曲がり改善!PING(ピン)「カチャカチャ機能」でライ角調整

曲がり改善!PING(ピン)「カチャカチャ機能」でライ角調整 PING
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「PINGのドライバーやフェアウェイウッド、いいんだけど、どうも球が左右に曲がるんだよな…」「カチャカチャ機能って聞いたことあるけど、ライ角調整ってどうやるの?」「調整したら、本当に曲がりは直るの?」

もしあなたがPINGのクラブを使っていて、そんな悩みを抱えているなら、この記事は必読です。実は、PINGの多くのクラブに搭載されている「カチャカチャ機能(可変ホーゼル)」を使えば、自分で簡単にライ角を調整し、スライスやフックといった球の曲がりを改善できる可能性があるのです。

この記事では、PINGカチャカチャ機能のライ角調整の基本から、具体的な使い方、調整による効果、そして多くのゴルファーが抱える疑問まで、徹底的に解説します。

結論から言うと、適切なライ角調整は、あなたのショットの方向性を安定させるための非常に有効な手段です。

記事のポイント
  • カチャカチャ機能でライ角を調整し、球の曲がりを改善する方法がわかる。
  • ライ角(Flat/Upright)とロフト角の調整方法と弾道への影響を理解できる。
  • G430/G440(仮)などモデル別ライ角と、正しい調整・締め方を学べる。
  • ロフト+設定の飛距離への影響やシャフト交換時の注意点など、疑問を解決できる。

最後まで読めば、PINGのカチャカチャ機能を最大限に活用し、悩みの種だった球の曲がりを改善するための具体的な方法がわかります。さあ、理想のストレートボールを目指して、調整の世界へ踏み出しましょう!

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PINGのカチャカチャ機能とは?ライ角・ロフト角調整の基本

PINGスリーブ調整の使い方と設定手順
画像引用:CLUB PING

PINGのカチャカチャ機能(正式名称に近いのは可変ホーゼルやアジャスタブルホーゼル)は、ゴルファー自身がレンチ一つでクラブの特性を微調整できる画期的なシステムです。

このセクションでは、その基本的な仕組みと、ライ角・ロフト角調整がどのように行われるかを解説します。

  • カチャカチャ機能概要と調整できること(ロフト・ライ角)
  • 調整ポジションと数値の見方:基本操作を理解
  • フラット/アップライトの効果:球の曲がりをどう抑える?
  • ロフト調整機能の使い方と弾道への影響
  • 締め方は?正しいトルクレンチの使い方と注意点

カチャカチャ機能概要と調整できること(ロフト・ライ角)

この画像はPINGのカチャカチャ機能の心臓部、ホーゼル部分の構造を示しています。

PINGのカチャカチャ機能は、ホーゼル部分にある調整リングの位置を変えてネジで固定することで、ヘッドの角度を変化させる仕組みです。これにより、主に以下の2つの要素を調整できます。

  1. ロフト角: ボールの打ち出し角やスピン量に影響します。一般的に±1.0°や±1.5°の範囲で、0.5°刻み(モデルによっては1°刻み)で調整可能です。(例: G425/G430は±1.5°)
  2. ライ角: アドレス時のクラブヘッドのソールの傾き具合です。これがスイング中のフェース向きに影響し、球の左右の曲がり(スライス/フック)に関係します。多くの場合、「Flat(フラット)」「Standard(標準)」「Upright(アップライト)」の3ポジション、もしくはそれを含む複数のポジションで調整できます。

この調整機能により、ゴルファーは自分のスイングタイプや、その日の調子、コースコンディションに合わせて、クラブの性能を最適化できます。例えば、スライスに悩む人はライ角をアップライトに、フックに悩む人はフラットに調整することで、インパクト時のフェース向きをスクエアに近づけ、曲がり幅を抑える効果が期待できます。

ただし、ロフト角とライ角は完全に独立して調整できるわけではなく、連動して変化する部分がある点に注意が必要です。

ライ角調整ポジションと数値の見方:基本操作を理解

画像引用:PING

調整リングの刻印が、現在のセッティングを示しています。PINGのライ角やロフト角を調整するには、まずホーゼルに刻まれたポジションマークの意味を理解する必要があります。モデルによって表記は多少異なりますが、一般的には以下のようなマークが使われます。

画像引用:AMAZON
  • ロフト角調整: 「+1.0」「+0.6」「0」「-0.6」「-1.0」や「+1.5」「+1.0」「0」「-1.0」「-1.5」のように、標準ロフトからの変化量が数字で示されます。数字が大きいほどロフトが増え、打ち出しが高くなります。
  • ライ角調整: ロフト角のポジションと組み合わせる形で、ライ角の方向を示すマークがあります。「●」(Standard)、「-」(Flat)、「+」(Upright)や、ドットの位置などで示されることが多いです。(例: G410以降は8つのポジションがあり、ロフト角とライ角の組み合わせを示します)

スリーブですが○のところがスタンダードの状態になります。ライ角は2パターンあります。(ノーマルのままかフラット(3°))

こちらの図だと左がノーマルで右がフラットです。

画像引用:PING
調整の基本操作
  1. 緩める: 専用のトルクレンチを使って、ホーゼル根元のネジを反時計回りに回して緩めます。完全に抜き取る必要はありません。
  2. リングを回す: ネジが緩んだら、シャフト(スリーブ)を少し引き抜き、回転させて目的のポジションマークに合わせます。
  3. 締める: ポジションが決まったら、シャフトをしっかり差し込み、トルクレンチで時計回りに締めます。

取扱説明書やPING公式サイトで、ご自身のモデルの具体的なポジションチャートを確認することが最も確実です。各ポジションがどのロフト角・ライ角に対応するのかを把握してから調整しましょう。

フラット/アップライトの効果:球の曲がりをどう抑える?

画像引用:PING

アドレス時のクラブの傾き、それがライ角です。PINGのライ角調整機能における「Flat(フラット)」と「Upright(アップライト)」は、球の左右の曲がりをコントロールする上で重要な役割を果たします。

  • Flat (フラット) 設定:
    • 効果: アドレス時およびインパクト時にクラブのトウ側が下がり、ヒール側が浮きやすくなります。これにより、インパクトでフェースが開きやすくなり、ボールが右に飛び出しやすくなる(捕まりを抑える)傾向があります。
    • 対象者: フック(左への曲がり)に悩むゴルファー。フラットに調整することで、左への引っ掛けを防ぎ、ストレートに近い弾道、あるいは軽いフェードボールを打ちやすくなります。
    • PINGのポジション例: 「-」マークや、ポジションチャート上でFlatと示される位置。標準ライ角より約1°フラットになります。
  • Upright (アップライト) 設定:
    • 効果: アドレス時およびインパクト時にクラブのヒール側が下がり、トウ側が浮きやすくなります。これにより、インパクトでフェースが閉じやすくなり、ボールが左に飛び出しやすくなる(捕まりを良くする)傾向があります。
    • 対象者: スライス(右への曲がり)に悩むゴルファー。アップライトに調整することで、ボールの捕まりを助け、ストレートに近い弾道、あるいは軽いドローボールを打ちやすくなります。
    • PINGのポジション例: 「+」マークや、ポジションチャート上でUprightと示される位置。標準ライ角より約1°アップライトになります。

自分の持ち球やミスの傾向に合わせてライ角を調整することで、インパクト時のフェース向きを最適化し、方向性の安定、すなわち「曲がり改善」が期待できるのです。

カチャカチャの締め方は?正しいトルクレンチの使い方と注意点

調整に必要なレンチと基本操作
画像引用:CLUB PING

調整機能の効果を正しく得るためには、正しい締め方が不可欠です。PINGのカチャカチャ機能を調整した後、専用のトルクレンチでネジを締める際の正しい使い方と注意点を解説します。

画像引用:PING
正しい締め方
  1. レンチを差し込む: ホーゼル根元のネジの溝に、トルクレンチの先端をしっかりと差し込みます。
  2. 時計回りに回す: レンチを時計回りにゆっくりと回していきます。
  3. 「カチッ」と音がするまで: 回していくと、ある程度の力で「カチッ」という音、または手応えがあります。これが適正トルクで締まった合図です。
  4. 締めるのを止める: 「カチッ」となったら、それ以上は絶対に締め付けないでください。
注意点
  • 必ず専用トルクレンチを使用する: PING純正、または互換性のある専用トルクレンチを使用してください。他の工具を使うと、ネジ山を破損したり、適切なトルクで締められなかったりする原因になります。
  • 締めすぎ厳禁: 「カチッ」という合図を超えて無理に締め付けると、ネジやホーゼル、シャフトを破損する恐れがあります。適正トルクで止めることが最も重要です。
  • 緩みがないか確認: 締め付け後、軽くヘッドを持ってガタつきがないか確認しましょう。ラウンド前や練習前にも緩みがないかチェックする習慣をつけると安全です。
  • ポジション合わせ: 締める前に、シャフト(スリーブ)のポジションマークが、ホーゼル側の目印(線やドット)に正確に合っていることを確認してください。

正しい締め方を守ることで、クラブの性能を安全かつ最大限に引き出すことができます。

PING カチャカチャ調整とモデル別ライ角の疑問解決

大型ゴルフ量販店

PINGのカチャカチャ機能は多くのモデルに搭載されていますが、モデルによって標準のライ角や調整の仕様が少しずつ異なります。ここでは、人気のG430ユーティリティやG440シリーズの具体的なライ角情報と、カチャカチャ調整に関するよくある疑問について解説します。

  • G430ユーティリティの標準ライ角と調整範囲は?
  • G440シリーズ(DR/FW/HB)の標準ライ角と調整幅は?
  • G410/G425/G430ユーザー向け 調整Q&A
  • ロフト+設定は飛ばない? スピン量への影響
  • シャフト交換後の注意点:ロフト角は変わる?
  • よくある疑問を数値でスッキリ解決

G430ユーティリティの標準ライ角と調整範囲は?

画像引用:PING

人気のG430ユーティリティについて、そのライ角を見てみましょう。ライ角は、アドレス時のボールの捕まりや方向性に影響を与える重要なスペックです。

PING G430 ユーティリティ(ハイブリッド)の標準ライ角は、番手によって若干異なりますが、概ね58.0°から59.5°の範囲に設定されています(例: 2H/17°=58.0°, 3H/19°=58.5°, 4H/22°=59.0°, 5H/26°=59.5°, 6H/30°=60.0°, 7H/34°=60.5°)。

調整範囲について:
G430シリーズのホーゼル(Trajectory Tuning 2.0)は、8つのポジションを持ち、ライ角調整も可能です。

  • ライ角調整: 標準ポジション(●)を基準に、最大±1.0°の範囲でフラット(Flat)またはアップライト(Upright)に調整可能です。
  • ロフト角調整: 同時に、最大±1.5°の範囲でロフト角も調整可能です。

つまり、G430ユーティリティでは、標準ライ角から±1.0°の範囲で、自分のスイングやミスの傾向に合わせてライ角を微調整することができます。スライス傾向ならアップライト(+方向)に、フック傾向ならフラット(-方向)に設定することで、方向性の改善が期待できます。ポジションチャートを確認し、最適な設定を見つけましょう。

G440シリーズ(DR/FW/HB)の標準ライ角と調整幅は?

画像引用:PING

2025年2月発売の最新モデル、PINGG440シリーズ。「飛び重心」設計が話題ですが、もちろんPING伝統の「8ポジション ロフト/ライ角調整機能」もしっかり搭載されています。これにより、打ち出し条件を最適化し、個々のゴルファーに合わせた最大飛距離を目指せます。ここでは、G440シリーズのドライバー、フェアウェイウッド(MAX)、ハイブリッドの標準スペックと調整機能について詳しく見ていきましょう。

G440シリーズ 標準ロフト角・ライ角(一部抜粋)

以下の表は、各モデルの代表的な番手の標準スペックです。

モデル番手/ロフト角標準ライ角ヘッド体積
G440 ドライバー
MAX9°, 10.5°, 12°59.5°460cc
SFT9°, 10.5°59.5°460cc
LST9°, 10.5°58.0°450cc
G440 FW (MAX)
#315°57.5°186cc
#417°57.5°180cc
#519°58.0°174cc
#721°58.5°165cc
#924°59.0°157cc
G440 ハイブリッド
#217°58.0°122cc
#320°58.5°120cc
#423°59.0°118cc
#526°59.5°117cc
#630°60.0°117cc
#734°60.5°113cc

(注: 上記は標準設定の数値です。カスタムフィッティングにより個々に調整されます。)

G440の8ポジション調整機能 詳細

G440シリーズに搭載されている調整機能(Trajectory Tuning 2.0 ホーゼル)では、以下の調整が可能です。

  • ロフト角調整: 表示ロフト角に対して、±1.0度 および ±1.5度 の調整が可能です。これにより、打ち出し角とスピン量を細かくコントロールできます。
  • ライ角調整: スタンダード(標準)フラット の調整が可能です。フラット設定にすると、スタンダードポジションから見てライ角が約1度フラットになり、ボールの捕まりを抑える効果(フックや引っ掛けの抑制)が期待できます。

これらロフト角とライ角の組み合わせにより、合計8つの異なるセッティング(ポジション)が存在します。例えば、「+1.5」(ロフト+1.5°/ライ角STD)や「Flat -1.0」(ロフト-1.0°/ライ角Flat)といった具体的な設定が可能です。どのポジションがどの数値に対応するかは、クラブ付属の説明書やPING公式サイトの調整方法説明で必ず確認してください。

調整によるパフォーマンス変化(期待される効果)
  • ライ角をフラットに: フックや左へのミスが多い場合に有効。インパクトでフェースが開きやすくなり、ストレートまたはフェード系の弾道を促します。
  • ロフト角をプラスに (+1.0° or +1.5°): 打ち出し角が低すぎる、キャリーが不足している場合に有効。打ち出しが高くなり、スピン量も増加する傾向があります(スピン過多には注意)。
  • ロフト角をマイナスに (-1.0° or -1.5°): 打ち出し角が高すぎる、吹け上がる場合に有効。打ち出しが抑えられ、スピン量も減少する傾向があります(キャリー不足には注意)。

シャフト互換性と使用感について

シャフトスリーブはG410以降のモデルと互換性があります(G400以前とは互換性なし)。シャフト交換自体でホーゼル設定の数値が変わることはありません。調整によって、弾道だけでなく、わずかに打感や振り心地が変わったと感じる可能性もありますが、主な目的はあくまで弾道の最適化です。実際に試打を重ね、自分に最適なポジションを見つけてみてください。

G410/G425/G430ユーザー向け 調整Q&A

カラーコードチャートの見方

G410、G425、G430といった比較的新しいモデルをお使いのPINGユーザーから寄せられる、カチャカチャ調整に関するよくある質問にお答えします。

Q1: G410系の「+」や「-」はライ角にどう影響しますか?
A1: PINGのG410以降のモデル(Trajectory Tuning 2.0)では、8つのポジションがあります。ライ角に関しては、基本的に「+」の刻印があるポジションが標準よりアップライト(Upright)、「-」の刻印があるポジションが標準よりフラット(Flat)になります。ポジションチャートを確認し、ロフト角との組み合わせで最適な位置を選んでください。「+」=アップライト(捕まる方向)、「-」=フラット(捕まりを抑える方向)と覚えると良いでしょう。

Q2: G425ドライバーでロフトを最大(+1.5°)にしたら、ライ角も変わりますか?
A2: はい、わずかに変わる可能性があります。一般的にロフト角を増やすと、ライ角も少しアップライト方向に変化する傾向があります(例: +1.5°で約0.3°程度)。ただし、G410以降の8ポジションホーゼルでは、ロフトを最大にしてもライ角は標準(●)を維持できるポジションも用意されています。説明書で各ポジションの具体的な数値を確認してください。

Q3: G430ハイブリッドで、ライ角だけを変えたいのですが可能ですか?
A3: 完全にライ角だけを変えるポジションは存在しませんが、ロフト角の変化を最小限に抑えつつ、ライ角をフラット(-1.0°)またはアップライト(+1.0°)にするポジションは存在します。例えば、「Flat」ポジションではロフト角は標準のままライ角が約1°フラットになります。同様に、「Upright」ポジションも存在します(モデルにより若干異なる場合があります)。こちらも説明書で確認が必要です。

これらのモデルの調整機能は非常に多機能ですので、取扱説明書やPING公式サイトの情報を参考に、ご自身の悩みに合わせて試行錯誤してみてください。

カチャカチャ機能 ロフト+設定は飛ばない? スピン量への影響

画像引用:PING

「ロフトをプラス(+)側に調整すると、ボールが高く上がるけど飛ばなくなる」という話を耳にしたことがあるかもしれません。PINGのカチャカチャ機能でロフト角を増やす設定について、飛距離への影響を考えてみましょう。

ロフト角を増やす(+)と起こること:
  1. 打ち出し角の上昇: フェースが上を向くため、ボールはより高く打ち出されます。
  2. スピン量の増加: 一般的に、ロフト角が増えるとバックスピン量も増加します。

飛距離への影響:
適正な打ち出し角とスピン量であれば、キャリー(ボールが空中を飛ぶ距離)は伸びる可能性があります。しかし、スピン量が増えすぎると、ボールが吹け上がってしまい、空気抵抗によって前方への推進力が失われ、結果的にトータル飛距離(キャリー+ラン)が落ちてしまうことがあります。これを「バルーニング」と呼ぶこともあります。

メーカーのテストデータなどによると、ロフトを+1.0°や+1.5°に設定した場合、キャリーは若干伸びるものの、スピン増によるランの減少で、トータル飛距離は標準ロフト設定時と同等か、わずかに減少する(例: 2ヤード前後)ケースが多いと報告されています。

ロフト+設定が必ずしも「飛ばない」わけではありませんが、スピンが増えすぎる傾向があるため、トータル飛距離が伸び悩む可能性は高いと言えます。ボールが上がりすぎる、吹け上がる傾向のあるゴルファーは、ロフト+設定は慎重に検討した方が良いでしょう。逆に、打ち出しが低く、キャリー不足に悩むゴルファーにとっては、有効な設定となる場合もあります。弾道計測器などで実際の数値を確認しながら調整するのが理想的です。


シャフト交換後の注意点:ロフト角は変わる?

デメリット:調整費用、調整範囲の限界、注意点

リシャフト(シャフト交換)はクラブの性能を大きく変えるカスタマイズですが、PINGのカチャカチャ機能との関係で注意すべき点があります。「シャフトを替えたら、カチャカチャで設定したロフト角の表示は変わってしまうの?」という疑問にお答えします。

結論:シャフト交換そのもので、ホーゼルの設定(刻印)が示すロフト角やライ角の数値が変わることはありません。

PINGのカチャカチャ機能(可変スリーブ/ホーゼル)は、シャフト先端に取り付けられた「スリーブ」と、ヘッド側の「ホーゼル」の組み合わせで角度を調整します。

  • ロフト角・ライ角を決めるのはホーゼルの設定位置: あなたがトルクレンチで調整し、「+1.0」や「Flat」などのポジションに設定した、そのホーゼルの物理的な角度がロフト角・ライ角を決定します。
  • シャフト(スリーブ)の役割: シャフト(正確には先端のスリーブ)は、その設定された角度をヘッドに伝える役割をします。シャフト自体がロフト角やライ角を持っているわけではありません。
注意点
  1. 互換性のあるスリーブを使用する: シャフト交換の際は、必ずPINGの純正スリーブ、または互換性のある高品質なスリーブを使用してください。異なるメーカーのスリーブや、G400以前の旧モデルのスリーブを無理に取り付けると、正しく機能しないだけでなく、破損の原因にもなります。特にG410以降とそれ以前ではスリーブの互換性はありません。
  2. スリーブの取り付け精度: シャフトにスリーブを取り付ける際の精度が低いと、ホーゼルに正しく装着できず、意図したセッティングにならない可能性があります。信頼できる工房での作業をおすすめします。
  3. 再調整の必要性: 新しいシャフトの特性(硬さ、重さ、キックポイントなど)によって、最適なホーゼルの設定ポジションが変わる可能性はあります。シャフト交換後は、改めて試打を行い、必要であればロフト角・ライ角を再調整しましょう。

シャフト交換後も、ホーゼルのポジションマーク(刻印)が示す数値はそのまま信頼して大丈夫です。例えば「+1.0」に設定すれば、どの(互換性のある)シャフトが付いていても、標準ロフト+1.0°になります。

よくある疑問を数値でスッキリ解決

よくある疑問を数値でスッキリ解決

ここまで解説してきた内容を含め、PINGカチャカチャ機能のライ角調整に関して、ゴルファーが抱きやすい疑問点を、具体的な数値を交えながらまとめて解決します。

Q1: ライ角をFlat(-1°)にしたら、どれくらい曲がりが抑えられますか?
A1: 一概には言えませんが、理論上、ライ角が1°フラットになると、インパクトでフェースが約0.5°〜1°程度開きやすくなると言われています。これにより、フック系のミスが軽減され、打ち出し方向が右にずれやすくなります。曲がり幅の改善度合いはスイングによりますが、方向性の安定に繋がる可能性は高いです。

Q2: ロフト角を+1.5°にしたら、ライ角はどれくらい変わりますか?
A2: モデルにもよりますが、一般的にロフト角を+1.5°にすると、ライ角は約0.3°程度アップライト方向に変化する可能性があります。ただし、G410以降の8ポジションホーゼルでは、ロフトを+1.5°にしてもライ角は標準(Standard)を維持できるポジションも存在します。

Q3: 標準ライ角が58.0°のドライバーを、Upright(+1°)に設定した場合のライ角は?
A3: 58.0° + 1.0° = 59.0° になります。

Q4: カチャカチャの締め付けトルクはどれくらいですか?
A4: PINGが推奨する具体的な数値は公開されていませんが、一般的にゴルフの可変ホーゼルの締め付けトルクは40~50 in-lbs(インチポンド)程度、または約4.5~5.6 N・m(ニュートンメートル)と言われています。しかし、最も重要なのは専用トルクレンチを使用し、「カチッ」という合図で締めるのを止めることです。数値を意識するより、レンチの合図に従ってください。

Q5: 7番ウッド(21°)と4番ハイブリッド(22°)でライ角調整の効果は同じですか?
A5: ライ角調整の効果(例: 1°アップライトにしたら捕まりが良くなる)の原理は同じです。ただし、クラブの長さや元々の重心特性が異なるため、体感する効果の度合いは異なる場合があります。一般的に、クラブが長い方がライ角の影響は大きくなりやすいと言われます。

疑問点は、具体的な数値や仕組みを理解することで解消されることが多いです。取扱説明書や公式サイトの情報も併せて確認しましょう。

総括:PING カチャカチャでライ角・ロフト角を調整し曲がり改善

まとめ:PINGのカチャカチャとライ角調整でスコアアップ

この記事では、PINGのカチャカチャ機能を使ったライ角・ロフト角調整について解説しました。最後に、この記事でわかった重要なポイントをまとめます。

  • PINGのカチャカチャ機能は、ホーゼルのリング位置を変えてロフト角とライ角を調整できる。
  • ライ角調整は、主に球の左右の曲がり(スライス/フック)の改善に効果がある。
  • 「Flat」設定はフェースが開きやすく、フックを抑える効果が期待できる。
  • 「Upright」設定はフェースが閉じやすく、スライスを抑える(捕まりを良くする)効果が期待できる。
  • ロフト角調整は、打ち出し角とスピン量に影響し、弾道の高さを変える。
  • ロフト角を増やす(+)と打ち出しが高く、スピン増。減らす(-)と打ち出しが低く、スピン減の傾向。
  • ロフト+設定は、スピン増によりトータル飛距離が伸び悩む可能性がある。
  • 調整には必ず専用トルクレンチを使用し、「カチッ」という合図で締め付けを止める。締めすぎは厳禁。
  • G430ユーティリティの標準ライ角は番手により58.0°~59.5°程度、±1.0°の調整が可能。
  • G440シリーズ(仮)も同様に±1.0°のライ角調整、±1.5°のロフト調整が可能と想定される。
  • G410以降のモデルでは、「+」がアップライト、「-」がフラットを示すことが多い。
  • ロフト角とライ角は完全に独立ではなく、多少連動して変化する場合があるが、特定の組み合わせは可能。
  • シャフト交換自体で、ホーゼル設定が示すロフト角・ライ角は変わらない(互換スリーブ使用が前提)。
  • ライ角1°の変化は、インパクトでのフェース向きに影響を与える。
  • 自分のミスの傾向に合わせてライ角・ロフト角を調整することで、ショットの安定性向上が期待できる。

いかがでしたか? PINGのカチャカチャ機能は、あなたのゴルフをさらに向上させるための強力なツールです。もしあなたが球の曲がりに悩んでいるなら、ぜひこの記事を参考に、ご自身のクラブのライ角・ロフト角調整を試してみてください。練習場で少しずつ設定を変え、弾道の変化を体感することで、きっとあなたに合った最適なセッティングが見つかるはずです。理想の弾道を手に入れて、ゴルフをもっと楽しみましょう!

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