ユーティリティーを使うと、なぜかボールが意図せず左に曲がる、フックやチーピン、引っ掛けが出てしまう…そんな悩みを抱えていませんか?
実は、ユーティリティーだけがフックしやすいのには、クラブの構造的な特性と、あなたのスイングや使い方に原因が隠されています。
しかし、正しい知識を持てば、この厄介なミスは克服可能です。多くのゴルファーが信頼を寄せる日本ゴルフ用品協会が提供する情報にもあるように、クラブの特性を理解することは上達への第一歩です。
この記事では、ユーティリティーが左に曲がる根本的な原因を徹底解明し、明日からすぐに試せる具体的な打ち方のコツから、左に行かないシャフトの選び方、中古クラブの活用法まで、あなたの悩みを解決するための情報を網羅的に解説します。
- ユーティリティーが他のクラブより左に曲がりやすい理由
- フックや引っ掛けを引き起こす5つの主な原因
- 即効性のある応急処置と正しい打ち方の基本
- 左へのミスを根本からなくすためのクラブ・シャフト選びのコツ
ちょっと待って!そのレッスン、本当にプロが原因ですか?
実は、上達しない一番の原因は「プロの質」より「あなたとの相性」かもしれません。
遠回りしないために、まずは自分に合う環境を知ることが大切です。
ユーティリティーが左に曲がるのはなぜ?考えられる8つの原因と直し方

ユーティリティーが左に曲がるという悩みには、必ず原因があります。それはクラブ自体の特性かもしれませんし、ご自身のスイングや構え方に潜んでいる可能性もあります。このセクションでは、考えられる8つの原因を深掘りし、それぞれに対する具体的な解決策を解説していきます。
- ユーティリティで左に引っかかる原因はクラブの構造にある
- ユーティリティだけフックするのはクラブの特性が影響
- 引っ掛けるのはアドレスの間違いが原因かも
- 意図せずフックするスイングの3つの特徴
- 突然のチーピンは過度な手打ちが引き起こす
- 意図しないユーティリティだけの強すぎるドローを抑えるコツ
- 引っ掛けないための正しい打ち方3ステップ
- フックを防ぐクラブの使い方と意識
ユーティリティで左に引っかかる原因はクラブの構造にある

ユーティリティで左に引っかかる原因として、まず考えられるのがクラブ自体の構造です。ユーティリティーは、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な役割を担うクラブですが、その設計思想そのものが、左へのミスを誘発する一因となっています。
最も大きな特徴は、重心距離の短さです。重心距離とは、シャフトの中心線からフェース面の重心までの距離を指します。ウッド型のユーティリティーは、フェアウェイウッドに比べてヘッドが小ぶりなモデルが多く、この重心距離が短い傾向にあります。
重心距離が短いクラブは、スイング中にヘッドが返りやすく(フェースがターンしやすく)、ボールを捕まえやすいという特性があります。これは、スライスに悩むゴルファーにとっては「やさしさ」として機能しますが、ある程度スイングができるゴルファーや、元々ボールを捕まえるのが得意な人にとっては、意図せずにフェースが被りすぎてしまい、左への引っ掛けやフックの直接的な原因となるのです。
さらに、クラブのフェースプログレッション(FP値)も関係しています。FP値とは、シャフトの中心線からリーディングエッジまでの距離で、この数値が大きいほど「出っ歯」に見えます。ユーティリティーはアイアンに比べてFP値が小さいモデルが多く、これもボールを包み込むように捕まえやすい要因となり、左へのミスに繋がりやすい構造と言えます。
ユーティリティだけフックするのはクラブの特性が影響

他のクラブは問題ないのに、なぜかユーティリティだけがフックするという経験はありませんか。これもまた、ユーティリティーが持つ独特の「捕まりやすさ」というクラブ特性が大きく影響しています。
前述の通り、ユーティリティーは重心距離が短く、ヘッドが返りやすい設計になっています。これは、メーカーが意図的に「ボールを楽に捕まえて、高く上げる」ために設計しているためです。ロングアイアンの代わりとして、多くのゴルファーがやさしくボールを扱えるようにという思想が根底にあります。
しかし、この「やさしさ」が、時としてゴルファーのスイングと過剰にマッチングしてしまうことがあります。例えば、ドライバーやアイアンでは少しスライス気味のボールが出る人が、ユーティリティーを持つと、クラブの捕まりの良さがスイングの癖を補正し、ちょうど良いドローボールになることがあります。
一方で、元々ストレートからドロー系のボールを打つ人がユーティリティーを持つと、スイングによる捕まりとクラブの特性による捕まりが相乗効果を生み、許容範囲を超えたフックになってしまうのです。「ユーティリティーだけ」左に曲がるというのは、あなたのスイングとクラブの特性が「マッチしすぎている」結果と言えるでしょう。この現象を理解することが、対策への第一歩となります。
引っ掛けるのはアドレスの間違いが原因かも
スイング以前の問題として、構え方、つまりアドレスが引っ掛けの原因になっているケースは非常に多く見られます。特にユーティリティーは、その中途半端な長さから、構え方に迷いが生じやすいクラブです。
1. フックグリップ(ストロンググリップ)
ボールを捕まえよう、スライスさせたくないという意識が強いと、無意識に左手を上から被せ気味に、右手を下から握りすぎる「フックグリップ」になりがちです。このグリップはフェースターンを助長するため、もともと捕まりやすいユーティリティーと組み合わせると、強烈な引っ掛けやフックの原因になります。
2. クローズドスタンス
ターゲットラインに対して、右足が左足よりも後ろに引かれた「クローズドスタンス」も危険です。このスタンスは体の回転を制限し、インサイドからクラブが下りやすくなるため、ボールが右に飛び出してそこから左に曲がる「プッシュフック」を誘発します。
3. ボールを左に置きすぎる
ユーティリティーの適正なボール位置は、スタンスの中央からボール1個分左程度が目安です。しかし、フェアウェイウッドと同じ感覚でボールを左足寄りに置きすぎると、スイングの最下点を過ぎたアッパー軌道でインパクトを迎えることになります。この時、フェースはターンしながら上昇するため、フェースが被った状態で当たりやすく、引っ掛けの原因となります。
一度、スマートフォンなどで自分のアドレスを撮影し、グリップ、スタンス、ボール位置が基本から外れていないか客観的にチェックしてみることをお勧めします。
意図せずフックするスイングの3つの特徴

アドレスに問題がなくても、スイング動作そのものにフックの原因が潜んでいる場合があります。特に以下の3つの特徴は、捕まりやすいユーティリティーの特性と組み合わさることで、意図しないフックを引き起こします。
1. アウトサイドイン軌道
クラブが飛球線の外側から下りてきて、内側へ抜けていく「アウトサイドイン軌道」は、ボールに左回転(スライス回転)を与える軌道です。しかし、この軌道でインパクト時にフェースが被ってしまうと、ボールは左に飛び出してさらに左に曲がる最悪の「引っ掛けフック」になります。
2. 体の開きが早い
ダウンスイングで下半身や肩の回転が早すぎると、腕が振り遅れてしまいます。振り遅れた腕を無理やりインパクトに間に合わせようとして、手先でクラブをこねるように操作してしまいがちです。この「手こね」の動きがフェースを急激にターンさせ、フックの原因となります。飛ばしたいという意識が強い時ほど、この動きが出やすくなります。
3. 過度なリストターン(手打ち)
体の回転を使わずに、腕や手首の力だけでクラブを振る、いわゆる「手打ち」もフックの大きな原因です。特にインパクトでボールを捕まえようと意識するあまり、手首を過剰に返してしまう(リストターン)と、フェースが大きく被ってしまいます。ヘッドが返りやすいユーティリティーでは、この動きは少しでも入ると顕著にフックとして現れます。
これらのスイングは、根本的な修正が必要な場合もあります。まずはハーフスイングで体の回転と腕の振りを同調させる練習から始めるのが効果的です。
突然のチーピンは過度な手打ちが引き起こす

フックの中でも特に厄介なのが、地面を這うような低い弾道で、急激に左に曲がっていく「チーピン」です。このミスが一度出ると、恐怖心からティーショットが打てなくなってしまうゴルファーも少なくありません。ユーティリティーでチーピンが出る最大の原因は、インパクト前後での「過度な手打ち」と「急激なフェースターン」にあります。
チーピンは、インパクトの瞬間にスイング軌道に対してフェースが極端に被ってしまう(クローズになっている)ことで発生します。なぜ、そこまで極端にフェースが被るのでしょうか。
それは、ダウンスイングで体の回転が止まり、腕の力、特に手首を返す力だけでボールを打ちにいってしまうからです。「飛ばしたい」「捕まえたい」という意識が強くなりすぎると、無意識に腕力に頼ってしまいます。体の回転という大きなパワーを使わず、手先という小さな筋肉でクラブを操作しようとすると、クラブヘッドは非常に不安定な動きをします。
そして、インパクトゾーンで急激にリストターンを行うことで、フェースが一気に閉じてしまうのです。もともとヘッドが返りやすいユーティリティーの特性も相まって、フェースが必要以上に被り、ボールに強烈なフック回転がかかってしまいます。
チーピンの応急処置としては、グリップを少しウィークに握り直すことや、フィニッシュまで腕を返さずに振り抜くイメージを持つことが有効ですが、根本的な解決には、体の回転を主体としたスイングを身につける練習が不可欠です。
意図しないユーティリティだけの強すぎるドローを抑えるコツ

「フックや引っ掛けとまではいかないけれど、思った以上にドローが強くかかってしまい、左サイドのラフやバンカーに捕まってしまう…」そんな悩みもユーティリティーではよく聞かれます。これは、クラブの特性を上手く利用できている証拠でもありますが、コントロールできていないという点ではミスショットです。強すぎるドローを、狙った通りの「持ち球」に変えるためのコツをいくつかご紹介します。
1. フェースをわずかに開いて構える
アドレスの段階で、ほんの少しだけフェースをターゲットの右に向けて構えます。こうすることで、インパクトでフェースがスクエアに戻りやすくなり、過度な捕まりを相殺できます。最初は勇気がいるかもしれませんが、弾道がストレートに近づくのを実感できるはずです。
2. スタンスを少しだけオープンにする
クローズスタンスとは逆に、左足を少しだけ後ろに引く「オープンスタンス」で構えます。これにより、体の回転がスムーズになり、クラブがインサイドから入りすぎるのを防ぎます。体の左サイドへの「壁」が意識しやすくなり、振り抜きも改善されます。
3. フィニッシュを低く、左に振り抜く
ドローが強い人は、フィニッシュでクラブが背中側に倒れ、高い位置に収まる傾向があります。これを意識的に、ターゲット方向の低い位置に、左へ向かって振り抜くようにします。この動きは、フェースの過度な返りを抑制し、弾道をコントロールするのに役立ちます。いわゆる「ライン出し」のイメージに近いスイングです。
これらのコツは、あくまで微調整です。まずは練習場で、どれくらい調整すれば自分の思った通りの弾道になるのか、試してみることをお勧めします。
引っ掛けないための正しい打ち方3ステップ

ユーティリティーで引っ掛けないためには、クラブの特性を理解した上で、それに合った正しい打ち方を身につけることが最も重要です。アイアンのように打ち込むのでもなく、フェアウェイウッドのように払い打つのでもない、ユーティリティーならではの打ち方の基本を3つのステップで解説します。
ステップ1:アドレス – すべての基本
重要度:
引っ掛けの多くはアドレスで決まります。まず、グリップはスクエアグリップを基本とします。ボールの位置はスタンスの中央からボール1個分左。これ以上左に置くと引っ掛けの原因になります。スタンスもターゲットに対してスクエアに構え、体重配分は左右均等にしましょう。
ステップ2:スイング – 体の回転でレベルブロー
重要度:
ユーティリティーは、アイアンのように鋭角に打ち込む(ダウンブロー)必要はありません。ソールが広い特性を活かし、地面を滑らせるような「レベルブロー」を意識します。そのためには、手先でクラブを操作するのではなく、お腹や背中といった体幹を意識して、体の回転でスイングすることが不可欠です。バックスイングでしっかり体を捻転させ、その捻転をダウンスイングで解き放つイメージです。腕は体の回転についてくるだけの意識で十分です。
ステップ3:インパクトとフォロー – フェースを返さない
重要度:
引っ掛けやすい人は、インパクトでフェースを返そうとしすぎています。ユーティリティーは元々返りやすいクラブなので、意識的に返す必要はありません。インパクト後は、ターゲット方向にクラブヘッドを低く長く出していくイメージを持ちましょう。そして、フィニッシュまで腕とクラブが体と一緒に回り続けることを意識してください。手先でクラブをこねる動きをなくすことが、引っ掛け撲滅の鍵です。
この3ステップを、まずはゆっくりとした素振りやハーフスイングで繰り返し練習し、体に染み込ませていきましょう。
フックを防ぐクラブの使い方と意識

正しいスイングを身につけることと並行して、コースでの状況に応じたクラブの使い方や意識を持つことも、フックを防ぐためには重要です。特にティーショットとフェアウェイからでは、意識すべき点が少し異なります。
ティーアップして打つ場合
ショートホールなどでユーティリティーをティーアップして打つ際、フックが出やすいという人は、ティーを高くしすぎている可能性があります。ティーが高いと、自然とアッパーブロー軌道になり、フェースが返りやすくなります。
対策としては、ティーの高さを地面から数ミリ浮く程度に、極限まで低く設定することです。これにより、フェアウェイから打つのに近いレベルブロー軌道で打ちやすくなり、フェースの過度な返りを抑えることができます。意識としては「ティーアップしているフェアウェイ」から打つ感覚です。
フェアウェイやラフから打つ場合
フェアウェイから打つ場合は、ボールをクリーンに捉えることが最優先です。フックを警戒するあまり、インパクトが緩んでしまうと、逆に手先で操作してしまい引っ掛けることがあります。
大切なのは、フィニッシュまでしっかりと振り切ることです。特に、体の回転を止めずに、胸がターゲット方向を向くまで回り続ける意識を持ちましょう。コンパクトなトップからでも、フィニッシュまで加速し続けるスイングを心がけることで、手打ちを防ぎ、方向性が安定します。
また、左足下がりのようなフックが出やすいライでは、無理にユーティリティーを使わず、アイアンで刻むというマネジメントも重要です。クラブの特性を知り、状況に応じて賢く使うことが、スコアメイクの鍵となります。

「あるある…」と頷いているあなたへ。
実は問題の本質は、プロ個人よりも「あなたの目的」と「レッスンのスタイル」が合っていないことかもしれません。
ユーティリティーが左に曲がる悩みはクラブ選びと知識で解決

スイングや打ち方を改善しても、どうしてもユーティリティーが左に曲がるのが治らない。その場合、原因はあなた自身ではなく、使っているクラブにある可能性が非常に高いです。特にシャフトは、弾道を左右する最も重要な要素です。このセクションでは、クラブ選びという観点から、左へのミスを根本的に解決する方法を探ります。
- 左に行かないシャフト選び3つのポイント
- 中古で探す左に引っ掛けない名器モデル
- つかまりすぎは鉛テープで応急処置できる
- ドライバーが左に曲がる主な理由との違い
- ゴルフ全般で左に曲がる共通の原因とは
- 初心者向け!FWとUTの扱いやすさを比較
左に行かないシャフト選び3つのポイント

ユーティリティーで左へのミスをなくす上で、最も効果的なのがシャフトの見直しです。多くの市販モデルに標準で装着されている純正シャフトは、万人向けに作られているため、あなたのスイングには合っていないかもしれません。左に行かないシャフトを選ぶための重要な3つのポイントを解説します。
ポイント1:重量 – アイアンとの流れを重視
重要度:
軽すぎるシャフトは手打ちを誘発し、ヘッドが暴れる原因になります。ユーティリティーのシャフトは、ドライバーよりは重く、アイアンよりは軽い「重量のフロー」を意識することが鉄則です。例えば、ドライバーが60g台、アイアンが95g前後のスチールなら、ユーティリティーは70g台〜80g台が適正範囲となります。適度な重さは、スイング軌道を安定させ、ヘッドの過度な返りを抑えてくれます。
ポイント2:硬さ(フレックス) – 叩けるスペックを選ぶ
重要度:
ヘッドスピードに対して柔らかすぎるシャフトは、ダウンスイングでのしなりが大きくなり、インパクトでフェースが被る原因になります。ヘッドスピードが40m/s以上あるなら、迷わず「S」フレックス以上を検討しましょう。ただし、同じ「S」でもモデルによって硬さは異なるため、必ず試打をして、頼りなさを感じない、しっかりと叩いていける硬さを選ぶことが重要です。
ポイント3:調子(キックポイント) – 先端が硬いモデルが有効
重要度:
シャフトのしなる場所を示す「調子(キックポイント)」は、捕まり具合に直結します。左へのミスを抑えたいなら、シャフトの先端側がしなる「先調子」は避けるべきです。先端が硬く、手元側がしなる「元調子」や、中間がしなる「中調子」のシャフトを選びましょう。これらのシャフトは、ダウンスイングでタメを作りやすく、インパクトでヘッドが暴れにくいため、叩きにいっても左への引っ掛けを劇的に減らすことができます。
ポイント | 左に行きやすい特性 | 左に行きにくい特性 |
---|---|---|
重量 | 軽い (50-60g台) | 重い (70g台以上) |
硬さ | 柔らかい (R, SR) | 硬い (S, X) |
調子 | 先調子 | 中調子、元調子 |
この表から分かるように、一般的に「やさしい」とされるスペックは、フッカーにとっては「左に行きやすい」スペックとなります。自分のスイングに合ったシャフトを選ぶことが、左へのミスを克服する最大の近道です。
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中古で探す左に引っ掛けない名器モデル

最新モデルも魅力的ですが、コストを抑えつつ左に引っ掛けないクラブを手に入れるなら、中古市場はまさに宝の山です。一世代、二世代前のモデルの中には、左へのミスを嫌う上級者やプロに愛された「名器」と呼ばれるユーティリティーが数多く存在します。
中古で左に行きにくいモデルを探す際のポイントは、「アスリート向け」や「操作性重視」と評されたモデルを選ぶことです。これらのモデルは、過度な捕まりを抑え、プレーヤーが意図した通りにボールをコントロールしやすいように設計されています。
中古選びの注意点
中古クラブを選ぶ際は、必ずロフト角を確認しましょう。同じ「4番」でもメーカーによってロフト角は異なります。また、シャフトに印字されているモデル名、重量、フレックスをしっかりチェックすることが重要です。信頼できる大手中古ショップであれば、スペックの詳細を教えてくれるので、安心して購入できます。
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つかまりすぎは鉛テープで応急処置できる

「次のラウンドまでに、どうしてもこのフックを何とかしたい!」という緊急事態には、鉛テープを使った応急処置が有効な場合があります。鉛テープは数百円で購入でき、手軽にクラブの特性を微調整できる便利なアイテムです。
ユーティリティーのつかまりすぎを抑制したい場合、鉛を貼る位置は「シャフトの手元側(グリップの下あたり)」です。
シャフトの手元側に鉛を貼ると、クラブ全体のバランスポイントが手元側に移動します(カウンターバランス)。これにより、スイング中のヘッドの重さを感じにくくなり、ヘッドが返りすぎる動きを抑制する効果が期待できます。結果として、フェースターンが緩やかになり、フックや引っ掛けが軽減されるという仕組みです。
ただし、これはあくまで応急処置であり、クラブの根本的な問題を解決するものではありません。鉛を貼りすぎると、クラブの振り心地が大きく変わってしまうデメリットもあります。鉛で一時的に症状が改善された場合は、やはりシャフトが合っていない可能性が高いと考え、本格的なシャフト交換やクラブの買い替えを検討することをお勧めします。
ドライバーが左に曲がる主な理由との違い

「ユーティリティーだけでなく、ドライバーも左に曲がる」という方もいれば、「ドライバーは大丈夫なのにユーティリティーだけが曲がる」という方もいます。両者の左に曲がる原因には、共通点もありますが、クラブの特性に起因する明確な違いも存在します。
共通の原因
まず、スイングに起因する原因、例えば過度なフックグリップ、アウトサイドイン軌道、体の開き、手打ちといった要素は、どのクラブであっても左へのミスの原因となり得ます。これらはゴルファー自身の基本的な動きの問題です。
クラブ特性による違い
クラブ | 長さ | 重心特性 | 左に曲がる主な理由 |
---|---|---|---|
ドライバー | 長い | 深重心・長重心距離 | 長さ故のスイングプレーンの乱れ。振り遅れを嫌った手先の返しすぎ。 |
ユーティリティー | 中間 | 浅重心・短重心距離 | 短い重心距離によるヘッドの返りやすさ。捕まりすぎる設計。 |
ドライバーが左に曲がる場合
ドライバーはクラブが最も長いため、スイングプレーンがフラットになりやすく、正しく体を回転させないと振り遅れやすくなります。その振り遅れを嫌って、インパクトで急激に手首を返してしまうことで、左へのミスが出ることが多いです。また、ヘッドが大きいため、慣性モーメントは大きいですが、一度フェースが被り始めると、その動きを元に戻すのが難しいという側面もあります。
ユーティリティーとの違い
一方でユーティリティーは、ドライバーほど長くはないため、振り遅れが原因になることは比較的少ないです。その代わり、前述の通り「短い重心距離」によるヘッドの返りやすさが、左へのミスの最大の要因となります。ゴルファーが意識的に返さなくても、クラブが勝手に仕事をしようとして、結果的に返りすぎてしまうのです。
このように、同じ左へのミスでも、ドライバーとユーティリティーではそのメカニズムが異なる場合があります。原因を正しく理解することが、的確な修正への近道となります。
ゴルフ全般で左に曲がる共通の原因とは

特定のクラブだけでなく、どのクラブを持ってもボールが左に曲がってしまう場合、その原因はクラブの特性ではなく、あなたのスイングの基本動作そのものにあると考えられます。クラブを変えても症状が改善しない場合は、一度原点に立ち返り、スイングの土台を見直す必要があります。
ゴルフ全般で左に曲がる最も共通した原因は、「体の回転不足」と、それを補うための「手先の過剰な動き」です。
1. 体の回転と腕の同調(シンクロ)の欠如
理想的なスイングは、体の回転が主体となり、腕やクラブはそれに追従して動きます。しかし、左に曲がるミスが多い人は、バックスイングでの捻転が浅かったり、ダウンスイングで体の回転が止まってしまったりする傾向があります。体が止まると、クラブを振る動力は腕の力しかありません。この「手打ち」の状態が、あらゆるミスの根源となります。
2. グリップの問題
やはり、すべてのクラブに共通する基本はグリップです。スライスを嫌うあまり、自己流で身につけてしまった強いフックグリップが、上達とともに左へのミスの原因に変わることはよくあります。一度、プロや上級者にグリップをチェックしてもらうことをお勧めします。
3. アドレスの向き
自分では真っ直ぐ構えているつもりでも、無意識にターゲットの右を向いて構えていることがあります。右を向いて、ターゲットに真っ直ぐ打とうとすると、アウトサイドイン軌道でクラブをカットに振るか、無理やりフェースを被せて打つしかありません。これが左へのミスに繋がります。
これらの基本的な要素は、自分一人ではなかなか気づきにくいものです。スイングの専門家であるレッスンプロの診断を受けることが、問題解決への一番の早道となるでしょう。
初心者向け!FWとUTの扱いやすさを比較

ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、「フェアウェイウッド(FW)」と「ユーティリティー(UT)」のどちらを選べばよいかは、悩ましい問題です。どちらも長い距離を稼ぐためのクラブですが、扱いやすさには明確な違いがあります。
結論から言うと、多くの初心者にとっては「ユーティリティー(UT)」の方が扱いやすいクラブと言えます。
比較項目 | フェアウェイウッド (FW) | ユーティリティー (UT) |
---|---|---|
クラブの長さ | 長い | 短い |
ヘッド形状 | 大きく、ソールが広い | 小ぶりで、アイアンに近い |
弾道の高さ | 高く上がりやすい | アイアンよりは高く上がる |
主なメリット | 飛距離が出やすい | ミートしやすく、操作性が良い |
主なデメリット | 長くてミートしにくい | FWほどの飛距離は出ない |
扱いやすさ | △(難しい) | ◎(やさしい) |
この比較表からもわかるように、ユーティリティーの最大のメリットは、フェアウェイウッドよりもクラブが短いため、ミートしやすい点にあります。クラブは短ければ短いほど、ボールに当てるのが簡単になります。そのため、まだスイングが固まっていない初心者でも、ボールを確実に捉えやすいのです。
また、アイアンに近い感覚で振れるため、スイングのイメージがしやすいという利点もあります。フェアウェイだけでなく、少し深いラフからでもボールを拾ってくれるのも、ユーティリティーの強みです。
もちろん、フェアウェイウッドには、ユーティリティーを上回る飛距離性能という魅力があります。しかし、まずは確実にボールを前に進めることがスコアメイクの基本です。ゴルフに慣れるまではユーティリティーを武器にし、スイングが安定してきたらフェアウェイウッドに挑戦するというステップが、上達への着実な道のりと言えるでしょう。
総括:ユーティリティーが左に曲がる原因を理解し克服しよう

この記事では、ユーティリティーが左に曲がる原因と、その対策について多角的に解説しました。
記事のポイント
ユーティリティーが左に曲がる悩みは、原因を正しく理解し、一つ一つ対策を講じることで必ず克服できます。この記事を参考に、スイングの見直しやクラブセッティングの最適化に取り組み、ユーティリティーを最大の武器に変えていきましょう。
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