ドライバーショットの飛距離と安定性に悩んでいませんか?プロのように軽く振っているのに、なぜあんなに飛ぶのか不思議に思うかもしれません。その秘密は、肉眼では捉えきれない緻密な体の使い方にあります。
この記事では、ドライバーの後方や正面からのスーパー スロー動画、さらに後ろからの視点も含めた連続写真を使って、理想のゴルフスイングを徹底解剖します。女子プロやアイアンショットとの比較も交えながら、お手本となる動きを分析。また、「ハンドファーストに構えるべきか?」「右肩を下げる理由は?」「振ってから回るべき?」といった多くのゴルファーが抱える疑問にも、数々のトーナメントを支援する日本ゴルフ協会の基本理論も踏まえ、明確な答えを提示します。
この記事を読めば、あなた自身のスイング改善点が明確になり、理想のフォームへの最短ルートが見つかるはずです。
- 後方からのスーパースロー動画で、自分では見えない動きの癖や改善点を客観的に把握できます。
- 正面・後方からの映像や連続写真を活用することで、体重移動からスイング軌道まで、総合的にスイングを評価できます。
- プロの「脱力」と「体幹」の使い方の秘密を理解し、力みのないパワフルなスイングを目指せます。
- ハンドファーストや体の回転に関するよくある勘違いを正し、効率的なスイング理論を身につけられます。
【動画分析編】ドライバーは後方のスーパースロー映像で学ぶ!プロとの違いを知る視点
プロのスイングは、ただ漠然と見ていても上達には繋がりません。スーパースロー映像や連続写真といったツールを使い、「どこを」「どのように」見るべきかを知ることが重要です。このセクションでは、ドライバーショットを劇的に改善するための具体的な映像分析方法を、様々な角度から解説します。
- 【課題別】あなたのお手本はこれ!目的別プロスイング
- お手本にしたいプロのゴルフスイング動画とは
- 正面からの映像で体重移動のブレをなくす
- ゴルフスイング動画で正しいスイング軌道を知る
- 連続写真でトップ・インパクトの形を徹底比較
- 後ろからのゴルフスイングの連続写真で体の捻転とクラブの位置を把握
- 再現性を高めるドライバースイング動画の正しい活用法
- 女子プロのしなやかなゴルフスイング動画に学ぶ力みのない動き
- アイアンの後方からのスーパースローでドライバーとは全く違うクラブの入れ方を理解する
【課題別】あなたのお手本はこれ!目的別プロスイング動画セレクション

プロのスイング動画をただ見るだけでは、なかなか上達に結びつきません。大切なのは、ご自身の「課題」を明確にし、その課題解決のヒントが詰まったプロをお手本にすることです。ここでは、多くのアマチュアゴルファーが抱える3つの代表的なお悩みに合わせ、それぞれ最高のお手本となるプロゴルファーをご紹介します。
悩み①「もっと飛ばしたい!」ならこのプロのスイング
結論として、圧倒的な飛距離を求めるなら、ローリー・マキロイ選手のスイングが最高のお手本です。
その理由は、彼のスイングが地面からの力を効率よくボールに伝える「地面反力」を最大限に活用している点にあります。アマチュアが力任せに腕で振るのとは全く異なり、下半身から上半身へとパワーを連動させる動きは、まさに芸術的です。
具体的には、ダウンスイングで左足を踏み込み、地面を蹴り上げるようにして体を回転させる動きに注目してください。この動きによって、上半身と下半身の間に強烈な捻転差(Xファクター)が生まれ、爆発的なヘッドスピードを生み出しているのです。彼のスーパースロー動画を見る際は、腕の動きではなく、「左足の使い方」と「腰の回転スピード」を重点的に観察してみましょう。
ローリー・マキロイ選手のようなダイナミックな動きを完全にコピーするのは難しいかもしれませんが、地面を踏み込む意識を持つだけでも、あなたの飛距離は確実に変わってくるはずです。
悩み②「方向性を安定させたい」ならこのプロのスイング
ショットのばらつきをなくし、常に安定した方向性を手に入れたいなら、稲見萌寧選手のスイングが理想的なモデルとなります。
なぜなら、彼女のスイングは「再現性の高さ」を極限まで追求しており、その根幹にあるのが全くブレないスイング軸だからです。飛距離を追求するあまり体が左右に流れてしまうアマチュアが多い中、稲見選手は体の中心に一本の串が通っているかのように、その場で見事に回転します。
彼女のスイング動画を分析する際は、特に正面からの映像に注目してください。アドレスからフィニッシュまで、頭の位置がほとんど動かないことが分かるはずです。この安定した軸があるからこそ、毎回同じ軌道でクラブを振ることができ、驚異的なショットの正確性を生み出しています。また、体の回転と腕の振りが完璧に同調している「ボディターン」も、方向性を安定させる上で非常に重要な要素です。
まずはアドレスで決めた頭の位置を動かさない意識を持つこと、そして手先でクラブを操作するのではなく、体の回転でスイングすることを心がけるだけで、あなたのショットは格段に安定します。
悩み③「力みを取りたい」ならこのプロのスイング
「飛ばそうとすると力んでミスが出る」という悩みには、渋野日向子選手のような、しなやかでリズミカルなスイングが最高の処方箋です。
その理由は、彼女のスイングが「脱力」と「リズム」の重要性を見事に体現しているからです。特に注目すべきは、トップからの切り返しの「間(ま)」です。力んでいる人ほど切り返しが速くなりがちですが、彼女はトップで一瞬の間があるため、クラブの重さを利用して自然なタメを作り、スムーズにダウンスイングへと移行できます。
渋野選手のスイング動画を見るときは、クラブを上げる速さと下ろす速さが常に一定である「スイングリズム」に注目してみましょう。まるでメトロノームのように心地よいリズムは、力みをなくすための最大のヒントです。また、練習場で披露される「連続素振り」は、脱力と遠心力の使い方を体感するのに非常に参考になります。
力みは百害あって一利なしです。渋野選手のようにゆったりとしたリズムを口ずさみながら振ることを意識すれば、あなたも力みのない効率的なスイングを手に入れることができるでしょう。
お手本にしたいプロのゴルフスイング動画とは
お手本にしたいプロのゴルフスイング動画とは、単に有名な選手の映像というだけではありません。自分自身の課題を解決するヒントが詰まった、理想の動きを明確にイメージさせてくれる動画のことです。例えば、スイング軸のブレに悩むならアダム・スコット選手のような軸の安定したスイングが、もっと飛距離が欲しいならローリー・マキロイ選手のようなダイナミックなボディターンが、それぞれ最高のお手本になります。
なぜプロのスイング動画が有効なのでしょうか。それは、人間の脳が「ミラーニューロン」という神経細胞を持っているためです。これは、他人の行動を見るだけで、まるで自分がその行動をしているかのように脳が反応する仕組みです。つまり、良いスイングを繰り返し見ることで、理想の動きが脳にインプットされ、無意識のうちに自分のスイングも改善されていく効果が期待できるのです。
特にスーパースロー映像は、トップでの切り返しのタイミング、ダウンスイングでの体の使い方、インパクトの瞬間のフェース向きなど、速すぎて通常は見えない動きをミリ単位で確認できます。まずは憧れの選手や、自分と体格が似ている選手の動画を探し、その美しい動きをじっくりと観察することから始めてみましょう。
正面からの映像で体重移動のブレをなくす
正面からのドライバースロー動画は、体重移動とスイング軸の安定性をチェックするのに最適です。アマチュアに多いミスが、バックスイングで体が右に流れ(スウェー)、ダウンスイングで左に突っ込んでしまう動きです。これではパワーが逃げるだけでなく、インパクトも不安定になります。
正面からの映像で確認すべきポイントは以下の通りです。
これらのポイントを意識して自分のスイングと比較することで、体重移動のブレをなくし、安定した土台を築くことができます。
ゴルフスイング動画で正しいスイング軌道を知る
後方からのゴルフスイング動画は、クラブがどのような軌道を通っているか、つまりスイングプレーンを理解する上で最も重要な視点です。スライスに悩むゴルファーの多くは、クラブが外側から下りてくる「アウトサイドイン軌道」になっています。逆に、フックやチーピンが止まらない場合は、内側から煽るような「インサイドアウト軌道」が強すぎる可能性があります。
後方からのスーパースロー映像では、以下の点をチェックしましょう。
自分のスイングがどのような軌道を描いているかを客観的に知ることが、球筋を安定させる第一歩です。
連続写真でトップ・インパクトの形を徹底比較
トップ

インパクト

ドライバーの後方からの連続写真は、スイング中の重要なポジションでの体の形やクラブの位置を静止画でじっくり確認できるというメリットがあります。動画では速くて見逃しがちな一瞬の形を、プロの写真と比較することで、自分の動きとの決定的な違いを発見できます。
特に注目すべきは以下の2つのポジションです。
- トップ・オブ・スイング:
- 手首の角度: 左手首が甲側に折れていないか(掌屈が理想)。
- シャフトの向き: ターゲットラインと平行になっているか。
- 体の捻転: 肩が十分に回転し、背中がターゲット方向を向いているか。
- インパクト:
- 腰の回転: アドレス時よりも腰がターゲット方向に開いているか。
- 手の位置: 手がボールよりもターゲット寄りにあり、自然なハンドファーストになっているか。
- 頭の位置: 頭がボールの後ろに残り、ビハインド・ザ・ボールを維持できているか。
これらのポジションの形を一つひとつ確認し、プロの形に近づけることで、スイングの再現性は飛躍的に高まります。
後ろからのゴルフスイングの連続写真で体の捻転とクラブの位置を把握

後ろからのゴルフスイングの連続写真は、体の「捻転」と「クラブの位置」の連動性を理解するのに非常に効果的です。飛距離を生み出す源泉は、上半身と下半身の捻転差(Xファクター)にあります。この捻転が最大になるトップの位置から、下半身リードで切り返すことで、爆発的なパワーが生まれます。
連続写真でチェックすべきは、スイングの各フェーズで体がどれだけ回転し、その時にクラブがどこにあるかという関係性です。
このように、体の各パーツが正しい順番で動いているかを確認することで、手打ちを防ぎ、ボディターンを主体とした効率的なスイングを習得できます。
再現性を高めるドライバースイング動画の正しい活用法

ドライバースイング動画は、ただ見るだけでは宝の持ち腐れです。スイングの再現性を高めるためには、明確な目的を持って分析し、練習にフィードバックすることが不可欠です。
効果的な活用法は以下の3ステップです。
- 現状把握(自分のスイングを撮影する):
まずは、スマートフォンなどで自分のスイングを正面と後方から撮影します。これが全てのスタート地点です。客観的に自分の動きを見ることで、思い込みや感覚とのズレに気づくことができます。 - 比較分析(プロの動画と見比べる):
次に、お手本となるプロの動画と自分の動画を並べて再生し、違いを探します。特に、アドレス、トップ、インパクト、フィニッシュという4つの重要なポジションで一時停止し、体の向きや角度、クラブの位置などを細かく比較します。 - 課題設定とドリル実践:
比較分析で見つかった最も大きな課題を一つだけ選び、それを修正するための練習ドリルに集中します。例えば、「トップで左手首が折れる」のが課題なら、右手で左手首を押さえながら素振りをする、といった具体的なドリルを繰り返し行います。
一度に多くのことを修正しようとせず、一つの課題をクリアしたら次に進む、という地道な作業が、再現性の高いスイングへの一番の近道です。
女子プロのしなやかなゴルフスイング動画に学ぶ力みのない動き
男子プロのパワフルなスイングも参考になりますが、一般的なアマチュアゴルファーにとっては、女子プロのしなやかで力みのないゴルフスイング動画が、より現実的なお手本となることが多いです。彼女たちは筋力だけに頼らず、リズムとタイミング、そして体の柔軟性を最大限に活かして飛距離を出しています。
女子プロのスイングから学ぶべきポイントは以下の通りです。
力んでしまいがちな方は、女子プロのスムーズな動きを参考に、まずはゆったり振ることから始めてみましょう。
アイアンの後方からのスーパースローでドライバーとは全く違うクラブの入れ方を理解する
アイアンショットとドライバーショットの最大の違いは、クラブヘッドがボールに当たる時の軌道です。この違いを理解するためには、後方からのスーパースロー映像が非常に役立ちます。
アイアンショット | ドライバーショット | |
---|---|---|
打撃軌道 | ダウンブロー(下降軌道) | アッパーブロー(上昇軌道) |
ボール位置 | 体の中央付近 | 左足かかと線上が基本 |
目的 | 地面にあるボールを直接打つ | ティーアップされたボールを打つ |
スイング最下点 | ボールの先(ターゲット方向) | ボールの手前(右足寄り) |
後方からの映像で比較すると、アイアンはクラブヘッドが鋭角に下りてきてボールを捉え、その先のターフを取っていくのが分かります。一方、ドライバーはスイングの最下点を過ぎ、ヘッドが上昇に転じたところでボールを捉えています。
この根本的な違いを理解せずに、アイアンと同じようにドライバーを上から打ち込んでしまうと、テンプラや低くて飛ばないスライスボールの原因になります。アイアンは「打ち込む」、ドライバーは「払い打つ(すくい打ちとは違う)」という意識を持つことが、クラブごとの特性を活かす上で不可欠です。
【技術・Q&A編】ドライバーを後方スーパースローで解明するスイングの4大誤解

ゴルフスイングには、様々な理論やレッスン情報が溢れており、中には誤解されやすいものや、特定のレベルのゴルファーにしか当てはまらないものも少なくありません。ここでは、多くのゴルファーが抱えるドライバーショットに関する技術的な疑問や誤解について、スーパースロー映像から見える事実を基に解き明かしていきます。
- 軽く振ってるように見えるスイングの正体は「脱力と腹圧」
- 右肩を下げる本当の理由と下げすぎがNGなワケ
- ハンドファーストに構えるべきか?基本はNOが正解
- 「振ってから回る」は危険!ボディターンが基本である理由
- 自宅でできる!動画分析を活かすための効果的練習ドリル3選
軽く振ってるように見えるスイングの正体は「脱力と腹圧」

プロの軽く振ってるように見えるスイングの正体は、上半身の「脱力」と、体幹(お腹周り)の「腹圧」のコンビネーションです。決して全身の力を抜いて、だらだらと振っているわけではありません。
力を抜くべき部分は、肩、腕、そしてグリップです。グリッププレッシャーは、よく「生卵が割れない程度」や「歯磨き粉のチューブが凹まない程度」と言われます。上半身がリラックスすることで、クラブの重さを感じられるようになり、しなやかでスムーズなスイングが可能になります。
一方で、力を入れるべき唯一の場所が「お腹」です。おへその下にキュッと力を入れる「腹圧」を意識することで、スイング軸が安定します。安定した軸があるからこそ、その軸を中心に体を鋭く回転させることができ、結果としてヘッドスピードが上がるのです。
力任せに振るスイングは、遠心力に負けて体がブレてしまい、ミート率が下がります。しかし、「脱力と腹圧」を両立させれば、体のブレが抑えられ、クラブヘッドが効率よく加速します。これが、軽く見えるのに飛距離が出るスイングのメカニズムです。
右肩を下げる本当の理由と下げすぎがNGなワケ
ドライバーのアドレスで右肩を下げるのは、ティーアップしたボールをアッパーブローで捉えるための準備であり、これが本当の理由です。右手が左手の下にくるグリップの構造上、右肩は自然と少し下がりますが、ドライバーではそれに加えて意図的に少しだけ右肩を下げます。
これにより、体の軸が少し右に傾き、スイングの最下点がボールの手前になります。その結果、ヘッドが最下点を通過して上昇軌道に入ったところでボールをインパクトしやすくなるのです。
しかし、注意すべきは「下げすぎ」です。右肩を下げようと意識しすぎるあまり、右腰まで一緒に落ちてしまうと、ダフリやトップの原因になります。また、ダウンスイングで右肩が突っ込むような動きも誘発し、ボールが捕まらずにスライスする原因にもなります。
ポイントは、腰のラインは地面と水平を保ったまま、背骨を軸にして肩だけを少し傾けることです。あくまで自然な範囲で構え、スイング中にその傾きをキープする意識を持つことが、正しいアッパーブローへの道です。
ハンドファーストに構えるべきか?基本はNOが正解
「ドライバーでハンドファーストに構えるべきか?」という疑問に対する答えは、基本的にはNOが正解です。アイアンでは地面のボールをダウンブローに打つため、ハンドファーストが基本となりますが、アッパーブローで打ちたいドライバーでは、過度なハンドファーストはむしろ弊害を生む可能性があります。
ドライバーでハンドファーストに構えすぎると、以下のようなデメリットがあります。
- テンプラの誘発: クラブのロフトが立ちすぎるため、ボールがフェースの上部に当たりやすくなる。
- 弾道が低くなる: ボールが上がりにくく、キャリーをロスしてしまう。
- 振り遅れ: 手が先行しすぎることで、フェースが開きやすくなり、プッシュスライスを誘発する。
では、理想のアドレスは何かというと、グリップエンドがおへそのあたりを指す程度の、ほぼ「ハンドレート」な構えです。この形からスイングを始動し、インパクトの瞬間には腰の回転によって自然なハンドファーストの形になるのが理想的な流れです。一部のプロは特殊な打ち方のためにハンドファーストに構えることもありますが、アマチュアはまず基本の形を身につけることが先決です。
「振ってから回る」は危険!ボディターンが基本である理由

「振ってから回る」という意識は、スイングを根本的に破壊しかねない危険な考え方であり、正しいスイングの基本は「ボディターン」です。この教えは、体の回転が速すぎて振り遅れるスライス初心者に向けた、一時的な応急処置として言われることがありますが、これを真に受けて練習を続けると、深刻な手打ちスイングが身についてしまいます。
「振ってから回る」意識の弊害は以下の通りです。
目指すべき正しい動きは、下半身がリードして体が回転し、その回転に腕とクラブが自然についてくるという順番です。腕は「振る」のではなく、体の回転によって「振られる」のが正解です。このボディターンを習得することこそが、飛距離と方向性を両立させる唯一の方法と言えます。
自宅でできる!動画分析を活かすための効果的練習ドリル3選

動画分析で自分の課題が見つかったら、次はそれを修正するための具体的な練習が必要です。しかし、常に練習場に行けるわけではありませんよね。ここでは、自宅の省スペースでもできて、スイングの土台を固めるのに非常に効果的な3つのドリルをご紹介します。
ドリル①:軸ブレを防ぎ、体重移動をマスターする「クロスハンド・スイング」
このドリルは、スイングの基本である「軸を保ったままの体の回転」と「正しい体重移動」を体に覚え込ませることを目的としています。
手打ちやスウェー(体の横流れ)に悩む方に特に効果的です。腕を使わないことで、体をどう動かせばクラブが振られるのか、その本質を体感することができます。
具体的なやり方はとても簡単です。まず、ドライバーのアドレスを取り、両腕を胸の前でクロスさせて肩に手を置きます。その姿勢のまま、実際のバックスイングと同じように体を右に回し、次にフィニッシュまで左に回します。この時、頭の位置が上下左右に動かないこと、そしてバックスイングで右足の股関節に、ダウンスイングからフォローにかけて左足の股関節に体重がしっかり乗る感覚を意識してください。
この動きを鏡の前で繰り返し行うことで、スイングの土台となる安定したボディターンが身につきます。
ドリル②:理想の軌道を体に覚えさせる「両脇タオル挟みドリル」
このドリルは、多くのスライスや引っかけの原因となる「手打ち」を防ぎ、体と腕が同調した理想的なスイング軌道を習得するために行います。
腕の力に頼ってクラブを振り回してしまうと、スイング軌道がバラバラになり、ショットが安定しません。このドリルで、体と腕の一体感を養いましょう。
やり方は、まず両脇にフェイスタオルなどを挟みます。そして、そのタオルが落ちないように意識しながら、ハーフショット程度の大きさでゆっくりと素振りをします。もしバックスイングで右脇が開いたり、フォローで左脇が開いたりすると、タオルはすぐに落ちてしまいます。タオルを落とさずに振るためには、腕を独立して使うのではなく、体の回転に腕がついてくる感覚が必要不可欠です。
このドリルを続けることで、常に体の正面にクラブがある状態をキープできるようになり、再現性の高いスイングプレーンが身につきます。
ドリル③:脱力と捻転差を体感する「連続素振りドリル」
このドリルの目的は、上半身の力みを取り除き、下半身リードによる「捻転差」とクラブの「遠心力」を最大限に活かす感覚を養うことです。
飛距離アップには欠かせない要素を体感できる、非常に効果的な練習です。
クラブを短く持ち、まずは腰から腰までの振り幅で、振り子のように左右に連続で素振りを始めます。この時、腕の力でクラブを操作しようとせず、クラブの重さに任せて自然に振られる感覚を大切にしてください。慣れてきたら、徐々に振り幅を大きくしていきます。フィニッシュまで振ったら、その反動を利用してすぐにバックスイングに入る、という動作を繰り返します。
この連続素振りを行うと、下半身が切り返しをリードし、上半身がそれに少し遅れてついてくる「タメ」の感覚が自然と身につきます。また、クラブヘッドがビュンと走る感覚も掴めるため、ヘッドスピード向上にも直結します。
総括:ドライバーは後方のスーパースロー分析で理想のスイングへ

この記事では、ドライバーショットを劇的に改善するための具体的な方法を解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
この記事で学んだ分析法を、ぜひ次の練習から試してみませんか?あなたのゴルフが、より楽しく、よりレベルアップすることを願っています。
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