ユーティリティーの23度モデルは、多くのアマチュアゴルファーにとって、難しいロングアイアンの代わりとなる重要なクラブです。しかし、「自分のヘッドスピードだと、実際の飛距離はどのくらいが目安なの?」や「他の番手やロフト角、例えば21度や27度、3番や4番、5番ユーティリティとはどう違うの?」といった具体的な疑問を持つ方も少なくありません。正しいクラブ知識はスコアアップに不可欠であり、日本ゴルフ用品協会が提供する情報なども参考に、自分に合った一本を見つけることが上達への近道です。
この記事では、そんなあなたの疑問にズバリお答えします。結論から言うと、23度のユーティリティの飛距離は、平均的な男性ゴルファー(ヘッドスピード40m/s前後)で170〜185ヤードが目安です。しかし、これはあくまで芯で捉えた理想的な数値。あなたのクラブセッティングにおける「飛距離の隙間」を埋め、スコアメイクを格段に楽にするためには、この基準を元に、ご自身のスイングや球筋を理解することが鍵となります。
本記事を最後まで読めば、以下のポイントが明確になります。
- 23度ユーティリティのヘッドスピード別飛距離の目安
- 他のロフト角(20度、21度、27度等)との飛距離比較
- 3番、4番、5番ユーティリティとの関係性
- 自分のスキルに合ったユーティリティ選びのポイント
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遠回りしないために、まずは自分に合う環境を知ることが大切です。
ユーティリティーの飛距離比較|23度を中心に番手別に解説

23度のユーティリティを中心に、主要な番手やロフト角の飛距離について詳しく見ていきましょう。ここでは、あなたのクラブ選びの基準となる具体的な数値を比較・解説します。単に飛距離だけでなく、どのような状況で役立つのか、どんなゴルファーに適しているのかまで深掘りしていきます。
- ヘッドスピード40m/sで180ヤードが目安
- 男女・スキルレベル別の平均値
- ユーティリティ 23度は4番・5番アイアンの代替になる
- 5番の飛距離はロフト24〜27度で165ヤード〜が目安
- ロフト22〜24度で175〜190ヤード
- 4番ユーティリティの飛距離はフェアウェイウッド7番に相当
- 23度との差は約5〜10ヤード
ヘッドスピード40m/sで180ヤードが目安

23度のユーティリティ(UT)の飛距離を考える上で、最も一般的な指標となるのがドライバーのヘッドスピード(HS)です。HS40m/s前後の平均的なアマチュア男性ゴルファーの場合、23度ユーティリティの飛距離は170ヤードから185ヤード、平均すると約180ヤードが一つの目安となります。
しかし、なぜ飛距離に「〜ヤード」と幅があるのでしょうか。それは「ミート率」が大きく関係しています。ミート率とは、ボール初速をヘッドスピードで割った数値で、どれだけ効率よくボールにエネルギーを伝えられたかを示す指標です。プロゴルファーのミート率は1.5に近いですが、アマチュアは1.3〜1.4程度が平均です。同じヘッドスピードでも、芯で捉えたショットと少し芯を外したショットでは、10ヤード以上の差が生まれることも珍しくありません。ユーティリティはアイアンに比べてスイートエリアが広いため、この飛距離のばらつきを抑えやすいのが大きなメリットです。
この「HS40m/sで180ヤード」という基準を知っておくことで、自分の飛距離が平均と比べてどうなのか、またクラブセッティングを考える上での大きな判断材料になります。例えば、あなたの5番アイアンが160ヤード、5番ウッドが200ヤード飛ぶ場合、その中間を埋めるクラブとして23度ユーティリティは最適な選択肢と言えるでしょう。
以下はヘッドスピード別の飛距離目安です。ご自身の数値を当てはめて参考にしてください。
ドライバーのヘッドスピード | 23度UTの飛距離目安(ヤード) |
---|---|
35〜37m/s | 150〜165 |
38〜40m/s | 165〜185 |
41〜43m/s | 175〜195 |
44〜46m/s | 185〜205 |
この表からもわかるように、ヘッドスピードは飛距離に直結します。自分のヘッドスピードを把握することが、適切なクラブ選びの第一歩です。最近はゴルフショップや練習場で手軽に計測できるので、一度測ってみることをお勧めします。
男女・スキルレベル別の平均値

ロフト角23度のクラブの飛距離は、性別やゴルフのスキルレベルによっても大きく変わります。誰にとっても非常に扱いやすいのが23度ユーティリティの魅力ですが、それぞれのターゲット層で期待できる飛距離と、それによってもたらされるメリットを詳しく見ていきましょう。
このように、23度のクラブは幅広い層のゴルファーの味方となり、それぞれのレベルで飛距離と安定性をもたらしてくれます。
ユーティリティ 23度は4番・5番アイアンの代替になる

ロフト角23度のユーティリティは、一般的に4番アイアン(ロフト角21〜23度)や5番アイアン(ロフト角24〜26度)が担う飛距離をカバーするためのクラブです。多くのアマチュアゴルファーにとって、この番手のロングアイアンを安定して打ちこなすのは至難の業です。そこで、23度ユーティリティが強力な代替クラブとなります。
アイアンとユーティリティでは、理想的なスイング軌道も異なります。アイアン、特にショートアイアンはボールに対してヘッドを上から鋭角に入れる「ダウンブロー」が基本ですが、ユーティリティは地面を滑らせるように緩やかな軌道で打つ「レベルブロー」または「払い打ち」が適しています。ユーティリティはソールの幅が広く設計されているため、多少手前からヘッドが入ってもダフリのミスになりにくく、この払い打ちを容易にしてくれます。アイアンからの移行をスムーズにするには、無理に打ち込もうとせず、大きな円を描くようにゆったりと振る練習が効果的です。
比較項目 | ユーティリティ (23度) | アイアン (4番/5番) |
---|---|---|
ヘッド構造 | ウッドに似た中空構造・低重心 | 鉄の塊・高重心 |
弾道 | 高く上がりやすい | 低く出やすい |
寛容性 | スイートエリアが広く、ミスに強い | スイートエリアが狭く、芯を外すと飛ばない |
シャフト長 | アイアンより少し長い | 標準 |
飛距離 | 同じロフトなら10ヤード程飛ぶ傾向 | 標準 |
この比較からわかるように、ユーティリティはアイアンに比べて、ボールが上がりやすく、ミスに強く、そして飛距離も出やすいように設計されています。トップやダフリといったミスが出やすいロングアイアンに悩むゴルファーが23度ユーティリティを手にすれば、セカンドショットの景色は一変するでしょう。これまで届かなかった距離を、自信を持ってグリーンを狙えるようになります。
5番の飛距離はロフト24〜27度で165ヤード〜が目安

5番ユーティリティ(5U)は、アマチュアゴルファーのセッティングの中でも特に人気の高い番手です。一般的に、5番ユーティリティのロフト角は24度から27度前後に設定されていることが多く、これは5番アイアンや6番アイアンの代替として機能します。
ヘッドスピード40m/sの平均的な男性ゴルファーの場合、5番ユーティリティの飛距離は165ヤードから180ヤードが目安となります。23度のユーティリティと比較すると、ロフトが寝ている分、飛距離は少し落ちますが、その代わりに弾道がさらに高くなり、グリーン上でボールを止めやすくなるというメリットがあります。特にグリーンが硬い夏場のゴルフや、砲台グリーンでキャリーが求められる場面で、その真価を発揮します。
クラブセッティングにおいては、4番ユーティリティ(22〜24度)と6番アイアン(26〜28度)の間の飛距離を埋めるクラブとして最適です。もしあなたが5番アイアンに苦手意識を持っているなら、迷わず5番ユーティリティを試してみることをお勧めします。ボールの拾いやすさと安定したキャリーは、あなたのゴルフをよりシンプルなものにしてくれるでしょう。自分に合ったスペックのクラブを見つけたい方は、品揃えの豊富なオンラインストアで比較検討するのも一つの手です。
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ロフト22〜24度で175〜190ヤード

4番ユーティリティ(4U)は、本記事のテーマである23度というロフト角を含む、最も標準的なユーティリティの一つです。メーカーによって多少の差はありますが、4番ユーティリティのロフト角は一般的に22度から24度の間に設定されています。
このクラブがターゲットとする飛距離は、ヘッドスピード40m/sの男性ゴルファーで175ヤードから190ヤードです。これはまさに、アマチュアが苦手とする4番アイアンが担うべき距離であり、多くのゴルファーがフェアウェイウッドとアイアンセットの間の飛距離のギャップに悩むゾーンでもあります。
4Uは、フェアウェイウッド(FW)よりもシャフトが短くコントロールしやすいため、方向性を重視したいティーショットや、狭いホールでのセカンドショットで威力を発揮します。ティーショットで使う際のコツは、アイアンのようにボールをスタンスの中央に置くのではなく、少し左足寄りに置くことです。これにより、緩やかなアッパー軌道でボールを捉えやすくなり、スピン量を抑えた力強い弾道で飛距離を稼ぐことができます。
また、アイアンよりもヘッドが大きく低重心なため、ラフからのショットでもボールを拾いやすく、飛距離のロスを最小限に抑えることができます。あなたのキャディバッグに4番アイアンが入っていて、それを使いこなせていないと感じるなら、同等の飛距離をやさしく打てる4番ユーティリティへの交換を強く推奨します。
4番ユーティリティの飛距離はフェアウェイウッド7番に相当

4番ユーティリティ(ロフト22〜24度)を選ぶ際に、多くのゴルファーが比較対象として悩むのが7番フェアウェイウッド(7W、ロフト21度前後)です。この2本は、アマチュアゴルファーにとって飛距離が非常に近いため、どちらをセッティングに入れるべきか迷うポイントとなります。
選択の基準はいくつかありますが、クラブ全体の「重量フロー」も考慮すべき重要な要素です。ドライバーからウェッジまで、クラブは短くなるにつれて徐々に重くなっていくのが理想的なセッティングです。7Wはフェアウェイウッドの流れを汲むため比較的軽く、4Uはアイアンの流れを汲むため比較的重く作られている傾向があります。もしあなたがアイアンと同じ感覚で振りたいなら4U、ウッドの流れでスムーズに振りたいなら7Wを選ぶと、スイングリズムが安定しやすくなります。
比較項目 | 4番ユーティリティ (4U) | 7番フェアウェイウッド (7W) |
---|---|---|
シャフト長 | 短い | 長い |
操作性 | ◎ コントロールしやすい | 〇 |
安定性 | ◎ ミートしやすい | △ |
弾道 | 中高弾道で強い球が出やすい | 高弾道でキャリーが出やすい |
適したライ | 万能(ラフ、傾斜地にも強い) | 芝の良いライから |
飛距離 | 7Wよりやや飛ばない | 4Uより飛距離を出しやすい |
7番ウッドが向いている人は、とにかく高弾道でキャリーを稼ぎ、飛距離を最大限に出したいゴルファーです。払い打つスイングタイプの人と相性が良いでしょう。
一方、4番ユーティリティが向いている人は、飛距離よりも方向性や安定性を重視するゴルファーです。シャフトが短くアイアンのように打ち込めるため、ミート率に不安がある人や、ラフなどの難しいライからもしっかりと打ちたい場合に大きなアドバンテージがあります。
23度との差は約5〜10ヤード

クラブセッティングにおいて、飛距離の階段をきれいに作る「ギャッピング」は非常に重要です。ロフト角が1度変わると、飛距離は約3〜5ヤード変化すると言われています。では、ロフト角24度のユーティリティと23度のユーティリティでは、どのくらいの飛距離差が生まれるのでしょうか。
理論上は3〜5ヤードの差ですが、ユーティリティはアイアンよりもヘッドスピードが上がりやすく、スピン量も少ないため、実際には5ヤードから10ヤード程度の差が出ることが多いです。
このわずか5〜10ヤードの差が、スコアメイクにおいては非常に大きな意味を持ちます。例えば、あなたが使っている一番飛ぶアイアンが5番アイアン(ロフト25度前後)で165ヤードだとします。その上のクラブとして23度のユーティリティ(180ヤード)を入れると、15ヤードのきれいな飛距離差が生まれます。しかし、もし24度のユーティリティ(170ヤード)を選んだ場合、5番アイアンとの飛距離差がわずか5ヤードとなり、クラブの役割が重複してしまう可能性があります。
自分の飛距離の階段を把握するためには、練習場で各クラブのキャリーを計測するのが最も確実です。最近は弾道測定器を設置している練習場も多いので、ぜひ一度、自分の「本当の飛距離」を確認してみてください。番手表記に惑わされず、自分の飛距離データに基づいてクラブを選ぶことが、賢いクラブセッティングの鍵です。

「あるある…」と頷いているあなたへ。
実は問題の本質は、プロ個人よりも「あなたの目的」と「レッスンのスタイル」が合っていないことかもしれません。
ユーティリティー23度と他番手の飛距離をロフト角別に比較

23度ユーティリティの飛距離を基準に、他のロフト角のユーティリティがどのくらいの飛距離を打つクラブなのかを比較してみましょう。これを理解することで、あなたのクラブセッティングの穴を的確に埋める一本が見つかります。ロフト角が立つ(数字が小さい)ほど飛距離は出ますが、その分ボールを上げるのが難しくなるというトレードオフの関係を理解することが重要です。
- ユーティリティ 21度の飛距離は190〜210ヤードがターゲット
- ユーティリティ 20度の飛距離は3番アイアンの代わりになる
- 3番ユーティリティの飛距離はロフト19〜21度が一般的
- ユーティリティ 27度の飛距離は5番・6番アイアン相当の距離
- ユーティリティ 30度の飛距離の目安は150〜160ヤード
- ユーティリティ 6番の飛距離は155〜170ヤードを安定して狙える
- ユーティリティ 34度の飛距離はショートアイアンの領域をカバー
ユーティリティ 21度の飛距離は190〜210ヤードがターゲット

ユーティリティ 21度は、アマチュアゴルファーが200ヤード前後の距離を狙うための強力な武器です。ヘッドスピード40m/s台のゴルファーであれば、190ヤードから210ヤードの飛距離が期待できます。これは、多くのゴルファーにとって打ちこなすのが非常に難しい3番アイアンの飛距離に相当します。
このロフト角のユーティリティは、主にフェアウェイウッドが苦手なゴルファーや、より操作性を求めるゴルファーに選ばれます。5番ウッド(ロフト18度前後)よりもシャフトが短く、アイアンに近い感覚で打てるため、方向性が安定しやすいのが特徴です。特に、風の強い日に低い弾道でラインを出していきたい時や、左右にハザードがあって曲げたくない場面で重宝します。
長いパー4のセカンドショットや、パー5で2オンを狙いたい場面、あるいは200ヤード前後のパー3など、飛距離と正確性の両方が求められるシビアな状況で、21度ユーティリティは頼れる相棒となるでしょう。ただし、ロフトが立っている分、ボールを上げるにはある程度のヘッドスピードが必要になるため、パワーに自信のない方は23度以上のモデルを選ぶのが賢明です。
ユーティリティ 20度の飛距離は3番アイアンの代わりになる

ユーティリティ 20度は、さらに飛距離を求めるゴルファー向けのクラブです。このクラブは、かつて多くのゴルファーのバッグに入っていたものの、今ではプロでも使いこなすのが難しいとされる「3番アイアン」の完全な代替品と位置づけられています。
ヘッドスピードが42m/s以上あるゴルファーなら、200ヤードを超えるキャリーを安定して打つことが可能です。最近では、20度前後のユーティリティを「ドライビングユーティリティ」と呼び、ティーショット専用クラブとして使うゴルファーも増えています。3番アイアンと同じロフト角でありながら、ユーティリティの持つ低重心設計とヘッドの寛容性により、圧倒的にやさしく高弾道のボールが打てます。
このクラブが活躍するのは、主にティーショットです。狭いホールのティーショットでドライバーを持つリスクを避けたい時、20度ユーティリティなら200ヤード先のフェアウェイを確実に捉えることができます。また、パワーヒッターであれば、長いパー5のセカンドショットでグリーンを狙うためのクラブとしても機能します。アマチュアにとってはやや上級者向けのスペックですが、使いこなせれば非常に強力な武器となる一本です。
3番ユーティリティの飛距離はロフト19〜21度が一般的

3番ユーティリティ(3U)は、ユーティリティの中でも最も飛距離性能に特化した番手の一つです。そのロフト角はメーカーによって異なりますが、一般的には19度から21度の範囲で設定されています。これは、3番ウッド(スプーン、15度)と5番ウッド(18度)の間に位置し、3番アイアンや4番アイアンの飛距離をカバーします。
ヘッドスピード40m/s台のゴルファーが3番ユーティリティを使用した場合、飛距離の目安は190ヤードから210ヤードとなります。5番ウッドと飛距離が近いですが、3Uを選ぶメリットは操作性の高さにあります。シャフトが短い分、コンパクトに振ることができ、ラフや傾斜地といった難しいライからでもボールを拾いやすいのが特徴です。
ただし、注意点もあります。ロフトが10度台になると、ボールを十分に上げるためには相応のヘッドスピードが求められます。ヘッドスピードが40m/sに満たないゴルファーが使うと、弾道が低くなりすぎてしまい、キャリーが出ずに逆に飛距離をロスしてしまう可能性もあります。自分のパワーと相談し、試打を重ねてから購入を検討することが重要です。
ユーティリティ 27度の飛距離は5番・6番アイアン相当の距離

ユーティリティ 27度は、ボールが上がりにくい、飛距離が出にくいと悩むゴルファーにとって、非常に心強い味方となるクラブです。このロフト角は、一般的なアイアンセットの5番アイアン(24〜26度)や6番アイアン(27〜29度)に相当します。
ヘッドスピード38m/s前後の男性ゴルファーであれば、160ヤード前後をやさしく狙うことができます。女性やシニアゴルファーにとっては、120〜130ヤードを安定してキャリーで運べるクラブとして重宝します。
27度ユーティリティの最大のメリットは、その「やさしさ」と「弾道の高さ」です。ロフトが寝ているため、楽にボールが上がり、キャリーで飛距離を稼ぐことができます。これにより、グリーン手前のバンカーや池を恐れることなく、ピンをデッドに狙っていけるようになります。また、ヘッドのソール幅が広いため、多少ダフリ気味に入っても地面を滑ってミスをカバーしてくれます。さらに、グリーン周りからのランニングアプローチにも有効で、パターのような感覚で打つと、安定してピンに寄せることができます。アイアンに苦手意識を持つゴルファーは、セッティングに加えることをぜひ検討してみてください。
ユーティリティ 30度の飛距離の目安は150〜160ヤード

ユーティリティ 30度は、いわゆる「ショートウッド」や「ハイロフトユーティリティ」と呼ばれるクラブで、特にアイアンが苦手なゴルファーや、楽にボールを上げたい女性・シニアゴルファーから絶大な支持を得ています。このクラブがターゲットとする飛距離は、男性で150ヤードから160ヤード、女性で110ヤードから120ヤード程度です。
この距離は、アイアンで言えば7番アイアンに相当します。しかし、多くのアマチュア、特に女性やシニアは7番アイアンでも十分にボールが上がらず、キャリーが出ないことに悩んでいます。30度のユーティリティは、その悩みを一掃してくれます。アイアンよりもはるかに低重心でヘッドが大きいため、驚くほど簡単に高弾道のボールが打て、グリーンでしっかり止まってくれます。
150ヤード前後のパー3や、グリーン手前にハザードがある場面で、「絶対にショートしたくない」という状況で、これほど頼りになるクラブはありません。アイアンのセッティングを7番や8番からにして、それ以上の距離をすべてユーティリティでカバーするという「飛び系セッティング」も人気です。このセッティングにすると、ウェッジの本数を増やせるため、アプローチのバリエーションが広がるというメリットもあります。
ユーティリティ 6番の飛距離は155〜170ヤードを安定して狙える

6番ユーティリティ(6U)は、ロフト角27度から29度前後に設定されていることが多く、飛距離の目安は155ヤードから170ヤードです。これはまさに6番アイアンが担うべき距離であり、アイアンの延長線上としてセッティングに加えるゴルファーが増えています。
6番アイアンと6番ユーティリティの最大の違いは、弾道の高さとスピン量です。6番アイアンで打った球は、適度なスピンがかかり、グリーンで数ヤードのランが出ます。一方、6番ユーティリティは高弾道・低スピンの球が出やすく、キャリーでグリーンを狙い、ランを抑えてピンそばに止めたい場合に有効です。
特に、ボールが沈みやすいラフからのショットや、左足上がりのようなボールが上がりにくいライで真価を発揮します。アイアンでは難しい状況でも、6番ユーティリティならソールが滑ってボールをクリーンに拾い、高弾道でグリーンまで運んでくれます。スコアを安定させたいアベレージゴルファーにとって、5番ユーティリティとセットで導入を検討する価値のある番手と言えるでしょう。
ユーティリティ 34度の飛距離はショートアイアンの領域をカバー

ユーティリティ 34度は、ロフト角が非常に大きい、いわば「飛び系アイアン」のユーティリティ版です。このクラブがカバーするのは、8番アイアンや9番アイアンといったショートアイアンの領域で、飛距離の目安は男性で130〜140ヤード、女性で90〜100ヤードとなります。
「なぜショートアイアンの距離をユーティリティで?」と疑問に思うかもしれません。その答えは、徹底的に「やさしさ」を追求している点にあります。アイアンの形をしているだけで苦手意識を持ってしまうゴルファーや、手首を使いすぎてトップやダフリのミスが多いゴルファーにとって、払い打つだけで高弾道の球が打てる34度ユーティリティは救世主となり得ます。
また、グリーン周りのアプローチでパターのように使う「チッパー」的な役割も果たします。ロフトがあるため、カラーや少し伸びた芝からでもボールを浮かせて、スムーズにグリーンに乗せることができます。ただし、スピン性能はウェッジに劣るため、ランの距離を計算に入れたアプローチが必要です。まさに「万能(ユーティリティ)」という名にふさわしい、究極のお助けクラブと言えるでしょう。様々なロフト角のユーティリティを比較して、自分だけの最適なセッティングを見つけるのもゴルフの楽しみの一つです。
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総括:ユーティリティー23度の飛距離を理解してスコアアップ

この記事のポイントをまとめます。
この記事を参考に、あなたのクラブセッティングを見直し、最適なユーティリティを手にすることで、次のラウンドでの自己ベスト更新を目指してください。
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