CLUB PINGのクラブを使っている、あるいはこれから使いたいと思っているゴルファーにとって、「カラーコード」は気になる存在ですよね。自分に合ったライ角を選ぶための重要な指標ですが、「ping カラー コード 測り 方ってどうやるの?」「自分でできるのかな?」「各色の意味がよくわからない…」「ライ角調整の料金は?」「ライ角変更でスコアは良くなる?」など、たくさんの疑問があるのではないでしょうか。
特に、身長別ライ角の目安や、オレンジ・黒・パープルといった具体的な色の違い、ライ角標準とされるブラックの意味は気になりますよね。
PING カラーコードとは
PINGのカラーコードシステムは、1972年に導入された画期的なフィッティングシステムです。アイアンのヘッド部分(ネックやキャビティ内)にある色のドットで、そのクラブのライ角を示します。ライ角とは、クラブのソールを地面に水平に置いたときに、地面とシャフトの中心線が作る角度のことです。
このライ角がゴルファーのスイングや体型に対して適切でない場合、ショットの方向性に悪影響が出ます。ライ角がアップライトすぎるとボールは左方向へ、フラットすぎると右方向へ飛ぶ傾向があります。PINGの理念は「あなたのスイングにクラブを合わせる」ことであり、カラーコードシステムはこの理念を実現するための根幹となる要素です。

ブラック (±0°)が標準で、多くのゴルファーの基準となります。
ブルー(+0.75°)やグリーン(+1.5°)側はアップライトで、ボールを捕まえたい(ドロー)方や長身の方に適しています。 一方、レッド(-0.75°)やオレンジ(-1.5°)側はフラットで、引っ掛けを防ぎたい方や低身長・ハンドダウンの方に向いています。 最もアップライトなのはマルーン (+4.5°)、最もフラットなのはパープル (-3.75°)です。
これらは目安であり、最適なライ角はスイングによって異なるため、フィッティングで確認することが重要です。
またカラーコードの新旧の違い、体格に合わせた選び方のヒントなど、知りたいことは山積みかもしれません。
さらに、ライ角調整はどこで依頼できて、調整を安く済ませる方法はあるのか、そもそもフィッティングとは何なのか、カラーコード決定の身体測定方法について詳しく知りたい、という方もいるでしょう。ライ角の変更がスコアにどう影響するのかも気になるところです。
この記事では、そんなPINGカラーコードに関するあらゆる疑問に答えます。自分でできる測定方法から、各カラーコードの意味、身長との関係、調整方法、そしてフィッティングの重要性まで、網羅的に解説していきます。
この記事を読めば、あなたに最適なPINGのカラーコードを見つけるための知識が深まり、クラブ選びやスコアアップに役立つはずです。
- 自分でのPINGカラーコード測定手順と注意点
- 各カラーコード(色)が示すライ角と特徴
- 身長別のライ角目安と選び方のヒント
- ライ角調整の方法、料金、場所、そしてスコアへの影響
脱初心者!「PING(ピン)カラーコードの測り方」を正しく理解しスコア向上

カラーコードの新旧の違いはあるのか?

PINGのカラーコードシステムは長年にわたってゴルファーに信頼されてきましたが、「新旧の違いはあるのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。結論から言うと、基本的な考え方や色の順番(フラットからアップライトへ)に大きな変更はありませんが、細かな点でアップデートされている可能性があります。
最も注意すべき点は、カラーコードチャート自体の更新です。PINGは継続的にフィッティングデータを収集・分析しており、その結果に基づいて、より多くのゴルファーに適合するようにチャートの内容(身長や手首~床の距離とカラーコードの対応)を微調整することがあります。つまり、数年前に参照したチャートと現在の最新チャートでは、同じ測定値でも推奨されるカラーコードが異なる可能性があるということです。
また、過去には色のステップ(隣の色との角度差)が1度だった時期もありますが、現在は基本的に0.75度刻みになっています。これにより、より細やかなライ角調整が可能になりました。
さらに、一部の色の角度割り当てが見直されることもあります。例えば、以前のチャートでは「グリーン」が+0.75°(アップライト)を示していましたが、現在のチャートでは+1.5°(アップライト)を示すなど、特定の色が示す角度が変わっている場合があります。常に最新の公式情報を確認することが重要です。
使用するクラブのモデルによって、採用されているカラーコードシステムや調整可能な範囲が異なる場合もあります。古いモデルのアイアンと最新モデルのアイアンでは、同じカラーコードでも微妙に仕様が違う可能性もゼロではありません。
したがって、「新旧の違い」を意識するならば、以下の点がポイントになります。
- 参照するカラーコードチャートは、常にPING公式サイトなどで最新のものを確認する。
- 色の名前だけでなく、それが示す具体的なライ角(例: ブラック=±0°, ブルー=+0.75°)を把握する。
- 可能であれば、静的測定だけでなく、実際のクラブを使ったフィッティングで最適なライ角を確認する。
基本的な概念は継承されていますが、細かなアップデートに対応するため、常に最新情報をチェックする姿勢が大切です。
身長測定からフィッティングでのライ角決定まで

PINGの最適なカラーコード(ライ角)を見つけるには、まず自分の体格を知るための「静的測定」と、実際のスイングを反映させる「動的フィッティング」の両方が重要になります。ここでは、身体測定から始まり、フィッティングを通じて最終的なライ角を決定するまでのプロセスを詳しく解説します。
ステップ1:静的フィッティング (Static Fitting)
PING カラーコードの測り方
これは、身体測定に基づいて推奨されるカラーコードの出発点を決定する方法です。
- 身長 (Height): 靴を履いた状態、またはスパイクの高さを考慮した身長を測定
- 手首から床までの長さ (Wrist-to-Floor): 直立した姿勢で、他の人に手首の最初のしわから床までの垂直距離を測定

- 測定した身長と手首から床までの長さを、PINGが提供するカラーコードチャートに当てはめる
- チャート上で両方の測定値が交差する点が、推奨されるカラーコード(ライ角)とシャフト長を示す
- PINGの公式ウェブサイトには、測定値を入力して推奨コードを確認できるオンラインツールもある
ライ角決定の最初のステップは、あなたの体格に基づいた基準を知ることです。これはフィッティングの現場でも行われますし、自宅でもある程度の目安を知ることができます。
まず、靴と靴下を脱ぎ、裸足の状態で背中とかかとを壁につけ、背筋をまっすぐ伸ばして直立します。リラックスして腕を自然に横に垂らしてください。
次に、以下の2点を正確に測定します。
- 身長: 頭のてっぺんから床までの垂直距離。
- 手首から床までの距離: 手首の小指側にある骨の突起「尺骨茎状突起」の最下点から床までの垂直距離。メジャーが斜めにならないよう注意が必要です。
正確な測定のためには、補助者に手伝ってもらうことを強く推奨します。
測定した「身長」と「手首から床までの距離」を、PINGの公式カラーコードチャート(最新版を確認)に当てはめます。チャート上で2つの値が交差する点の色が、あなたの静的な測定に基づく「基準カラーコード」となります。これが、動的フィッティングを進める上での出発点です。
ステップ2:動的フィッティング (Dynamic Fitting)

静的測定で得られた基準カラーコードはあくまで目安です。次に、実際にクラブを振って、あなたのスイング中のライ角を確認します。基準となるカラーコードのクラブ、そして必要に応じてその前後のライ角を持つクラブを試打します。
認定されたPINGフィッティングスペシャリストのもとで、実際にボールを打ちながら最適なスペックを見つけます。屋外でのフィッティングが理想的ですが、屋内でも高精度な測定が可能です。
この際、クラブヘッドのソール部分に専用のインパクトテープ(ライボードテープとも呼ばれます)を貼り付けます。特殊なボードの上でショットすると、インパクト時にソールが地面(ボード)に接触した跡がテープに残ります。
- インパクト時のライ角: インパクトテープを使い、インパクト時にソールが地面とどのように接触しているかを確認
- ボールフライト: ショットの弾道、方向性(ストレート、ドロー、フェードなど)を分析
- スイング傾向: ゴルファー固有のスイングの特徴を考慮
- 本人の希望: 打ちたい弾道や改善したい点をフィッターに伝える
理想的なのは、ソールのほぼ中央に跡がつくことです。もしヒール側(手前側)に跡が強くつく場合は、クラブがアップライトすぎることを示唆しており、よりフラットなカラーコード(例: ブラック→レッド)を試します。

逆にトウ側(先端側)に跡がつく場合は、クラブがフラットすぎるため、よりアップライトなカラーコード(例: ブラック→ブルー)を試す、といった具合に最適なコードを探っていきます。CLUB PINGのアイアンフィッティングでは、このインパクトライの確認が重要なステップとされています。
ステップ3:弾道データとフィーリングによる微調整

インパクトテープでの確認と並行して、弾道測定器を用いたデータ分析も行われます。打ち出し方向の左右ブレ、サイドスピン量、ボールの最高到達点の高さ、飛距離などを計測し、各ライ角でのショット結果を客観的に比較します。インパクトテープの結果と弾道データに食い違いがある場合(例: テープはセンターだが球は左に行く)なども考慮し、最適なライ角を絞り込んでいきます。
さらに、データだけでなく、ゴルファー自身の「フィーリング」や「希望する弾道」も非常に重要です。「もう少しボールを捕まえたい」「引っかけを抑えたい」「高く打ちたい」といった具体的な要望をフィッターに伝えることで、よりパーソナルな調整が可能になります。データと感覚をすり合わせながら、最適なポイントを探るのがプロのフィッティングです。
ステップ4:シャフト等との組み合わせ確認と最終決定

最適なライ角(カラーコード)が見つかったら、最後にそれが他のクラブスペック、特にシャフトのモデル・重量・フレックスやクラブの長さ、グリップの太さなどと組み合わさった時に、全体として最高のパフォーマンスを発揮できるかを確認します。
シャフトが変われば、スイング中のクラブの挙動も変わるため、ライ角の感じ方が微妙に変化することもあります。全ての要素を組み合わせた状態で最終的な試打を行い、問題がなければ、最適なライ角を含むクラブスペックが最終決定されます。
このように、PINGのフィッティングでは、静的な身体測定から始まり、インパクトテープ、弾道データ、そしてゴルファー自身の感覚を総合的に判断して、一人ひとりに最適なライ角(カラーコード)を丁寧に見つけ出していくのです。
3分で理解!「PING(ピン)カラーコード」を使ったライ角の測り方がミスショット減のカギ

PING(ピン)ライ角とカラーコード変更の目安

PINGのカラーコードを選ぶ上で、身長は重要な要素の一つです。一般的に、身長と推奨されるライ角には相関関係が見られます。

これは、身長が高い人ほどアドレス時に体が起き上がりやすく、クラブがフラットに感じやすいためアップライトなライ角が、逆に身長が低い人ほど前傾が深くなりやすく、クラブがアップライトに感じやすいためフラットなライ角が合いやすい、という傾向があるからです。

もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、腕の長さやスイングタイプによって個人差は大きいですが、目安として知っておくとクラブ選びの参考になります。
カラーコード:オレンジ~グリーンは身長160cm以下が推奨
身長が160cm以下の方は、相対的にクラブが長く感じやすく、アドレスでの前傾姿勢も深くなる傾向があります。そのため、ライ角が標準よりもフラットな方が、スイング中にクラブヘッドのソールが地面と平行になりやすく、自然なスイング軌道を描きやすいとされています。具体的には、オレンジ(-1.5°)やレッド(-0.75°)、あるいは旧チャートのグリーン(+0.75°、現行では+1.5°なので注意)あたりが目安となることが多いです。フラットなライ角は、ボールの捕まりすぎ(フック)を抑える効果も期待できます。
カラーコード:赤 (レッド) は身長165cm前後が目安
レッド (-0.75°) は標準よりわずかにフラットな設定です。身長が165cm前後など、標準よりやや低い方は、このレッドが適合する可能性があります。ただし、腕が標準より長い方や、ハンドダウン気味に構える癖がある方、スイングがフラットな方もレッドが合うことがあります。身長はあくまで目安の一つであり、最終的には試打やフィッティングでの確認が不可欠です。
カラーコード:黒 (ブラック)は身長170cm前後が推奨
身長が170cm前後の方は、PINGの定める標準的な体型に近い場合が多く、ライ角標準であるブラック(±0°)が適合する可能性が高いゾーンです。ただし、前述の通り、腕の長さやスイングの癖(ハンドアップ/ダウン、アップライト/フラット)によって最適なライ角は変わるため、ブラックが絶対ではありません。あくまで出発点として考え、試打やフィッティングで確認することが重要です。
カラーコード:白 (ホワイト) は身長180cm以上が目安
ホワイト (+3.0°) は標準よりかなりアップライトな設定です。身長が180cm以上など、かなり高い方は、このホワイトが必要となる場合があります。また、身長がそれほど高くなくても、腕が標準より短い方や、ハンドアップ気味に構える方、非常にアップライトなスイングをする方もホワイトが適合することがあります。こちらも身長だけで判断せず、必ず試打やフィッティングで最適なライ角を見つけることが重要です。
繰り返しになりますが、これらはあくまで「身長」という一つの要素から見た目安です。例えば、非常に身長が高いプロゴルファーでも、フラットなスイングをすることからフラットなライ角のクラブを使用しているケースもあります。最終的には、静的測定(身長と手首~床の距離)と動的測定(実際の打球データ)を組み合わせたフィッティングで、最適なライ角を見つけることが理想的です。
ライ角の変更の方法と注意点

PINGのアイアンは、購入後でもライ角を変更(調整)することが可能です。

これはPINGの大きな特徴の一つであり、ゴルファーのスイングの変化や、より最適なスペックを追求したい場合に非常に便利です。しかし、変更にはいくつかの方法と注意点があります。

ライ角変更は、クラブを自分に最適化するための有効な手段ですが、上記の注意点を理解した上で、信頼できる専門家に依頼することが重要です。
PING(ピン)i230のライ角一覧
ピン i230 アイアンは、ツアープロからも高い評価を得ているモデルで、番手ごとに標準のライ角が設定されています。


i230 アイアン ライ角調整範囲
i230 アイアンのライ角は、フィッティングに基づき、通常ホワイト(+3.0°アップライト)からオレンジ(-2.0°フラット)の範囲で調整が可能です。
パワースペックロフト / レトロスペックロフト
i230は、標準ロフトに加え、飛距離や弾道を調整するためのオプションロフト(パワースペック、レトロスペック)も選択可能です。ロフト角を変更すると、バウンス角もわずかに変化します。
ライ角調整の料金相場は?

PINGアイアンのライ角調整を検討する際、気になるのがその料金でしょう。「ライ角調整の料金相場は?」という疑問にお答えします。料金は依頼する場所によって異なりますが、大きく分けて以下のケースが考えられます。
- 技術料: 料金には、専門的な知識と技術、専用機材の使用料が含まれています。安さだけを追求するのではなく、信頼できる技術を持った店舗・工房を選ぶことが重要です。
- 納期: すぐに調整してもらいたいのか、多少時間がかかっても良いのかによって、依頼先を選ぶ際の判断が変わるかもしれません。
- 付帯サービス: フィッティングとセットで調整を行うか、調整後の弾道チェックなども依頼するかによって、総額が変わる可能性があります。
まずは、お近くのPING認定フィッター店や信頼できるゴルフ工房に問い合わせて、具体的な料金や納期、調整可能な範囲などを確認してみるのが良いでしょう。複数の店舗で見積もりを取るのも一つの方法です。
ライ角の調整を安く済ませる方法

ライ角調整はクラブパフォーマンスを最適化するために有効ですが、できれば費用は抑えたいもの。「調整を安く済ませる方法」について、いくつかの可能性を探ってみましょう。ただし、安さだけを追求するあまり、技術力や安全性が損なわれることのないよう注意が必要です。
結論として、調整費用を抑えるためには、複数の選択肢を比較検討し、キャンペーンなどを活用するのが有効です。しかし、最も優先すべきは、信頼できる技術を持った専門家に依頼することです。適正な価格で確実な作業をしてもらうことが、結果的にクラブを長持ちさせ、ゴルフを楽しむことにつながります。
ライ角変更でスコアは良くなる?

ゴルファーにとって究極の関心事の一つ、「ライ角変更でスコアは良くなる?」という問い。結論から言えば、「自分に合ったライ角に調整することで、スコアが良くなる可能性は高い」と言えます。ただし、ライ角調整は魔法の杖ではなく、スコアアップの一要素であると理解することが重要です。
ただし、注意点も
結論として、もしあなたが現在使っているPINGアイアンのライ角が自分に合っていないのであれば、適正なカラーコードに変更することは、方向性の安定、ミート率向上に繋がり、結果としてスコア改善に貢献する可能性が高いと言えます。フィッティングなどを通じて、自分のライ角を見直してみる価値は十分にあります。
総括:PINGカラーコードの測り方と調整のポイント

この記事では、ping カラー コード 測り 方を中心に、PINGのカラーコードシステムについて幅広く解説してきました。最後に、この記事で解説した重要なポイントをまとめます。
PINGのカラーコードシステムを正しく理解し、自分に合ったライ角のクラブを選ぶことは、より快適で効果的なゴルフプレーにつながります。この記事が、あなたのクラブ選びとスコアアップの一助となれば幸いです。
ぜひ、この記事を参考に、ご自身のPINGアイアンのカラーコードを見直してみてはいかがでしょうか。もし迷ったら、PING認定フィッターに相談してみることをおすすめします。あなたに最適なクラブが見つかるはずです。