ティーショットで「絶対にOBしたくない!」と念じるほど、ボールが吸い込まれるように白杭の向こうへ消えていく……。
あの瞬間の、血の気が引くような感覚。何度味わっても慣れませんよね。
「ファー!」と叫んだ後の静寂、同伴者の気まずそうな視線。
ゴルフにおいてOBは、スコアを崩す最大の元凶であり、メンタルをボコボコにする最悪のトラブルです。
特に初心者のうちは、ペナルティの計算や打ち直しのルールがあやふやで、パニックになって自滅……なんてことも日常茶飯事でしょう。私自身、デビュー当時はボールを1ダース以上森に寄付して帰ってきました(泣)。

OBが出ると頭が真っ白になって、どう数えていいかわからなくなっちゃうんです……。

わかります!でも大丈夫。実は技術よりも「考え方」と「ルール」を知るだけで、傷口は最小限に抑えられるんですよ。
この記事では、そんな泥沼を這いずり回ってきた私が、ゴルフのOBを回避するための、もっとも泥臭くて実戦的な考え方とマネジメント術を叩き込みます。
結論から言います。OBを減らすのに、スイング改造なんて後回しでいい。
必要なのは、「自分の実力を認めた上での徹底的な逃げ腰マネジメント」と、「開き直りのメンタル」です。
具体的には、セーフゾーンの見極め方から、自分を騙すメンタル術、そして万が一やらかした時のルールの裏技まで。
綺麗事は抜きにして、スコアを守るための現実的な手段を解説します。
最後まで読めば、漠然とした恐怖心が消え、「ここはボギーでいいや」と割り切れる強さが手に入るはずです。
憧れのキャロウェイやテーラーメイドのドライバーを握りしめ、ビビらずにティーグラウンドに立てるようになりましょう。
ゴルフのOBを回避する考え方とスコアの数え方

ここでは、OBを回避するための「脳内戦略」と、実際にやらかしてしまった時のルールの基礎を解説します。
「打たないための準備」と「打ってしまった後の処置」。この2つを体に叩き込んでおけば、傷口を最小限に抑えることができますからね。
- メンタル管理と安全策でしない方法
- 白杭を出たら1打罰というルール
- 1ペナは前進できる点が違い
- 数え方は打った数に2打足すだけ
- 2打目がOBになったら何打罰ですか?
- ゴルフで2打目がOBになったら次は何打目?
メンタル管理と安全策でしない方法

はっきり言います。OBを回避するのに、綺麗なスイングなんて必要ありません。
必要なのは、徹底した「コースマネジメント」と「自分を騙すメンタル」です。
なぜなら、私たちが打つOBのほとんどは、技術不足ではなく「無謀な攻め」や「ビビり」による自爆だからです。
まずマネジメントですが、「ここなら曲げても死なない」という安全地帯(セーフゾーン)を血眼で探してください。
ティーグラウンドに立つと、どうしても「右はOBだからダメだ」と危険地帯ばかり見てしまいがちですよね。私もそうです。
でも、人間の脳ってポンコツで、否定形を理解できないんですよ。「右はダメ」と念じれば念じるほど、体は正直に右を向いて、吸い込まれるようにスライスしていく。これを「引き寄せの法則」なんて呼びたくないですが、現実に起こります。
だから、「右はOB」なんて情報は捨てて、「左のラフなら100点」「あの枯れ木の方向なら死なない」と、生き残れる場所だけをポジティブに狙うんです。

あと、自分の飛距離とハザード(池やバンカー)までの距離。これを目測でやろうとするのは自殺行為です。
文明の利器には頼りましょう。レーザー距離計は「転ばぬ先の杖」ではなく、もはや「命綱」です。
技術的な話も少しだけ。ドライバーでOBを連発する時って、大抵「アドレス」が狂ってます。
特にボールの位置。いつもの癖で適当に置いてませんか?
実は、ボール半個分位置をズラすだけで、あんなに出ていたチーピンやプッシュアウトが嘘のように消えることがあります。
私も以前、左への引っかけに悩んでいましたが、ボール位置を修正しただけでピタリと止まりました。詳しくは別記事の『ドライバーでボールの位置が左過ぎると起きるミスの原因と直し方』で図解しているので、藁にもすがる思いで読んでみてください。
そして究極の回避策。「ドライバーを握らない」という選択肢。
これ、勇気が要りますよね。「逃げた」と思われるのが恥ずかしいから。
でも、狭いホールで無理にドライバーを振り回してOBを叩くより、ユーティリティでフェアウェイに置いてボギーで上がる方が、スコアカードは輝きます。
「OBさえ打たなきゃ、ダボで耐えられる」。このくらいの低い志を持つことが、結果的にナイスショットを生むんです。
それでも「どう振っても曲がるイメージしか湧かない」という末期症状の方は、一度プロに見てもらいましょう。自己流で悩み続ける時間はドブに捨てるようなものです。
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白杭を出たら1打罰というルール

ゴルフにおけるOB(アウト・オブ・バウンズ)。要は「ここから先はゴルフ場じゃありません」という立入禁止区域です。白杭がその結界ですね。
判定はシビアです。白杭同士を結んだ境界線から、ボールが完全に外に出たらアウト。
逆に言えば、皮一枚でもラインにかかっていればセーフ。この数ミリが生死を分けます。
もしOBになってしまったら、ペナルティは「1打罰」。
そして何より痛いのが、「直前に打った場所に戻って打ち直し」という処置です。
(これを専門用語で「ストローク・アンド・ディスタンス」と言いますが、覚える必要はありません。「出直し」です)
つまり、「打った1打」+「罰の1打」を加算された上に、距離も稼げていない元の場所に戻される。
いわば「往復ビンタ」を食らうようなもので、実質2打分の損害です。これがスコアを破壊する正体なんですね。
いちいち戻っていたら日が暮れてしまうので、後で説明する「前進2打罰」のような救済措置があるわけです。
正確な定義が気になる細かい方は、JGA 日本ゴルフ協会のゴルフ規則をどうぞ。私は眠くなるので読みませんが(笑)。
1ペナは前進できる点が違い

ここ、初心者が一番混乱するところです。「OB(白杭)」と「ペナルティエリア(赤杭・黄杭)」。
どちらも「1打罰」ですが、打ち直す場所が天と地ほど違います。
OBは前述の通り、「元の場所に戻って出直し」。地獄です。
対して、ペナルティエリア(通称ワンペナ)。
こちらは元の場所に戻る必要はありません。ボールが境界を横切った地点を基準に、カップに近づかない場所にドロップして次を打てます。
つまり、1打の罰は払いますが、距離は進んだところから再開できる。「軽傷」で済むんです。
この違いを知っていると、攻め方がガラリと変わります。
例えば、「右はOB(即死)、左は池(1ペナで前進)」というホール。
これなら、迷わず左の池サイドを狙うのが正解です。最悪池に入っても、前に進めますからね。
この辺りのリスク計算ができるようになると、大叩きが減ってきますよ。
詳しい処置の違いや、前進4打との使い分けは『ワンペナはどこから打つ?OBとの違いと処置を解説』でガッツリ解説しています。
数え方は打った数に2打足すだけ

OBを打った後、頭が真っ白になってスコアが数えられなくなる。あるあるですよね。
一番シンプルで間違わない計算式を教えます。
「実際にクラブを振った回数に、OBの数 × 2打を足す」。これだけです。
シミュレーションしてみましょう。
パー4でティーショットがOB。打ち直し(3打目)がフェアウェイへ。そこから乗せて2パットでカップイン。
実際に振ったのは5回ですよね。
ここにOB1回分のペナルティとして、本来は「+1」ですが、打ち直しの1打も加算される感覚なので、結果的に「OB一発につき2打プラス」と考えておけば計算が合います。
つまり、5スイング + 2打 = 7打(トリプルボギー)。
正攻法で数えるなら、
「1打目(OB)」+「1打罰」+「3打目(打ち直し)」…となりますが、パニック時は「振った回数+2」が一番早いです。
OB後のメンタル立て直しについては、『独学でもゴルフ100切り!凡人こそ実践すべきマネジメント術』でさらに深掘りしています。
2打目がOBになったら何打罰ですか?
2打目でOBを打った場合も、ペナルティは「1打罰」です。
「2回目だから2打罰?」なんてことはありません。常に1打罰です。
計算式はこうなります。
「2打目(OB)」+「1打罰」= 次に打つのは「4打目」。
ここで一番大事なのは、「どこから打つか」です。
2打目がOBになったら、次の4打目は、さっき2打目を打ったその場所(フェアウェイやラフ)から打ち直しです。
ボールが消えた地点から打つんじゃありません。
これ、やってしまいがちなのが、打った後にカートで移動してから「あ、OBだ」と気づくパターン。
この場合、また打った地点まで戻らないといけません。後ろの組からの冷たい視線を感じながら走って戻る……こんな屈辱はありません。
だからこそ、少しでも怪しいと思ったら、意地でも「暫定球」を打っておくんです。「念のためもう一球打ちます!」この一言が、あなたと同伴者の時間を救います。
ゴルフで2打目がOBになったら次は何打目?
大事なことなので、しつこく確認します。「次は何打目か」。
2打目がOBになったら、次は「4打目」です。
- ティーショット(1打目)
- セカンド(2打目) → OB!(さようなら…)
- ペナルティ(1打罰)
- 打ち直し(4打目)
分かりますか? 2打目でOBした時点で、そのホールでパーを取るのは絶望的。ボギーすら怪しい。
目標を「ダボ(ダブルボギー)で御の字」に下方修正する必要があります。
ここでカッとなって、「取り返してやる!」とピンをデッドに狙ったりすると、大抵バンカーに捕まったり、またOBしたりして傷口が広がります。私がそうでした。
2打目OBの時点で負けを認めましょう。
確実にフェアウェイやグリーンセンターに乗せるだけの、安全運転の4打目に徹する。これが「100叩きの刑」を回避する唯一の道です。
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ゴルフでOB後のトラブルを回避する救済ルールの考え方

OBを出してしまった後、どう振る舞うかで、その後のリズムも同伴者からの評価も決まります。
モタモタしていると雰囲気も悪くなりますからね。
ここでは、打ち直し場所の原則から、我々アマチュアゴルファーの強い味方「前進2打罰」などのローカルルールまで、実践的な救済ルールを解説します。
- OBになったらどこから打つかは、原則は直前に打った場所から打つ
- 次は5打目!数え間違いに注意
- 前進2打罰なら4打目で再開
- 新ルールの二打罰救済エリア
- 前進4打(特設ティー)との使い分け
- 救済エリアを図解で確認
OBになったらどこから打つかは、原則は直前に打った場所から打つ

OBになったら、原則として「直前に打った場所」から打ち直しです。
これがゴルフの鉄則。
これが基本ですが、プライベートなラウンドでは進行優先。「プレイング4」などの特例を使うことがほとんどです。
朝イチのカートで「本日はローカルルール適用です」と言われたら、それに従いましょう。
次は5打目!数え間違いに注意

3打目がOBになったら、次は「5打目」です。
- 1打目
- 2打目
- 3打目 → OB!(嘘だろ…)
- ペナルティ(1打罰)
- 打ち直し(5打目)
これ、パー5のセカンドやサード、あるいはパー4のアプローチでよくやらかします。
グリーンまであと少しというところでのOBは、精神的ダメージが計り知れません。「なんでそこでシャンクするかな…」と自分を殴りたくなります。
もし3打目OBで、5打目で乗せて2パットなら、合計「7打(トリプルボギー)」。
あっという間にスコアが崩壊します。
ボールを失うコストも地味に痛いですよね。
OB病にかかっている時期は、高いプロV1なんて使っちゃダメです。もったいなくて振れなくなりますから。
潔くコスパ最強のボールを使いましょう。失くしても心が痛みません。
前進2打罰なら4打目で再開

「OBって1打罰じゃないの?」と思った方。実は2019年のルール改正で、「OBラインを横切った辺りから2打罰で打てる」というローカルルールが爆誕しました。
これ、実質「どこでもプレイング4」みたいなものです。
通常は元の場所に戻らなきゃいけませんが、このルールが採用されていれば、戻らずに、ボールがOBに入ったと思われる地点の近く(フェアウェイ)から、2打プラスして再開できます。
例えば、ティーショット(1打目)がOBの場合:
「1打目」+「2打罰」= 次は「4打目」として、OB地点近くのフェアウェイから打てるんです。
これ、最高じゃないですか?
わざわざティーグラウンドに戻らなくていいし、林の中から無理やり打つ必要もない。
「時間を金(打数)で買う」ようなシステムですが、進行を考えたら絶対に活用すべきです。
ただし、あくまでローカルルールです。競技ゴルフや、厳格なコンペでは使えないこともあるので、スタート前に同伴者と「今日は前進2打罰アリでいきます?」と握っておきましょう。
新ルールの二打罰救済エリア
この「神ルール」こと前進2打罰について、もう少し詳しく。
どこから打てるのか(救済エリア)が決まっています。
- Step1OB地点の特定
ボールがOBラインを横切った地点を見つけます。
- Step2フェアウェイ基点の特定
そこから一番近いフェアウェイの端っこを見つけます。
- Step3ドロップエリア
そのフェアウェイの地点から、さらに2クラブレングス(クラブ2本分)内側までがドロップOKエリアです。
つまり、フェアウェイのふかふかの芝から打てるんです。
ラフや傾斜から打たなくていい。これはデカい。
「暫定球打ち忘れた!」って時も、このルールがあれば救われます。
ペナルティは2打付きますが、特設ティー(プレイング4)と同じ計算なので、スコア的には変わりません。
プライベートなラウンドなら、積極的に使いましょう。同伴者を待たせるより100倍マシです。
前進4打(特設ティー)との使い分け

日本のゴルフ場でお馴染み、黄色いティーマークの「前進4打(プレイング4)」。
海外では珍しい、日本独自の「おもてなし文化」が生んだローカルルールですね。
ティーショットがOBになったら、ここから4打目として再開できます。
さっきの「新ルール(2打罰)」との違いは、「場所が決まっている」こと。
- 前進4打(特設ティー): ゴルフ場が決めた、打ちやすい場所から打てる。
- 新ルール(2打罰): 実際にOBした地点の近くから打つ。
特設ティーがあるホールなら、迷わず使いましょう。
正直、OBした地点から打ち直すより、特設ティーから打った方がライも良いし、距離も稼げているので、スコアはまとまります。
「OBしちゃった…」と凹むんじゃなく、「よっしゃ、プレ4からダボで上がるぞ!」と切り替える。
この図太さが、ゴルフを続けるコツです。
救済エリアを図解で確認

最後に、OBの処置パターンを整理しておきましょう。
いざという時に「えっと…」とならないように。
- 基本ルール(競技・原則)
- 処置:1打罰で元の場所から打ち直し。
- 計算:1打目OBなら、次は3打目。鬼畜仕様。
- 特設ティー(プレイング4)
- 処置:黄色いマークの特設ティーから打つ。
- 計算:1打目OBなら、次は4打目。神の救済。
- 適用:特設ティーがあるホール限定。
- ローカルルール(2打罰救済)
- 処置:2打罰でOB地点近くのフェアウェイから打つ。
- 計算:1打目OBなら、次は4打目。柔軟な対応。
- 適用:仲間内でOKなら推奨。
どの処置を選ぶにせよ、一番大事なのは「プレーを止めないこと」です。
ボールが見つかるか怪しいなら、意地を張らずに暫定球を打つ。あるいは新ルールでサッサと前に進む。
同伴者を待たせない配慮ができる人こそが、スコア以上に「また回りたい」と思われるグッドゴルファーです。
「高いクラブを買う前に、これだけは読んでください」
この記事を読んでいるあなたは、きっと道具選びに熱心な方だと思います。
しかし正直に言います。どんな名器を使っても、それを扱う「スイングの土台」がグラグラでは、100切りは達成できません。
私が道具沼から脱出し、「ナイスクラブ!」ではなく「ナイスショット!」と褒められるようになった「100切りのロードマップ(基礎練習の記録)」を別記事にまとめました。
次のコンペでライバルを驚かせたい方だけ、続きをご覧ください。
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まとめ:ゴルフのOBを回避する考え方でスコアアップ

記事のポイントをまとめます。
OBの恐怖から解放されて、堂々とティーショットを打ち放ちましょう!
- 女性でもできる100切りメソッド
- 2度と100を叩かない再現性
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記事の内容はわかったけど...。
新しいギアを買う「お金」も、スクールに通う「勇気」も、正直ちょっとハードルが高いなぁ...。

迷う気持ち、わかります。
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