断する。
- 無理をしない: 背伸びをして重すぎるシャフトを選ぶよりも、少し軽めで安定して振り切れるモデルを選ぶ方が、平均スコアは確実に向上します。
このスピード帯のゴルファーは、パワーと技術のバランスが取れているため、シャフトの選択肢が非常に広いのが特徴です。だからこそ、自分にとっての「最適」を丁寧に見つける作業が重要になります。
ヘッドスピード43のゴルファーに合うおすすめ人気モデル3選

ヘッドスピード43のアイアンシャフトとして、特に人気が高く、性能のバランスに優れたモデルを3つご紹介します。これらのモデルは、多くのHS43ゴルファーにとって、スイングの安定と飛距離アップの大きな助けとなるでしょう。
1. N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 (S)
重量約106.5g、元調子のシャフトです。軽量でありながら、先端剛性が高いため当たり負けせず、しっかりとしたインパクト感を得られます。シャープに振っていきたいゴルファーとの相性が抜群で、操作性の高さも魅力です。HS45では少し物足りなさを感じる可能性がある一方、HS43のゴルファーにとってはまさにジャストフィットする可能性が高い、大本命のシャフトです。
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2. Dynamic Gold 120 (S200)
重量約118g、元調子。絶対王者ダイナミックゴールドのフィーリングを継承しつつ、約10g軽量化されたモデルです。HS43のゴルファーが「オリジナルのDG S200は少し重いけど、あのコントロール性能は捨てがたい」と感じる場合に最適な選択肢となります。振りやすさが格段に向上しており、ラウンドを通して安定したパフォーマンスを維持しやすくなります。
安心感はAmazon、お得感は楽天

3. N.S.PRO 950GH neo (S)
重量約98g、中調子。軽量スチールの金字塔「950GH」を現代のストロングロフトアイアンに合わせて進化させたモデルです。HS43のゴルファーが、もう少し楽にボールを上げてキャリーを伸ばしたい、スピンでグリーンに止めたい、と考える場合にフィットします。上記2モデルに比べて軽量なため、体力に自信がない方や、楽にゴルフをしたい方にもおすすめです。
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ヘッドスピード45前後のアイアンシャフト選びに関する知識とQ&A

このセクションでは、ヘッドスピード45m/sを基準として、その前後のスピード帯(40m/sや50m/s)でのシャフト選びの違いや、アマチュアゴルファーが抱きやすい様々な疑問について、Q&A形式も交えながら詳しく解説していきます。より広い視野を持つことで、自身のシャフト選びへの理解がさらに深まります。
- ヘッドスピード40ならSRとSのどちらを選ぶべき?
- HS40なら「N.S.PRO 950GH neo」が定番
- ヘッドスピード40に合うモデルの重量帯とフレックス
- ヘッドスピード50のハードヒッター向けモデル
- 男性アマチュアの平均値と自分の現在地
- 7番で130ヤードに必要なヘッドスピードは約38m/s
- パワー不足でも飛距離を伸ばせる軽量シャフトの選び方
ヘッドスピード40ならSRとSのどちらを選ぶべき?

ヘッドスピード40のアイアンシャフト選びで最も悩ましいのが、フレックスを「SR(スティッフレギュラー)」と「S(スティッフ)」のどちらにするかという問題です。これは多くのアマチュアゴルファーが直面する壁であり、明確な答えは一つではありません。
結論から言うと、選択の基準は「スイングテンポ」と「求めるもの」によって決まります。
SRが合うタイプ
- スイングテンポがゆったりな人: スイングリズムが比較的ゆっくりで、シャフトのしなりをしっかり感じながら打ちたいタイプ。SRの適度なしなりが、タメを作りやすくし、飛距離を伸ばす助けになります。
- ボールのつかまりを良くしたい人: Sでは球が右に滑りがちなゴルファー。SRの柔らかさがヘッドの返りをサポートし、ドロー系のボールが打ちやすくなります。
- 楽にボールを上げたい人: シャフトのしなり戻り(キック)によって、ボールを高く打ち出しやすくなります。
Sが合うタイプ
- スイングテンポが速い人: 切り返しが早く、シャープにクラブを振っていくタイプ。Sの硬さがスイングの速さに負けず、安定したインパクトを可能にします。
- 方向性を重視する人: 引っかけのミスを嫌い、ターゲットに対して真っ直ぐ打ち出していきたいゴルファー。Sはシャフトのねじれが少なく、コントロール性能に優れます。
- パワーヒッターへの移行期: これからさらにヘッドスピードを上げていきたいと考えている若年層や体力のあるゴルファー。
どちらを選ぶか迷った場合は、少し軽めのSフレックス(例: N.S.PRO 950GH neo (S))を試してみるのがおすすめです。もしそれで硬すぎると感じたら、同じモデルのSRにする、という流れが良いでしょう。
HS40なら「N.S.PRO 950GH neo」が定番

ヘッドスピード40のアイアンシャフトとして、まさに「定番中の定番」と言えるのが日本シャフトの「N.S.PRO 950GH neo」です。長年にわたりアマチュアゴルファーから絶大な支持を得てきた「950GH」の後継モデルであり、現代のゴルフに合わせて見事に進化を遂げています。
なぜこのシャフトがHS40のゴルファーに最適なのでしょうか。その理由は、以下の3つの特徴に集約されます。
- 絶妙な重量設定 (S: 98g / R: 94.5g)
重すぎず軽すぎない90g台の重量は、多くのアマチュアゴルファーにとって振りやすさと安定性の完璧なバランスを提供します。HS40のゴルファーが無理なく振り切れ、スイングを安定させるのに最適な重さです。 - 現代のアイアンにマッチした設計
近年のアイアンは、重心が低く、ロフトが立った「ストロングロフト化」が進んでいます。これにより飛距離は出やすくなりましたが、ボールが上がりにくく、スピンがかかりにくいというデメリットも生じました。「950GH neo」は、シャフトの中間部を硬く、先端をしなりやすくすることで、この問題を解決。適切なスピン量と高い打ち出し角を実現し、グリーンでしっかり止まる球を打てるように設計されています。 - クセのない素直なしなり
シャフト全体がスムーズにしなる中調子で、スイングタイプを選ばない素直な挙動が特徴です。誰が打ってもタイミングが取りやすく、シャフトがスイングを邪魔しません。このクセのなさが、長年にわたり多くのゴルファーに愛され続ける理由です。
もしあなたがヘッドスピード40前後でシャフト選びに迷ったら、まずは「N.S.PRO 950GH neo」を試打してみてください。これが自分にとっての基準となり、他のシャフトと比較する際の優れた物差しとなるはずです。
同じモデルでもAmazonと楽天でキャンペーンや値段が異なるので、最後に両方確認してから購入するとベストです。

ヘッドスピード40に合うモデルの重量帯とフレックス

ヘッドスピード40に合うシャフトを選ぶ際、フレックスだけでなく「重量帯」を正しく設定することが非常に重要です。このスピード帯に最適なスペックの全体像を把握しておきましょう。
推奨フレックス:R / SR / S
前述の通り、ヘッドスピード40m/sはフレックスの境界線にあります。
- R (レギュラー): パワーに自信がなく、シャフトのしなりを最大限活かして飛ばしたいゴルファー向け。
- SR (スティッフレギュラー): 平均的なパワーで、安定性と飛距離のバランスを取りたいゴルファーに最適。
- S (スティッフ): スイングテンポが速く、方向性を重視するゴルファー向け。
推奨重量帯:95g 〜 110g
このスピード帯のゴルファーにとって、アイアンシャフトの重量は95gから110gの範囲が中心となります。
- 95g前後 (軽量スチール): N.S.PRO 950GH neoなど。振りやすさを最優先し、楽にボールを上げたいゴルファーに。アマチュアの最大公約数的なスペック。
- 105g前後 (中量級スチール): N.S.PRO MODUS3 TOUR 105など。振り応えと操作性を両立したいゴルファーに。HS40の中でもパワーがある方向け。
- 110g前後: Dynamic Gold 105など。重量感があり、スイング軌道を安定させたいが、オリジナルのDGでは重すぎると感じるゴルファーに。
ドライバーのシャフトが50g台ならアイアンは95g〜105g前後、ドライバーが60g台なら105g〜115g前後が、重量フローの観点からも適切な組み合わせとなります。自分の体力やドライバーとのバランスを考え、この範囲から最適な重量を選びましょう。
ヘッドスピード50のハードヒッター向けモデル

ヘッドスピード50のアイアンシャフト選びは、アマチュアの領域を超え、プロやトップアマと同じレベルでの選択が求められます。このレベルになると、シャフトに求められる性能は「飛距離」ではなく、圧倒的な「コントロール性能」と「安定性」です。
ヘッドスピード50m/sを超えるようなハードヒッターは、スイングのパワーによってシャフトに絶大な負荷をかけます。そのため、シャフトはそのパワーを受け止め、暴れることなく、プレーヤーの意図を正確にヘッドに伝える能力が不可欠です。
この領域で選ばれるシャフトの主な特徴は以下の通りです。
- フレックス: X (エキストラスティッフ) や、TX (ツアーエキストラ) といった、市販モデルの中でも最も硬いフレックスが基本となります。
- 重量: 120g〜130g以上のヘビー級スチールシャフトが中心。この重さがスイングのブレを抑制し、インパクトの安定性を生み出します。
- キックポイント: 弾道の吹け上がりを抑え、操作性を高める元調子が主流です。
代表的なハードヒッター向けモデル
- Dynamic Gold X100 / Tour Issue X100: プロ使用率No.1。重量と硬さでパワーを受け止め、精密なコントロールを可能にする王道シャフト。
- N.S.PRO MODUS3 TOUR 125 (X) / TOUR 130 (X): 重量としなり感を両立させたモデル。パワーがありながらも、シャフトのフィーリングを重視するプレーヤーに人気。
- Project X (6.5 / 7.0): 手元から先端まで硬く、しなりを感じにくい「ステップレス」構造が特徴。シャフトが仕事をするのではなく、プレーヤーが全てをコントロールする感覚を好む上級者向け。
これらのシャフトは、ヘッドスピード45m/sのゴルファーが使うと、硬すぎてボールが上がらず、飛距離をロスする可能性が非常に高いです。自分のレベルに合わないオーバースペックなシャフトは、百害あって一利なしと心得ましょう。
男性アマチュアの平均値と自分の現在地

自分のヘッドスピードを客観的に評価するためには、一般的なアマチュアゴルファーの平均値を知ることが役立ちます。自分の現在地を把握することで、シャフト選びの方向性がより明確になります。
一般的に、男性アマチュアゴルファーのドライバーの平均ヘッドスピードは、38m/sから42m/s程度と言われています。
このデータから見ると、ヘッドスピード45m/sは、平均的なアマチュアゴルファーよりも明らかに速く、パワーヒッターの部類に入ることがわかります。これは、シャフト選びにおいて、より硬く、より重いスペックを選択できるというアドバンテージを持っていることを意味します。
しかし、同時に注意も必要です。平均よりも速いからといって、プロが使うようなハードスペックに安易に手を出すのは危険です。ヘッドスピード45m/sは、アマチュアとしてはトップクラスですが、常に50m/s以上を記録するツアープロとはまだ差があります。
自分のヘッドスピードが平均より速いことを自信にしつつも、過信せず、あくまで「自分自身のスイング」に合ったスペックを冷静に選ぶことが、スコアアップへの最短ルートです。ゴルフショップなどで定期的にヘッドスピードを計測し、自分の数値を正確に把握しておくことをお勧めします。
7番で130ヤードに必要なヘッドスピードは約38m/s

多くのアマチュアゴルファーが目標にする飛距離の目安の一つに、「7番アイアンで150ヤード」というものがありますが、まずはその手前の「7番アイアンで130ヤード」を安定してキャリーで打てるかどうかが、一つのベンチマークとなります。
では、7番アイアンで130ヤードを打つためには、どれくらいのヘッドスピードが必要なのでしょうか。
結論としては、アイアンでのヘッドスピードが約35m/s〜38m/s程度必要とされています。これはドライバーのヘッドスピードに換算すると、おおよそ38m/s〜40m/sに相当します。
もちろん、これはアイアンのロフト角によっても大きく変わります。クラシカルなロフト(34度前後)のアイアンであれば上記の数値が目安となりますが、近年のストロングロフト化された「飛び系アイアン」(26度前後)であれば、もっと遅いヘッドスピードでも130ヤードを達成することは可能です。
ヘッドスピード45m/sのゴルファーの場合
ドライバーのヘッドスピードが45m/sあれば、7番アイアンのヘッドスピードは40m/sを超えてきます。これにより、標準的なロフトのアイアンでも160ヤード以上のキャリーを十分に狙えるポテンシャルを持っています。もし、この飛距離が出ていないのであれば、シャフトが合っていなかったり、スイングの効率が悪かったりする可能性が考えられます。
パワー不足でも飛距離を伸ばせる軽量シャフトの選び方

この記事の主眼はヘッドスピード45m/sのゴルファーですが、全てのゴルファーがパワーヒッターというわけではありません。ヘッドスピードが平均以下で、パワー不足に悩むゴルファーが飛距離を伸ばすには、シャフトの力を借りることが不可欠です。
ヘッドスピードが遅めのゴルファーがシャフトを選ぶ際のポイントは、これまで解説してきたこととは逆になります。
パワー不足を補う代表的なシャフト
ヘッドスピード45m/sのゴルファーであっても、ラウンド後半に疲れてきた時や、冬場で体が回らない時には、これらの軽量シャフトのテクノロジーと考え方は参考になるでしょう。
Amazonは初心者でも安心して購入しやすい、一方で楽天はベテランゴルファーがまとめ買いに使うケースが多いです

総括:ヘッドスピード45に最適なアイアンシャフトを見つける方法

この記事では、ヘッドスピード45m/sのゴルファーがアイアンシャフトを選ぶ上で重要なポイントを、多角的な視点から解説しました。最後に、後悔しない一本を見つけるための要点をまとめます。
これらのポイントを踏まえ、あなたに最適な一本を見つけ、次のラウンドに臨んでみませんか? 正しいシャフトは、あなたのゴルフを新たな次元へと引き上げてくれるはずです。
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