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プロジェクトXシャフトが合う人とは?適正HSと選び方を解説

プロジェクトXシャフトが合う人とは?適正HSと選び方を解説
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フェアウェイ伯爵

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オフィスの話題は専らゴルフ。同僚が「シャフトを変えたら飛距離が伸びた」と嬉しそうに話すのを聞いて、自分もそろそろ変え時かなと思っていませんか?

特に、今のシャフトでは左へのミスが怖くて思い切り振れない、もっと低く強い弾道で攻めたいと悩んでいるなら、プロジェクトX」シャフトがその悩みを解決する最良の選択肢かもしれません。

この記事では、プロジェクトXシャフトがどんなゴルファーに合うのか、その疑問にズバリお答えします!

結論から言うと、プロジェクトXが合う人は「ヘッドスピードが速く、自らのパワーでボールをコントロールしたいハードヒッター」です。

具体的には、

  • プロジェクトXの特徴とメリット
  • 適正ヘッドスピードと失敗しない選び方
  • ダイナミックゴールドとの違い、
  • 実際の使用者の口コミや評価
  • ドライバーやウェッジへの応用

といった5つのポイントを詳しく解説します。

最後まで読めば、プロジェクトXが自分にとって「最強の武器」になるかどうかが明確になり、明日から自信を持ってクラブを振り抜けるようになるでしょう。

さあ、あなたのゴルフライフを変える一本を見つける旅に出かけましょう!

この記事のポイント
  • HS45m/s以上で「左へのミス」を消したいハードヒッターに最適
  • フレックス「5.5」はS相当、「6.0」はSX相当と硬めの設定
  • DGに比べ「しなり」が少なく、スピンを抑えた強弾道が出る
  • あなたに合うスペックやドライバーとの組み合わせが分かる

プロジェクトXシャフトが合う人の特徴と失敗しない選び方

プロジェクトXシャフトが合う人の特徴と失敗しない選び方
画像引用:TRUE TEMPER SPORTS

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このセクションでは、プロジェクトXシャフトの核心である「高剛性」の秘密から、具体的な適正ユーザー像、そして失敗しないためのスペック選びまでを網羅的に解説します。あなたが本当にこのシャフトを使うべきか、その答えがここにあります。

  • 特徴である高剛性の秘密
  • どのような人に向いていますか?
  • 種類と豊富なラインナップ
  • 失敗しないフレックス選び
  • ダイナミックゴールドとの比較
  • 適正ヘッドスピードの真実
  • 最適なシャフトの選び方

特徴である高剛性の秘密

「STROPECT X」のロゴが刻まれ夕日に反射して輝くスポーツ用の棒を、手袋をはめた手がゴルフコースを背景に握っている様子。

プロジェクトXシャフト最大の特徴は、シャフト全体に段差がない「ステップレス構造」による圧倒的な剛性の高さにあります。

一般的なスチールシャフトに見られる「節(ステップ)」を排除することで、シャフトの特定の箇所に負荷が集中するのを防ぎ、全体でエネルギーを受け止める設計になっています。

これにより、インパクト時のヘッドのブレやねじれが極限まで抑えられ、ゴルファーのスイングエネルギーをロスなくボールに伝えることが可能になるのです。

トゥルーテンパー製品情報 | Project Xの公式サイトでも解説されている通り、この高剛性設計こそが、プロや上級者が求める「コントロール性能」と「安定性」の源泉となっています。

具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 方向性が抜群に良い:シャフトが余計な動きをしないため、フェース面の向きが安定し、狙ったラインに打ち出しやすくなります。
  • 低弾道・低スピン:打ち出し角を抑え、バックスピン量を減らすことで、風に負けない「突き刺さるような」強い弾道を生み出します。
  • ダイレクトな打感:しなりが少ない分、インパクトの情報が手に直接伝わってくるため、ミスヒット時のフィードバックが明確です。

一方で、この「硬さ」は諸刃の剣でもあります。

スイングスピードが不足している場合、シャフトが全くしならず、ただの重い棒を振っているように感じてしまうでしょう。

しかし、パワーのあるゴルファーにとっては、思い切り叩いても左に行かない安心感は何物にも代えがたい魅力となります。

つまり、プロジェクトXは「シャフトに仕事をさせる」のではなく、自分の技術とパワーをそのまま弾道に反映させる」ための道具なのです。

どのような人に向いていますか?

夕焼けを背に、ゴルフのスイングをするゴルファーのシルエット。

プロジェクトXシャフトが真価を発揮するのは、ヘッドスピードが速く、自らの力でボールを叩きに行けるハードヒッターです。

具体的には、ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上あることが一つの目安となります。

なぜなら、このシャフトの特性である「元調子(手元調子)」と「高剛性」を活かすには、ダウンスイングでの強い負荷(タメ)が必要だからです。

スイングタイプで言えば、ゆったりとしたリズムで振るスインガータイプよりも、切り返しが鋭く、インパクトで強くボールを押し込むヒッタータイプに向いています。

また、球筋の悩みという観点からは、以下のようなゴルファーに最適です。

  • 左へのミス(引っかけ・チーピン)を消したい人:先端が硬いため、インパクトでヘッドが返りすぎず、左への急激な曲がりを防ぎます。
  • 弾道が高すぎて吹け上がるのを抑えたい人:低スピン性能により、空高く舞い上がって飛距離をロスする「吹け上がり」を解消し、前へ進む強い球が打てます。
  • アイアンでライン出しを重視する人:操作性が高いため、ドローやフェードを意図的に打ち分けたり、低い球で風の下を通したりといった技術が使いやすくなります。

逆に、シャフトのしなり戻りを使って飛距離を稼ぎたい人や、ボールを楽に上げたい人には不向きです。

プロジェクトXは、「振れば振るほど応えてくれる」シャフトであり、自分の限界に挑戦したいアスリートゴルファーの頼れる相棒となるでしょう。

種類と豊富なラインナップ

種類と豊富なラインナップ
画像引用:TRUE TEMPER SPORTS

プロジェクトXには、オリジナルのモデル以外にも、ゴルファーの多様なニーズに応えるために開発された派生モデルが存在します。

それぞれの特徴を理解し、自分の課題に合ったモデルを選ぶことが重要です。

モデル名特徴キックポイント弾道スピンおすすめユーザー
Project X (無印)シリーズの原点。全体的に硬く、コントロール性重視。元調子パワーヒッター、左を消したい人
Project X LZ中間部に「Loading Zone」を設け、しなり感をプラス。中元調子無印は硬すぎるが安定性は欲しい人
Project X IO軽量化しつつ剛性を最適化。振りやすさを追求。中調子HS40-42m/s程度のアスリート
Project X LS無印よりさらにスピンを抑えた「Low Spin」モデル。元調子超低超ハードヒッター、吹け上がり厳禁な人

特に人気なのが、Project X LZ(ローディングゾーン)です。

オリジナルのプロジェクトXは「一枚板のようで硬すぎる」と感じるゴルファーのために開発されました。

シャフトの中間部分をわずかに柔らかく設計することで、切り返しでのタイミングが取りやすく、エネルギーを溜めやすい挙動を実現しています。

これにより、プロジェクトX特有の方向安定性はそのままに、より多くのゴルファーが扱える「やさしさ」を兼ね備えました。

もしあなたが「プロジェクトXを使ってみたいけど、体力的に厳しいかも…」と不安に感じているなら、まずはLZを試してみることを強くお勧めします。

また、最近では軽量スチールからのステップアップとしてProject X IOも注目されています。

それぞれのモデルが明確なターゲットを持っているため、「プロジェクトX=とにかく硬い」という先入観を捨てて、自分に合うモデルを探すことが大切です。

失敗しないフレックス選び

夕焼けを背に、ゴルフコースで男性がゴルフシャフトのフレックスに関するデータ表を確認している。

プロジェクトXのフレックス(硬さ)表記は、「R」や「S」ではなく、「5.0」「5.5」「6.0」といった独自の数値で表されます。

これが多くのゴルファーを混乱させる原因の一つですが、正しい基準を知れば恐れることはありません。

一般的に、各数値は以下のような硬さに相当するとされています。

  • 5.0:R+(少し硬めのR)相当
  • 5.5:S相当
  • 6.0:S+(SX)相当
  • 6.5:X相当
  • 7.0:X+(プロ仕様)相当

ここで最も注意すべき点は、プロジェクトXの「5.5(S相当)」は、一般的なシャフトのSフレックスよりも「硬く感じる」ことが多いという事実です。

振動数(cpm)という硬さの指標で見ると、プロジェクトXは同フレックス帯の他社製品に比べて高い数値が出る傾向にあります。

例えば、プロジェクトX 6.0の振動数は、ダイナミックゴールドのX100に近い数値を示すことさえあります。

そのため、普段ダイナミックゴールドS200を使っている人がプロジェクトXに移行する場合、「6.0」ではなく「5.5」を選ぶのが無難なケースが多いです。

見栄を張ってオーバースペックなものを選んでしまうと、ボールが上がらず、飛距離も落ちてしまい、ゴルフが苦行になってしまいます。

「思ったよりもワンランク柔らかいものを選ぶ」ことこそが、プロジェクトX選びで失敗しないための鉄則です。

また、各フレックスで重量も異なる(5.5は約115g、6.0は約120g)ため、振り切れる重さかどうかも重要な判断基準になります。

自分に合うスペックが見つかれば、これほど頼りになる武器はありません。

もしプロジェクトXがハードすぎると感じる場合や、もう少し楽にボールを上げたい場合は、軽量スチールも検討してみてください。
詳しくはこちら:『NS PRO 950GH neoが合う人は?適正HSと他モデル比較』

もし、自分の適正スペックがまだ確信できない場合は、試打クラブで実際にボールを打ってみるのが一番ですが、在庫状況をネットで確認しておくのも良いでしょう。

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ダイナミックゴールドとの比較

ダイナミックゴールドとの比較
画像引用:TRUE TEMPER SPORTS

重量級スチールシャフトの二大巨頭である「プロジェクトX」と「ダイナミックゴールド(DG)」。

どちらもツアープロの使用率が高いモデルですが、その性格は「似て非なるもの」です。

最大の違いは、スイング中の「しなり感」にあります。

  • ダイナミックゴールド:粘り系。手元がしなり、インパクトでヘッドが戻ってくる感覚がある。「ボールを運ぶ」イメージが出やすい。
  • プロジェクトX:弾き系・剛性系。全体が硬く、しなりが少ない。スイングの意思がダイレクトに伝わる。「ボールを潰す」イメージに近い。

DGユーザーが初めてプロジェクトXを打つと、「板のようで硬い」「しなりを感じない」という感想を持つことがよくあります。

これはDG特有の「粘り」に慣れているためで、逆にプロジェクトXユーザーがDGを打つと「グニャグニャして頼りない」と感じることもあります。

また、弾道の質にも違いがあります。

一般的に、DGはスピンが入りやすく、ボールがめくれ上がるような弾道になりやすいのに対し、プロジェクトXはスピンが抑えられ、直線的にターゲットへ向かう弾道になります。

風の影響を受けにくいのは圧倒的にプロジェクトXですが、グリーンで止めるためのスピンコントロールのしやすさはDGに分があると言えるでしょう。

「自分のスイングタイプはどちらに近いか?」

タメを強く作り、ハンドファーストで上から打ち込むタイプならプロジェクトX、リズム重視でシャフトの動きを利用したいならDG。

この基準で選べば、大きなミスマッチは防げるはずです。

適正ヘッドスピードの真実

夕焼けのゴルフコースで、女性がしゃがんで、ゴルフのクラブスピードなどを表示するデジタル画面に手を伸ばしています。

プロジェクトXとの比較対象として頻繁に挙がる「ダイナミックゴールド S200」。

世界標準とも言えるこのシャフトですが、「自分にはオーバースペックではないか?」と悩むアマチュアゴルファーは後を絶ちません。

一般的に、S200を使いこなすためのドライバーの適正ヘッドスピードは「42m/s〜47m/s」程度と言われています。

重量がカット前で129gとかなり重いため、これくらいのパワーがないと、ラウンド後半で疲れて振り切れなくなったり、ダフリのミスが増えたりする原因になります。

しかし、ヘッドスピードだけで判断するのは危険です。

重要なのは「振れる範囲で最も重いものを選ぶ」というセオリーと、「切り返しのテンポ」です。

ヘッドスピードが40m/s程度でも、体重があってスイングテンポがゆったりしている人なら、シャフトの重さを利用して安定したショットが打てる場合があります。

逆に、ヘッドスピードが速くても、リストターンを多用して払い打つタイプの人には、S200の手元側の柔らかさがタイミングのズレを生むこともあります。

「重い=難しい」と単純に決めつけず、自分のスイングテンポとの相性を確認することが重要です。

もしS200が重すぎると感じるなら、軽量版の「DG 105」や「DG 95」も選択肢に入りますが、プロジェクトXへの移行を考えるなら、重量よりも「硬さのフィーリング」の違いに注目すべきでしょう。

最適なシャフトの選び方

夕暮れのゴルフコースを背景に、ヘッドスピード40m/sにおける異なるゴルフシャフトの性能を比較するグラフと、そこに立つ複数のゴルファーが描かれています。

ヘッドスピード40m/s前後は、多くのアマチュアゴルファーが該当するボリュームゾーンです。

この層にとって、プロジェクトXなどのハードなシャフトは選択肢に入らないのでしょうか?

結論から言えば、スペックさえ間違わなければ十分に使いこなせます

HS40m/sのゴルファーにおすすめなのは、以下のモデルです。

  • プロジェクトX IO (5.5 / 6.0):105g〜110g前後の重量帯で、振りやすさを重視した設計。高弾道も打ちやすい。
  • プロジェクトX 5.0:無印モデルでも、5.0(R+相当)なら重量も110g程度と重すぎず、硬さも適度になります。
  • N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 (S):プロジェクトXではありませんが、軽硬(カルカタ)の代表格。シャープに振れる。

このクラスのゴルファーが最も避けるべきは、「重すぎて硬すぎる」シャフトを選んで無理をしてしまうことです。

無理なスペックはスイングを壊す原因になります。

「憧れのプロが使っているから」という理由だけで6.0や6.5を選ぶのは危険です。

まずは100g〜110g台のシャフトを中心に試打を行い、18ホール回っても疲れずに振り切れるものを選びましょう。

プロジェクトXのラインナップには、軽量モデルやフレックスのバリエーションが豊富にあるため、「自分には無理」と諦める前に、適正なスペックを探してみる価値は十分にあります

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プロジェクトXシャフトが合う人が知るべき評価やドライバー

夕焼けのゴルフコースで、白いサンバイザーと紺色のポロシャツを着た笑顔の男性ゴルファーが、青と金色の模様が特徴的なゴルフドライバーを掲げ、後方には他のゴルファーたちがぼやけて写っている。

ここでは、実際のユーザーの声やプロのセッティング、そしてアイアンだけでなくドライバーやウェッジへの導入について深掘りしていきます。プロジェクトXの世界をさらに広げ、あなたのゴルフライフをより充実させるための情報をお届けします。

  • ユーザーのリアルな評価
  • 使用プロのセッティング
  • ドライバーへのリシャフト
  • ドライバーで250ヤードを出すのに必要なヘッドスピードは?
  • カーボンのHZRDUS(ハザーダス)
  • 注目の新作レッドの特徴
  • 値段とリシャフトの相場

ユーザーのリアルな評価

夕焼けを背景にゴルフスイングをするゴルファーのシルエットとゴルフクラブが配置され、「PROJECT X」のブランドと星評価が表示された複数のデジタルスクリーンが浮かんでいます。

実際にプロジェクトXを使用している一般ゴルファーからは、どのような評価が寄せられているのでしょうか。

ネット上の口コミやレビューサイトを集計すると、以下のような意見が多く見られます。

ポジティブな評価

  • 「左へのチーピンが完全に消えた。安心して振っていける。」
  • 「風の日でもボールがめくれず、前に強く進んでくれる。」
  • 「打感がソリッドで気持ちいい。芯を食った時の感触は病みつきになる。」
  • 「弾道の高さが揃うようになり、縦距離のミスが減った。」

ネガティブな評価

  • 「やっぱり硬い。冬場や疲れている時はきつい。」
  • 「DGに比べて球が上がりにくい。ロングアイアンが難しくなった。」
  • 「ミスヒット時の振動が手に響く。」

総じて、「方向性と安定性」に関しては絶賛する声が多い一方で、その「ハードさ」に苦戦する声も一定数存在します。

特に、DGから移行したユーザーの中には、「粘り感がないのでタイミングが取りづらい」と感じる人もいるようです。

しかし、一度その特性に慣れてしまい、自分のスイングでボールをコントロールする感覚を掴んだ人からは、「もう他のシャフトには戻れない」という熱烈な支持を得ています。

「合う人には最高、合わない人には修行」という、非常に分かりやすい評価が定着していると言えるでしょう。

使用プロのセッティング

使用プロのセッティング

世界最高峰のPGAツアーでも、プロジェクトXは長年にわたり高い使用率を誇っています。

代表的な使用プロと言えば、やはりローリー・マキロイでしょう。

彼はキャリアの大部分でプロジェクトX(現在は7.0)を使用しており、その圧倒的な飛距離と精度の高いアイアンショットを支えています。

彼のスイングは非常にスピーディーでパワフルなため、シャフトの挙動を最小限に抑え、フェースコントロールを自身の感覚で行えるプロジェクトXが最適なのです。

また、ジョン・ラームもプロジェクトX 6.5を使用していることで知られています。

彼もコンパクトなトップから強烈なパワーで叩きに行くタイプであり、シャフトの剛性が不可欠です。

国内に目を向けると、中島啓太プロなどがProject X LSを使用しています。

彼はスピン量をコントロールし、より直進性の高い弾道を求めてLSモデルを選んだと言われています。

これらのトッププロに共通するのは、「自分でボールを操りたい」という強い意志と、それを実現するためのパワーと技術を持っていることです。

彼らのセッティングは、アマチュアにとっても「目指すべきスタイル」の参考になりますが、スペック(硬さや重さ)をそのまま真似するのは危険です。

プロが選ぶ「モデル」や「特性」を参考にしつつ、自分に合ったスペックに落とし込むことが、成功への近道です。

ドライバーへのリシャフト

夕日が差し込む工房で、職人が万力に固定されたゴルフクラブのヘッドにシャフトを丁寧に装着している。

アイアンでプロジェクトXの良さを知ると、「ドライバーも同じフィーリングで打ちたい」と考えるのは自然な流れです。

しかし、スチールシャフトをドライバーに入れるわけにはいきません。

そこで重要になるのが、「重量フロー」と「キックポイント」を合わせたカーボンシャフト選びです。

プロジェクトXのアイアンシャフト(元調子・高剛性)と相性が良いドライバー用シャフトには、以下のような特徴があります。

  • 元調子(手元調子)であること
  • 先端剛性が高く、暴れないこと
  • 低スピン設計であること

具体的なおすすめモデルとしては、以下のようなシャフトが挙げられます。

また、プロジェクトXブランド自体からも、ウッド用カーボンシャフトHZRDUS(ハザーダス)」シリーズが発売されています。

これらはアイアンのプロジェクトXのフィーリングをそのままカーボンに移植したような設計になっており、ブランドを統一したい人には最高の選択肢となります。

アイアンに重量のあるプロジェクトXを入れる場合、ドライバーとの「重量フロー」を整えることがスイング安定の鍵です。
あわせて読みたい:『300gドライバー基準の重量フロー!振り心地を揃える調整術』

ドライバーからアイアンまで、「振り心地」を統一することが、スコアアップへの近道です。

ドライバーで250ヤードを出すのに必要なヘッドスピードは?

夕暮れの黄金色の空を背景に、250ヤードの距離表示のそばをゴルフボールが勢いよく飛んでいく様子。

多くのアマチュアゴルファーが目標とする「ドライバーでの飛距離250ヤード」。

これを達成し、かつプロジェクトXのようなハードなシャフトを使いこなすには、どれくらいのヘッドスピードが必要なのでしょうか?

一般的に、飛距離は「ヘッドスピード × 5.5(ミート率などの係数)」で計算できると言われています。

逆算すると、250ヤード ÷ 5.5 = 約45.5m/s となります。

つまり、安定して250ヤードを飛ばすには、ヘッドスピード45m/s〜46m/sが必要ということです。

これは、先ほど述べた「プロジェクトX(特に6.0以上)の適正ヘッドスピード」とほぼ一致します。

ヘッドスピードが42m/s〜43m/s程度の場合、ナイスショットでランを含めてなんとか240ヤードに届くかどうか、というのが現実的なラインです。

もしあなたのヘッドスピードが45m/sを超えており、かつスピン量が多くて飛距離をロスしているなら、プロジェクトXのような低スピンシャフトに変えることで、キャリーが伸び、250ヤードの壁を越えられる可能性が高いです。

逆に、ヘッドスピードが足りないのに低スピンシャフトを使うと、ボールがドロップしてしまい、かえって飛距離が落ちてしまいます。

「自分のパワーを効率よく飛距離に変える」ために、現状のヘッドスピードとスピン量を正確に把握することが大切です。

カーボンのHZRDUS(ハザーダス)

カーボンのHZRDUS(ハザーダス)
画像引用:TRUE TEMPER SPORTS

先ほど少し触れた、プロジェクトXブランドのウッド用カーボンシャフトHZRDUS(ハザーダス)

PGAツアーでの使用率も非常に高く、「ハードヒッターのためのカーボン」として確固たる地位を築いています。

主なラインナップと特徴は以下の通りです。

  • HZRDUS Black (Smoke Black RDX):シリーズで最もハード。低スピン・低弾道で、左へのミスを徹底排除。プロジェクトX 6.0以上を使っている人に最適。
  • HZRDUS Smoke Blue RDX:カウンターバランス設計。手元と先端の剛性を高めつつ、中間部のしなりでタイミングを取りやすくしたモデル。
  • HZRDUS Smoke Yellow:カウンターバランス設計で、低スピンながらも少し球を上げやすい。
  • HZRDUS Red:シリーズの中では比較的ボールが上がりやすく、つかまりも良いモデル。

特にSmoke Black RDXは、アイアンでプロジェクトXを使っているユーザーにとって、違和感なく移行できる「本命」と言えます。

全体的に剛性が高く、思い切り叩いてもヘッドが遅れずについてくる感覚は、まさにプロジェクトXそのものです。

「アイアンは調子が良いのに、ドライバーだけ頼りなく感じる…」

そんな悩みを持っているなら、ドライバーにもこの「ハザーダス」を挿してみることで、セッティング全体の統一感が劇的に向上するはずです。

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注目の新作レッドの特徴

注目の新作レッドの特徴
画像引用:楽天市場

プロジェクトXシリーズに新たに加わったProject X RED(レッド)

従来の「硬い・低い・止まらない(アマチュアには)」というイメージを覆す、画期的なモデルとして注目を集めています。

これまでのプロジェクトXは「元調子」でしたが、このREDは「中元調子」を採用し、さらに先端側の剛性を少し落としています。

これにより、以下のような特徴が生まれました。

  • 打ち出し角が高くなる:ボールが上がりやすくなり、キャリーでグリーンを狙いやすくなった。
  • スピン量が適度に入る:グリーンでしっかりとボールを止められる。
  • 振り心地がマイルド:ガチガチの硬さが和らぎ、少ししなりを感じやすくなった。

つまり、「プロジェクトXのカッコいい見た目や安定性は欲しいけど、もう少し球を上げて楽に打ちたい」というゴルファーの願いを叶えるシャフトなのです。

これは、近年の飛び系アイアン(ストロングロフト)との相性も抜群です。

ロフトが立っているアイアンは球が上がりにくい傾向がありますが、このREDを組み合わせることで、高弾道かつ低スピンの「現代的な飛び」を実現できます。

「自分にはまだ早いかな…」と敬遠していた中級者ゴルファーにとっても、このREDはプロジェクトXデビューに最適な一本となるでしょう。

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値段とリシャフトの相場

夕日が差し込む机の上にゴルフクラブのヘッド、日本円の紙幣、電卓が置かれ、スーツを着た手が電卓を操作している。

最後に、気になる価格についてです。

プロジェクトXシャフトは、ダイナミックゴールドなどの一般的なスチールシャフトに比べて、少し高価な設定になっています。

  • シャフト単体価格:1本あたり約6,000円〜10,000円程度(モデルや店舗による)
  • アイアン6本セット(#5-PW)のリシャフト工賃込み総額:約50,000円〜80,000円程度

新品のアイアンセットで購入する場合、メーカーカスタムとしてプロジェクトXを選ぶと、標準シャフト(DGやMODUS)に比べて追加料金(アップチャージ)が発生することが多いです(1本あたり数千円プラスなど)。

「高いな…」と感じるかもしれませんが、自分に合ったシャフトを使うことによるスコアアップ効果や、買い替えの頻度が減ることを考えれば、決して無駄な投資ではありません。

また、リシャフトを検討する場合は、シャフト代だけでなく、工賃(1本2,000円〜3,000円程度)やグリップ代も計算に入れる必要があります。

少しでも安く抑えたいなら、信頼できる中古ショップで「最初からプロジェクトXが入っている中古アイアンセット」を探すのも賢い方法です。

あるいは、ネット通販でシャフトを安く購入し、持ち込みOKな工房でリシャフトしてもらうという手もあります(持ち込み工賃は割高になる場合があるので注意)。

リシャフトを工房やショップに依頼する場合の工賃相場や、持ち込みの可否については以下の記事で詳しく解説しています。
詳細記事:『アイアンシャフト交換の費用比較!ショップ別料金徹底解説!』

自分への投資として、最高の一本を手に入れる準備はできましたか?

予算と相談しながら、ベストな方法でプロジェクトXを手に入れましょう。

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まとめ:プロジェクトXシャフトが合う人はハードヒッター

夕日に輝くゴルフコースを、笑顔の男性ゴルファーがゴルフバッグを肩にかけ歩いている。

記事のポイントをまとめます。

  • プロジェクトXが合う人は、HS45m/s以上のハードヒッター
  • 左へのミスを消し、方向性を安定させたい人に最適
  • 元調子・高剛性設計により、低スピンで強い弾道が出る
  • 「ステップレス構造」がエネルギー伝達効率を高める
  • ダイナミックゴールドに比べて「弾き感」が強く、しなりが少ない
  • フレックス表記(5.5/6.0)は一般的なS/Xより硬めに感じる
  • 5.5はS相当、6.0はSX相当だが、ワンランク柔らかめを選ぶのが無難
  • 「Project X LZ」は中間がしなり、扱いやすいモデル
  • 最新の「Project X RED」は球が上がりやすく中級者にもおすすめ
  • ドライバーには「HZRDUS(ハザーダス)」などの元調子カーボンが合う
  • 安定して250ヤード飛ばすにはHS45m/s以上が必要
  • プロも愛用する信頼性の高いシャフトだが、オーバースペックには注意
  • 価格はやや高めだが、スコアアップへの投資価値は高い
  • リシャフト時は重量フローを考慮し、ドライバーとのバランスを整える
  • 自分に合うスペックが見つかれば、最強の武器になる

理想の弾道を手に入れて、ライバルに差をつけよう!

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