愛用のウェッジに浮き出た茶色い錆、見て見ぬふりをしていませんか?
「どうせまた錆びるし…」と放置すると、見た目だけでなくクラブの性能にも影響を及ぼす可能性がありますよね。
この記事では、そんなウェッジの錆取りに関するあらゆる悩みを解決します。
100円ショップのグッズや家庭にあるものでできる簡単な方法から、金属磨きの定番「ピカール」、潤滑剤の「KURE 5-56」を使った本格的な錆取りの手順まで、具体的に分かりやすく解説します。
さらに、「錆びたウェッジはスピンがかかる」という噂の真相や、あえて錆を「かっこいい」味として育てるノーメッキウェッジならではの手入れ方法、今後の錆を防ぐためのメンテナンス術まで網羅的にご紹介します。
この記事を読めば、あなたも今日からクラブメンテナンスの達人です。
- 100均グッズでできる簡単な錆取り方法がわかる
- ピカールや556などを使った本格的な錆取りの注意点がわかる
- 錆がウェッジの性能に与える本当の影響がわかる
- 今後の錆を予防し、クラブを長持ちさせる手入れ方法がわかる
ウェッジの錆の取り方|100均・ピカールを使ったレベル別除去法

ウェッジに発生した錆は、正しい知識と手順で対処すれば、驚くほど綺麗になります。大切なのは、錆の進行度合いを見極め、それに最適な方法を選ぶこと。
このセクションでは、家庭でできる簡単な方法から、専用品を使った本格的なメンテナンスまで、具体的なウェッジの錆の取り方をレベル別に徹底解説します。
- 錆の落とし方はレベル別対処が基本です
- ゴルフクラブのアイアンの錆はどうやって取りますか?基本的な手順を解説
- 100均グッズだけでできる錆び取り簡単ケア方法
- ゴルフクラブのサビ取りを100均で揃えておきたいおすすめアイテム
- サビ取りでピカール使用時は磨きすぎに要注意
- 556の正しい使い方とサビ取りによるスピン性能への影響
- ゴルフクラブのサビ取りを市販品で選ぶならこのおすすめクリーナー3選
- 諦めていた錆びた跡を綺麗にする最終手段
- ゴルフクラブの錆の落とし方でよくある質問と回答
錆の落とし方はレベル別対処が基本です

ウェッジの錆取りを始める前に、まず知っておくべき最も重要なことがあります。
それは、錆の進行度合いに合わせて対処法を変えるということです。
軽度の錆に強力すぎる研磨剤を使えばクラブを傷つけますし、頑固な錆に弱いクリーナーを使っても時間は無駄になってしまいますよね。
あなたのクラブの状態を正しく見極めることが、成功への第一歩です。
- レベル1:軽度の点錆・表面のくすみ
「よく見ると、ポツポツと茶色い点がある」「なんとなくヘッド全体がくすんで見える」という初期段階。このレベルなら、研磨力の弱い家庭用品で優しく対処できます。 - レベル2:少し進行した錆
指で触ると少しザラつきを感じる、はっきりと錆だと認識できる状態。100均のクレンザーなど、少し研磨力の高いアイテムの出番です。 - レベル3:頑固な錆
広範囲に赤錆が広がっている、深く進行している状態。ここまで来ると、ピカールや専用のサビ取り剤といった化学の力を借りる必要があります。
まずはあなたのウェッジがどのレベルにあるか、じっくり観察してみてください。
ゴルフクラブのアイアンの錆はどうやって取りますか?基本的な手順を解説

ゴルフクラブのアイアンの錆、特にウェッジの錆を取る際の基本的な流れは、どのレベルの錆でも共通しています。
この3ステップをしっかり守ることで、安全かつ効果的に作業を進めることができますよ。
STEP1:まずは汚れを洗い流す
作業を始める前に、まずヘッドやシャフトに付着した泥や砂、芝を水とブラシで綺麗に洗い流しましょう。
汚れが残ったまま磨くと、その汚れが研磨剤代わりになってしまい、クラブに余計な傷をつける原因になります。
洗い終わったら、乾いた布で水分をしっかり拭き取ってくださいね。
STEP2:レベルに合った方法で錆を落とす
ここがメインの作業です。前のセクションで確認した錆のレベルに合わせて、最適なアイテム(メラミンスポンジ、クレンザー、ピカールなど)を使って錆を落としていきます。
焦らず、少しずつ様子を見ながら作業するのが成功のコツです。
STEP3:仕上げの防錆ケアで錆の再発を防ぐ
錆を落として綺麗になったら、それで終わりではありません。
そのまま放置すると、またすぐに錆びてしまいます。
作業の最後には、必ず防錆オイルスプレーなどを薄く塗布し、乾いた布で拭き上げて保護膜を作ってあげましょう。この一手間が、クラブの寿命を大きく左右します。
100均グッズだけでできる錆び取り簡単ケア方法

「専用の道具を揃えるのはちょっと…」と感じるあなたに朗報です。
実は、100円ショップで手に入るグッズだけでも、ウェッジの錆取りは十分に可能なんです。
特にレベル1〜2程度の錆であれば、驚くほど綺麗になりますよ。
- メラミンスポンジ(激落ちくんなど)
水を含ませて軽くこするだけで、表面のくすみやごく初期の点錆なら簡単に落とせます。クラブへのダメージが最も少ない、初心者向けの優しい方法です。 - 多目的クレンザー(ペースト状)
少し進行した錆には、メラミンスポンジにこのクレンザーを少量つけて磨いてみましょう。研磨力がプラスされ、効果が格段にアップします。
液体タイプよりペースト状の方が垂れにくいので作業しやすいですよ。 - スチールウール(ボンスターなど)
これはかなり強力なアイテムです。ノーメッキウェッジに発生した赤錆を削り落とすのに効果的ですが、研磨力が非常に強いため、メッキ仕上げのクラブには絶対に使用しないでください。傷だらけになってしまいます。
まずはメラミンスポンジから試してみて、落ちなければクレンザーをプラスする、という流れがおすすめです。
ゴルフクラブのサビ取りを100均で揃えておきたいおすすめアイテム

100円ショップでゴルフクラブのサビ取り用品を探すなら、これだけは揃えておくと非常に便利、というアイテムリストをご紹介します。
全部揃えてもワンコイン程度で済むのが嬉しいポイントですよね。
- ① メラミンスポンジ
これは必須アイテムです。カット済みの小さいタイプが使いやすくておすすめです。 - ② 多目的クレンザー(ペースト状)
頑固な汚れや少し進行した錆に備えて、一つ持っておくと安心です。 - ③ 各種ブラシ
使い古しの歯ブラシでも代用可能ですが、溝の掃除用に少し硬さの違うブラシがいくつかあると便利です。 - ④ マイクロファイバークロス
洗浄後の拭き上げや、最後の乾拭きに使います。吸水性が高く、クラブを傷つけにくいので最適です。 - ⑤ ベビーオイル or シリコンスプレー
仕上げの防錆ケア用です。どちらも100円ショップで手に入ることがあります。専用品でなくても十分に効果を発揮してくれますよ。
これらのアイテムがあれば、基本的なクラブメンテナンスは完璧です。
次のラウンドの前に、ぜひお店を覗いてみてください。
サビ取りでピカール使用時は磨きすぎに要注意

レベル3の頑固な錆に対して絶大な効果を発揮するのが、金属磨きの代名詞「ピカール」です。
その効果は本物で、諦めていた錆も驚くほど綺麗になります。
しかし、そのパワーゆえに、使い方には細心の注意が必要です。
ピカールは液体に含まれる微細な研磨剤で、文字通りその効果は本物で、諦めていた錆も驚くほど綺麗になります。
しかし、そのパワーゆえに、使い方には細心の注意が必要です。
製造元である日本磨料工業の製品情報によれば、ピカールは液体に含まれる微細な研磨剤で、文字通り金属の表面を薄く削り取って輝きを取り戻す仕組みです。
これを理解せずに使うと、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
ピカールは強力な味方ですが、あくまで「削っている」という意識を持ち、目立たないところで試してから、優しく使うことを徹底してくださいね。
556の正しい使い方とサビ取りによるスピン性能への影響

家庭の常備品としてもおなじみの「KURE 5-56」。
呉工業の公式サイトでも紹介されているように、潤滑剤として有名ですが、その優れた浸透力はサビ取りにも効果を発揮します。
錆びた部分にシュッと吹きかけて少し時間を置くと、錆が浮き上がり、落としやすくなるのです。
錆を落とすだけでなく、防錆皮膜を形成してくれるのも嬉しいポイントですよね。
しかし、ウェッジ、特にフェース面に556を使用する際には、絶対に知っておかなければならない重大な注意点があります。
それは、油膜によるスピン性能の著しい低下です。
556の主成分は油です。この油分がフェースの溝に残っていると、インパクトの瞬間にボールとの間で滑りを生じさせ、摩擦が激減します。
結果として、全くスピンがかからない、いわゆる「フライヤー」状態になってしまうのです。
これでは、グリーンでボールを止めることなど到底できません。
556をサビ取りに使用した後は、パーツクリーナーで脱脂するか、洗剤を使って念入りに油分を洗い流し、完全に拭き取ることを絶対に忘れないでください。
このルールさえ守れば、556も心強いメンテナンスの味方になります。
ちなみに、スピン性能を維持するためには溝自体のメンテナンスも欠かせません。シャープナーの効果やリスクについては、別記事の「ウェッジの溝はシャープナーで蘇る?スピン効果とリスク」で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
ゴルフクラブのサビ取りを市販品で選ぶならこのおすすめクリーナー3選

「中古で買った愛用のクラブ、よく見ると点々と赤錆が…」「雨の日のラウンド後、手入れをサボったらシャフトがくすんできた…」そんな風に、大切なゴルフクラブの錆に悩んでいませんか?
結論から言うと、あなたの目的やクラブの状態に合わせて最適なクリーナーを選ぶことが、愛用クラブを新品のような輝きに戻す最短ルートです。
この記事では、ゴルフクラブのメンテナンスを長年研究してきた私が、数ある市販品の中から「これさえ押さえれば間違いない」と断言できる3つの商品を徹底比較。
圧倒的な研磨力の定番アイテムから、ゴルフ専門ブランドの安心セット、そして驚くほど手軽な100均グッズまで、それぞれのリアルなメリット・デメリット、そして口コミを包み隠さずお伝えします。
この記事を読めば、あなたはもうサビ取りクリーナー選びで迷うことはありません。自分にピッタリの1本を見つけ、クラブを蘇らせる感動を体験してください。
なぜプロではなく「市販品」レビューなのか?
私は長年ゴルフを趣味とし、特に中古クラブを自分好みにメンテナンスすることに喜びを感じてきました。
高価なプロ用の機材や特殊な溶剤も試しましたが、結局のところ「手軽に手に入り、継続して使える市販品こそが、一般ゴルファーにとっての正解だ」という結論に至りました。
この記事は、そんな私のリアルな体験と徹底的なリサーチに基づいています。あなたのクラブを蘇らせる、信頼できる情報だけをお届けします。
【3選】おすすめサビ取りクリーナーの概要|あなたのどんな悩みを解決する?
今回ご紹介するのは、目的とレベルが異なる以下の3商品です。それぞれが、ゴルファーの特定の悩みを解決するために存在します。
- ピカール液: 「とにかく頑固なサビを根本から解決したい」あなたのための、最終兵器。
- ダイヤゴルフ ぴかぴかクリーナーセット: 「正しい方法で、総合的なクラブケアを始めたい」あなたのための、完璧な入門セット。
- メラミンスポンジ: 「まずはコストをかけず、手軽に錆や汚れを試してみたい」あなたのための、最も身近な解決策。
おすすめ3商品の比較|あなたに最適なのはどれ?
一目で違いがわかるように、3商品の特徴を比較表にまとめました。
| 特徴 | ピカール液 | ダイヤゴルフ ぴかぴかクリーナーセット | メラミンスポンジ |
|---|---|---|---|
| こんな人におすすめ | 頑固なサビを落としたい経験者 | 総合的な手入れを始めたい初心者〜中級者 | まずは手軽に試したい初心者 |
| 主なメリット | 圧倒的な研磨力、コスパが高い | ゴルフ専用の安心感、これ一つで完結 | 圧倒的な低コスト、水だけでOK |
| 主なデメリット | 刺激臭、メッキ剥がれのリスク | 価格がやや高め、効果に個人差 | 頑固なサビには力不足 |
| 価格帯の目安 | 約500円〜 | 約1,500円〜 | 約110円〜 |
| 手軽さ | 要換気・注意 | セットで簡単 | 水だけ |
この表から分かるように、完璧な製品はなく、あなたの目的によって最適な選択肢は変わります。それぞれの詳細なレビューを見て、自分にピッタリの逸品を見つけましょう。
各商品のリアルな評判|メリット・デメリットを徹底解説
① ピカール液|圧倒的研磨力のメリットと知るべきデメリット

- 実際に使って感じたメリット(良かった点)
諦めていた中古クラブの頑固なサビも、ピカールで磨き始めると布が真っ黒になり、「落ちている」という手応えがはっきりと分かります。
見違えるほど綺麗になった時の感動は他の製品では味わえません。少量で驚くほどの効果があるので、一度購入すれば数年は持つという圧倒的なコストパフォーマンスも魅力です。 - 正直に告白…デメリット(気になった点)
独特の灯油のような刺激臭は無視できません。必ず換気の良い屋外での使用が必須です。また、最も注意すべきは強力すぎる研磨力。
メッキ加工されたクラブや軟鉄素材に考えなしに使うと、メッキが剥げたり、フェースの溝を傷つけて性能を落とす危険性があります。
万能薬ではなく、素材の知識を要する「玄人向け」のアイテムと言えるでしょう。
② ダイヤゴルフ ぴかぴかクリーナーセット|ゴルフブランドの安心感とリアルな口コミ

- 実際に使って感じたメリット(良かった点)
「ゴルフ専門ブランドが開発した」という安心感は何物にも代えがたいです。
研磨度の異なる2本のクリーナーと保護スプレーがセットになっており、これ一つでサビ取りから保護まで一貫して行える手軽さが最大のメリット。
特にノンメッキウェッジを所有しているゴルファーにとっては、まさに「こういうのが欲しかった」と思える完璧なセットです。 - 正直に告白…デメリット(気になった点)
一部の口コミにもある通り、「期待したほどピカピカにはならなかった」と感じる可能性があるのは事実です。
ピカールのような劇的な変化というよりは、クラブのコンディションを優しく整えるイメージ。
そのため、頑固なサビには力不足を感じるかもしれません。価格も1,500円以上と、初心者にとっては少し手を出しにくい価格帯です。
③ メラミンスポンジ|100均で買える手軽さと限界

- 実際に使って感じたメリット(良かった点)
何と言っても100円程度で手に入る圧倒的な手軽さが魅力です。化学薬品を使わず水だけでOKなので、室内でも匂いを気にせず作業できます。
ラウンド後の軽い汚れや、発生したばかりのごく初期のサビであれば、これで十分綺麗になります。
初心者が最初に「クラブの手入れ」を習慣化するための入り口として、これ以上の製品はありません。 - 正直に告白…デメリット(気になった点)
効果は非常にマイルドです。長年放置された頑固な赤錆には、残念ながらほとんど効果がありません。
また、強くこすりすぎるとクラブ表面に目に見えない微細な傷をつけ、長期的にはそこから新たなサビを誘発する可能性もゼロではないことを覚えておくべきです。
あくまで日常の軽いメンテナンス用と割り切る必要があります。
結論!あなたにおすすめのサビ取りクリーナーはこれ
これまでの分析を踏まえ、あなたがどのタイプに当てはまるかで最適な商品は決まります。
お得な購入先と今すぐ試すべき理由
サビは放置しても良いことは一つもありません。気になった今がメンテナンスのベストタイミングです。特にウェブで購入するのがお得に買うコツです。
各商品は以下のリンクから、レビューを確認しつつお得に購入できます。
サビ取りクリーナーに関するよくある質問(FAQ)
- Qピカールを使う前に絶対に確認すべきことは?
- A
クラブの素材です。特にメッキ加工の有無は必ず確認してください。
不明な場合は、まずシャフトの目立たない部分で試し磨きをし、メッキが剥がれないかチェックすることをおすすめします。
- Q匂いが気になるのですが、室内でも使えますか?
- A
- Qどの商品が一番スピン性能に影響しますか?
- A
諦めていた錆びた跡を綺麗にする最終手段

ここまでに紹介した方法を試しても、どうしても落ちない頑固な錆びた跡。
特に、長年放置されて素材の深くまで浸食してしまったような錆は、家庭での対処には限界がありますよね。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
そんな時の最終手段は、ゴルフ工房などのプロに相談することです。
プロの工房では、専門の研磨機材や特殊な薬品を使って、クラブを傷つけずに錆を除去する技術を持っています。
場合によっては、ヘッドを再メッキしたり、塗装し直したりすることで、新品同様の状態にまで復活させることも可能です。
もちろん費用はかかりますが、思い入れのある大切なクラブを蘇らせたいのであれば、一度相談してみる価値は十分にあります。
お近くのゴルフ工房やクラフトマンに問い合わせてみてください。
ゴルフクラブの錆の落とし方でよくある質問と回答

ここでは、ゴルフクラブの錆の落とし方に関して、多くのゴルファーが抱く細かい疑問についてQ&A形式でお答えします。
- Qシャフトに点々と浮いてきた錆はどうすればいいですか?
- A
スチールシャフトの点錆は、メラミンスポンジや、目の細かいスチールウールで優しくこするのが基本です。
錆を落とした後は、シリコンスプレーなどを薄く塗布して拭き上げておくと再発防止になります。
- Qメッキとノーメッキの見分け方がわかりません。
- A
最も簡単な見分け方は、磁石を使う方法です。ノーメッキの軟鉄素材は磁石が強くくっつきます。
また、光沢のあるシルバーやサテン仕上げのものはメッキ加工されていることがほとんどです。
黒や濃いグレーで、少しオイルが滲んだような風合いのものはノーメッキ(RAW仕上げ)の可能性が高いです。
- Qサビ取り剤として「お酢」が良いと聞きましたが本当ですか?
- A
はい、本当です。錆は酸化鉄なので、酸性であるお酢につけることで中和・分解する効果が期待できます。
ただし、酸はメッキを傷める可能性もあるため、メッキ仕上げのクラブへの使用は慎重に行うか、避けた方が無難です。
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ゴルフスクール選び
完全攻略ガイド
ウェッジの錆は味?性能への影響と正しい取り扱い・手入れ

錆を単なる「敵」として除去することだけが、クラブメンテナンスの全てではありません。特にノーメッキウェッジの世界では、錆は時として「味」となり、性能の安定に寄与することさえあります。このセクションでは、錆とパフォーマンスの真の関係、そして錆をコントロールし、自分だけのクラブを育てていくための手入れ方法について深掘りします。
- そのまま放置すると性能低下のリスクあり
- かっこいい黒錆を育てるための手入れのコツ
- 予防が最も重要!日々の手入れと保管方法
- ノーメッキは特にこまめな手入れによるオイルケアが必須
- ノーメッキのウェッジの錆び取りすぎないのが「味」を出す秘訣
そのまま放置すると性能低下のリスクあり

「ウェッジは錆びている方がスピンがかかる」という話を一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、これは多くのゴルファーが信じている「都市伝説」の一つです。
実際に、信頼性の高いゴルフ専門メディアであるMyGolfSpyが行った調査によると、主要なウェッジメーカー各社が錆がスピン性能を向上させるという説を明確に否定しています。
むしろ、錆をそのまま放置することには、性能を低下させる明確なリスクが存在するのです。
最も大きな問題は、溝(スコアライン)が錆で埋まってしまうことです。
スピンは、ボールがこの溝のエッジに食い込むことで生まれます。
溝が錆で埋まると、ボールが表面を滑ってしまい、摩擦力が大幅に低下。特にラフやウェットな状況では、スピン量が激減してしまいます。
また、錆は金属の腐食です。
長期間放置すれば、クラブの耐久性にも影響を及ぼす可能性があります。
「錆=スピン性能向上」という考えは捨て、適切な管理が必要だということを覚えておきましょう。
かっこいい黒錆を育てるための手入れのコツ

ノーメッキウェッジの本当の魅力は、錆を完全に排除することではなく、「育てる」ことにあります。
ゴルファーの個性や使い方、手入れの頻度によって、錆の表情は千差万別に変化していくのです。
目指すべきは、見た目にも悪い「赤錆」ではなく、プロも好む渋くて「かっこいい黒錆」です。
この黒錆を育てるコツは、「手入れをしすぎない、でも放置はしない」という絶妙なバランスにあります。
- 赤錆が浮いてきたら、優しく除去
ヘッドの表面に、ポツポツと赤錆が浮いてきたタイミングがお手入れのサインです。
この赤錆だけを、目の細かい#0000番などのスチールウールで表面を撫でるように優しくこすり落とします。 - 下地の黒錆は残す
強くこすりすぎず、赤錆だけを取り除くのがポイント。こうすることで、下地となっている渋い黒錆の層は残しつつ、見た目の悪い部分だけをメンテナンスできます。
この手間ひまこそが、ノーメッキウェッジの醍醐味です。
自分だけの唯一無二の風合いを持つクラブへと育てていく楽しみを、ぜひ味わってみてください。
プロがなぜ錆びたウェッジを使うのか、より詳しい理由については「ウェッジの錆はかっこいい?手入れ法とプロが使う理由を解説」で深掘りしています。
予防が最も重要!日々の手入れと保管方法

ここまで錆の落とし方を解説してきましたが、理想を言えば、錆は発生させないのが一番ですよね。
究極の錆対策は、日々の地道な予防に尽きます。
難しいことは何もありません。ラウンド後のほんの少しの習慣で、あなたのクラブは見違えるほど長持ちしますよ。
この3つを実践するだけで、錆の発生リスクは劇的に減少します。
ノーメッキは特にこまめな手入れによるオイルケアが必須

メッキ加工されたクラブと違い、ノーメッキウェッジは軟鉄の素材がむき出しの状態です。
これは、打感がダイレクトに伝わるという大きなメリットがある一方、空気や水分に直接触れるため、極めて錆びやすいという宿命を背負っています。
そのため、ノーメッキウェッジを良い状態で長く使うためには、こまめなオイルケアが絶対に欠かせません。
ラウンド後に水分を拭き取るのはもちろんのこと、その後、必ずオイルを塗布して保護膜を作ってあげることが重要です。
使用するオイルは、専用のガンオイルなどが理想ですが、ベビーオイルやミシン油、安価なシリコンスプレーでも十分な効果があります。
大切なのは、高価なオイルを使うことではなく、毎回の手入れを欠かさず行うという習慣です。
この一手間をかけることで、ノーメッキウェッジ特有の性能と、自分だけの「味」のある風合いを長く楽しむことができるのです。
とはいえ、ノーメッキウェッジにも寿命はあります。具体的な交換時期の目安については、「ノーメッキウェッジの寿命を伸ばす手入れ法と交換時期の目安」で詳しく解説しています。
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ゴルフスクール選び
完全攻略ガイド
ノーメッキのウェッジの錆び取りすぎないのが「味」を出す秘訣

ノーメッキウェッジのメンテナンスにおいて、多くの人が陥りがちなのが「完璧に綺麗にしなければ」という思い込みです。
もちろん、赤錆を放置するのは良くありませんが、だからといってピカールなどでピカピカになるまで磨き上げるのが唯一の正解というわけではないのです。
むしろ、ノーメッキウェッジの真の魅力は、その経年変化を楽しむところにあります。
新品の画一的な輝きではなく、ゴルファーそれぞれの歴史と共に刻まれる、**世界に一つだけの風合いこそが「味」**となります。
この「味」を出す秘訣は、実にシンプルです。
それは、「錆を取りすぎない」こと。
前のセクションで解説したように、メンテナンスの目的は、浮いてきた赤錆を選択的に除去することにあります。
下地となっている渋い黒錆まで完全に落としてしまうと、また一から錆を育て直すことになり、いつまで経っても深みのある風合いは生まれません。
メッキクラブが「常に美しく保つ」ことを目指すなら、ノーメッキウェッジは「共に変化し、育てる」ことを楽しむクラブです。
少し錆が残っているくらいが、むしろカッコいい。
そんな肩の力の抜けた付き合い方が、最高の「味」を引き出す秘訣ですよ。
見た目だけでなく、性能面で自分好みの「味」を追求したい方には、鉛を使ったチューニングもおすすめです。詳細は「ウェッジの鉛の貼り方で激スピン!効果別の位置と調整法」で図解していますので、ぜひ挑戦してみてください。
総括:ウェッジの錆の取り方とメンテナンスの全知識

この記事では、ウェッジの錆取りに関するあらゆる情報をお届けしました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
大切なゴルフクラブは、あなたと共に戦う重要なパートナーです。
正しい知識で手入れを行い、最高の状態で次のラウンドに臨みましょう。
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