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ゴルフのワンペナ新ルール解説!OBとの違いと数え方

ゴルフのワンペナ新ルール解説!OBとの違いと数え方
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「ゴルフのワンペナって、OBと何が違うの?」「新しいルールができて、OBは結局何打罰なのかよくわからない…」そんなお悩みはありませんか?ゴルフのラウンド中、特に初心者のうちは避けられないOBやペナルティ。しかし、その処置やスコアの数え方で混乱してしまうと、プレーに集中できず、楽しさも半減してしまいます。この記事では、そんなあなたの疑問をスッキリ解決します。

結論から言うと、ワンペナとOBのルールの最大の違いは「ペナルティ後に前進できるかどうか」にあります。そして、混乱しがちなOBの罰打数は、2019年の新ルール導入により、状況に応じた選択肢が生まれました。

この記事では、日本ゴルフ協会が定めるゴルフの基本的なルールであるワンペナとOBの明確な違いから、複雑に感じる新しいローカルルール、杭の色による判断、フェアウェイからの救済、さらには「OBは結局2打罰なの?」という疑問に対する答えまで、わかりやすく解説します。

この記事のポイント
  • ワンペナとOBの根本的なルールの違いがわかる
  • 2019年以降の新ルールに対応した正しい処置が身につく
  • 状況に応じたスコアの数え方に迷わなくなる
  • 自信を持ってスムーズにプレーを進行できるようになる
  1. ワンペナとOBのルール、決定的な違いは「打ち直す場所」
    1. 注意:「ワンペナ」には2種類ある?公式ルールとの正しい関係
    2. ゴルフにおけるワンペナとOBの明確な違いは前進できるかどうか
    3. ゴルフのローカルルールであるワンペナはプレーを円滑にする救済措置
    4. ペナルティエリア内なら無罰でそのまま打つことも選択可能
    5. ゴルフで杭の色は重要!白はOB、赤・黄はペナルティエリアを示すルール
    6. ゴルフ初心者は要確認!新ルールではフェアウェイ基点から救済を受けられる有利なケースもある
  2. 知らないと損?ワンペナ関連の新ルールと状況別対処法
    1. ゴルフの新ルールによりOBでも2打罰で前進が可能になった
    2. 【補足】OBの2打罰は結局「新ルール」?「ローカルルール」?
    3. OBとの比較で重要!「暫定球」の知識でプレーがスムーズに
    4. ゴルフでローカルルール適用時、OBは2打罰でプレーを再開できる新ルールに注意
    5. ワンペナになったら、どこから打つかはボールが境界を横切った地点が基点になる
    6. ゴルフでワンペナ!(1ペナ)どこから救済を受けるかは複数の選択肢から選べる
    7. ゴルフの新ルールの複雑なペナルティ処置がわかる早見表
    8. 3打目がOBなら次は5打目!連続OBのスコアはこう計算する
    9. 【番外編】ペナルティを減らす自宅練習!人気キットを8万円以上安く揃える裏ワザ
    10. 総括:ゴルフのワンペナとOBのルールを理解しスコアアップ

ワンペナとOBのルール、決定的な違いは「打ち直す場所」

ワンペナとOBのルール、決定的な違いは「打ち直す場所」

ゴルフを楽しむ上で避けては通れないペナルティですが、「ワンペナ」と「OB」のルールには明確な違いがあります。この違いを理解することが、正しいスコア計算とスムーズなプレー進行の第一歩です。最も重要なポイントは、ペナルティを受けた後、どこから次のショットを打つかという点にあります。

このセクションでは、以下の見出しに沿って、両者の根本的な違いを詳しく解説していきます。

  • 注意:「ワンペナ」には2種類ある?公式ルールとの正しい関係
  • ゴルフにおけるワンペナとOBの明確な違いは前進できるかどうか
  • ゴルフのローカルルールであるワンペナはプレーを円滑にする救済措置
  • ペナルティエリア内なら無罰でそのまま打つことも選択可能
  • ゴルフで杭の色は重要!白はOB、赤・黄はペナルティエリアを示すルール
  • ゴルフ初心者は要確認!新ルールではフェアウェイ基点から救済を受けられる有利なケースもある

注意:「ワンペナ」には2種類ある?公式ルールとの正しい関係

ゴルフコースのグリーン上で、男性が女性にゴルフを指導している2つのシーン。

結論として、「ワンペナ」という言葉は、実は意味が異なる2つの状況を指すため注意が必要です。具体的には、①ゴルフ場が独自に定めた「ローカルルール」と、②公式ルールである「ペナルティエリア」の救済の通称です。この違いを理解することが、ラウンド中の混乱をなくすための最初の重要な一歩となります。

なぜなら、ゴルフの公式ルールブックには「ワンペナ」という言葉は一切存在しないからです。公式ルールでは、池やクリーク、谷などを「ペナルティエリア」と呼び、その境界を赤杭や黄杭で示します。一方で、日本の多くのゴルフ場ではプレー進行を円滑にする目的で、これとは別に、例えばコース脇の危険な林などに黄色と黒の縞模様の「トラ杭」を立て、独自の「ワンペナ」というローカルルールを適用しているのです。

例えば、赤杭で囲まれたエリアにボールが入った場合は、公式ルールブックに則った処置(ラテラル救済など)の中から最適なものを選択します。しかし、黄色と黒の縞模様の「トラ杭」が立つエリアに入った場合は、そのゴルフ場のスコアカードに記載されている「当コースのワンペナは、境界線を横切った地点から2クラブレングス以内にドロップすること」といったローカルルールに必ず従わなければなりません。結果として「1打罰で前進できる」という点は似ていますが、従うべきルールの根拠が全く違うことを覚えておきましょう。

ですから、コースで「ワンペナ」という言葉を聞いたり、特殊な杭を見たりした際は、「これは公式ルールのペナルティエリアのことか、それともゴルフ場独自のローカルルールか?」と一歩立ち止まって考える癖をつけることが大切です。杭の色とスコアカードを確認することで、常に正しく、迷いのない判断ができるようになります。

ゴルフにおけるワンペナとOBの明確な違いは前進できるかどうか

ワンペナと OBの明確な違いは前進できるかどうか

ゴルフにおけるワンペナとOBのルールの違いを最もシンプルに理解するには、「前進できるか、できないか」という点を押さえるのが一番です。これが両者を分ける決定的な違いであり、スコアに大きく影響するポイントとなります。

OB(アウトオブバウンズ)は、1打罰を加えて、「直前に打った場所」に戻って打ち直さなければなりません。これを「ストロークと距離の救済」と呼びます。つまり、ティーショットがOBなら、3打目として再びティーイングエリアから打つことになり、距離的な利益は一切ありません。

OBの定義と境界線の見分け方

一方、ワンペナ(1ペナ)は、ペナルティエリア(旧ウォーターハザードなど)に入った場合の通称で、同じ1打罰でも、「ボールがそのエリアの境界を最後に横切ったと推定される地点の近く」からプレーを再開できます。つまり、前進することが許されるのです。

この「打ち直しの場所」の違いが、特にティーショットでミスをした際に、OBよりもワンペナの方が有利に働く最大の理由です。

項目OB(アウトオブバウンズ)ワンペナ(ペナルティエリアの通称)
ルールの種類公式ルールローカルルール(※)または公式ルールのペナルティエリア救済
最大の違い前進できない前進できる
打ち直しの場所直前に打った元の場所ボールが境界線を横切った地点の近く
ティーショットで発生した場合3打目としてティーイングエリアから3打目として前方の指定エリアから

※ワンペナという言葉は、ペナルティエリアの救済を指す場合と、ゴルフ場独自のローカルルールを指す場合があります。どちらも「1打罰で前進できる」点は共通しています。

この表からも分かるように、同じ1打罰でも、その後のプレー展開には大きな差が生まれます。

ゴルフのローカルルールであるワンペナはプレーを円滑にする救済措置

ローカルルールであるワンペナはプレーを円滑にする救済措置

「ワンペナ」という言葉は、実は日本ゴルフ協会(JGA)が定める公式ルールブックには記載されていません。これは、主に日本のゴルフ場がプレーの進行をスムーズにするために独自に設定している「ローカルルール」の一種として使われることが多い言葉です。

公式ルールでは、OB区域ではないもののプレーが困難な場所は「ペナルティエリア」として定められています。しかし、ゴルフ場によっては、谷や崖、深い林など、ペナルティエリアに指定されていない場所でも、進行の遅延や危険を避けるために「ワンペナ杭」を設置している場合があります。

このローカルルールとしてのワンペナは、プレーヤーを救済し、プレーファストを促すための特別な措置です。もしこのルールがなければ、プレーヤーは困難な状況から無理に打つか、アンプレヤブルを宣言して元の場所に戻るしかなく、大幅に時間がかかってしまいます。

そのため、ラウンド前には必ずスコアカードの裏などに記載されているローカルルールを確認し、そのゴルフ場特有の「ワンペナ」のルールがあるかどうか、そしてその境界がどの杭で示されているかを把握しておくことが非常に重要です。

ペナルティエリア内なら無罰でそのまま打つことも選択可能

ペナルティエリア内なら無罰でそのまま打つことも選択可能

「ワンペナ」の対象となることが多い「ペナルティエリア」にボールが入った場合、必ずしも1打罰を払って救済を受けなければならないわけではありません。実は、「あるがままの状態で無罰で打つ」という選択肢もルール上認められています。

例えば、ボールが赤杭や黄杭で示されたペナルティエリア内にあるものの、スタンスが取れてスイングの邪魔にならない場所に止まっているケースです。この場合、プレーヤーはペナルティを課さずに、その場所からショットを試みることができます。もちろん、クラブを地面につける(ソールする)ことも可能です。

ただし、この選択にはリスクも伴います。足場が悪かったり、木の根が近かったりして、ミスショットになる可能性も十分に考えられます。空振りをしてしまえば、それも1打としてカウントされます。

そのため、ボールの状態やライ、そして自身のスキルを冷静に判断することが求められます。無罰で打てるからといって安易に挑戦するのではなく、1打罰を払って安全な場所からプレーを再開する方が、結果的によいスコアに繋がることも少なくありません。状況に応じて最適な選択をすることが、賢明なコースマネジメントと言えるでしょう。

ゴルフで杭の色は重要!白はOB、赤・黄はペナルティエリアを示すルール

杭の色は重要!白はOB、赤・黄はペナルティエリアを示す

ゴルフコース上で目にする様々な色の杭は、それぞれが異なるエリアの境界を示しており、その意味を正確に理解することはルールを適用する上で不可欠です。特に「白」「赤」「黄」の3色は、ペナルティの有無や処置を決定づける重要なサインです。

OBとワンペナの違い
  • 白杭:OB(アウトオブバウンズ)
    • 白い杭は、プレーが禁止されている区域であるOBとの境界を示します。これは世界共通のルールです。この杭の外側にボールが完全に出た場合、1打罰を加えて元の場所から打ち直さなければなりません。
  • 黄杭:イエローペナルティエリア
    • 黄色い杭は、ペナルティエリアの境界を示します。主にコースを横切るクリークや池などで使用されます。救済を受ける場合は1打罰となりますが、OBとは異なり、後方線上への救済など、複数の選択肢があります。
  • 赤杭:レッドペナルティエリア
    • 赤い杭もペナルティエリアの境界を示しますが、こちらは主にコースの横(ラテラル方向)にある池や谷、林などで使用されます。黄杭の救済方法に加えて、ボールが境界を最後に横切った地点から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップできるという「ラテラル救済」の選択肢が増えます。

このように、杭の色によってその後の処置が大きく変わります。ボールが飛んでいった方向にある杭の色を瞬時に確認する癖をつけることで、スムーズなプレー進行に繋がります。

ゴルフ初心者は要確認!新ルールではフェアウェイ基点から救済を受けられる有利なケースもある

フェアウェイ基点から救済を受けられる有利なケースもある

2019年に導入された新ルールの中に、アマチュアゴルファーにとって非常に有利となりうる救済措置があります。これはOBやロストボールに対するローカルルール(モデルローカルルール E-5)で、通称「前進2打罰」と呼ばれています。

このルールの最大の特徴は、OBゾーンやボールを紛失した深いラフから、フェアウェイを基点としたエリアにドロップしてプレーを再開できる点です。

具体的には、ボールがOBラインを横切ったと推定される地点、またはボールを紛失したと推定される地点をまず特定します。そこからホールに近づかない、最も近いフェアウェイの端を基点として、その周辺のジェネラルエリア(ラフも含む)に2クラブレングス以内の救済エリアが設定されます。プレーヤーは、この救済エリア内にボールをドロップしてプレーを続けることができます。

深いラフや林の中で打ちにくい状況から、一気にプレーしやすいフェアウェイ近くまでボールを移動できるため、大叩きを防ぐ上で非常に有効な選択肢となります。ただし、この救済を受けるためには2打のペナルティを支払う必要があります。ティーショットがOBだった場合、このルールを適用すると次は4打目となります。この有利なルールを適用するかどうかは、ゴルフ場のローカルルールとして採用されているかどうかに依存するため、事前の確認が必要です。

知らないと損?ワンペナ関連の新ルールと状況別対処法

知らないと損?ワンペナ関連の新ルールと状況別対処法

2019年のルール改正は、特にアマチュアゴルファーのプレーに大きな影響を与えました。中でもOBやペナルティに関するルールは、プレーの進行速度を上げる目的で、より実践的な選択肢が加えられています。これらの新ルールを知っているかどうかで、スコアやプレーの流れが大きく変わることもあります。

このセクションでは、混乱しやすい新ルールと、それに基づいた具体的な対処法を、以下の見出しに沿って詳しく解説します。

  • ゴルフの新ルールによりOBでも2打罰で前進が可能になった
  • ゴルフでローカルルール適用時、OBは2打罰でプレーを再開できる新ルールに注意
  • ワンペナになったら、どこから打つかはボールが境界を横切った地点が基点になる
  • ゴルフでワンペナ!(1ペナ)どこから救済を受けるかは複数の選択肢から選べる
  • ゴルフの新ルールの複雑なペナルティ処置がわかる早見表
  • 3打目がOBなら次は5打目!連続OBのスコアはこう計算する
  • 【番外編】ペナルティを減らす自宅練習!人気キットを8万円以上安く揃える裏ワザ

ゴルフの新ルールによりOBでも2打罰で前進が可能になった

新ルールによりOBでも2打罰で前進が可能になった

2019年のルール改正でアマチュアゴルファーにとって最も大きな変更点の一つが、OB(アウトオブバウンズ)やロストボール(紛失球)になった際の新しい救済措置です。このローカルルール(モデルローカルルール E-5)がゴルフ場に採用されている場合、プレーヤーは2打罰を支払うことで前進することが可能になりました。

ゴルフのOB新ルール

これまでの基本ルールでは、OBの場合は1打罰を加えて元の場所に戻るしかありませんでした。ティーショットがOBなら、暫定球を打っていなければ、ティーイングエリアまで戻って3打目を打つ必要があり、これがスロープレーの大きな原因となっていました。

しかし、この新ルールの登場により、暫定球をプレーしていない場合に限り、わざわざ元の場所まで戻ることなく、OBラインを横切ったと思われる地点の近くからプレーを再開できるようになったのです。これにより、プレーの大幅な時間短縮が期待できます。

このルールは、主にプライベートなラウンドやコンペでプレーファストを促進するために導入されたもので、プロの競技などでは通常採用されません。自分のプレーするゴルフ場がこのローカルルールを採用しているか、事前に確認しておくことが賢明です。

【補足】OBの2打罰は結局「新ルール」?「ローカルルール」?

【補足】OBの2打罰は結局「新ルール」?「ローカルルール」?

「OBの2打罰」について、「新ルール」と呼ばれたり「ローカルルール」と呼ばれたりして、一体どちらが正しいのか混乱してしまいますよね。

結論から言うと、『2019年に新設された、ゴルフ場が任意で採用できるローカルルール』というのが最も正確な答えです。つまり、「新ルール」であり、かつ「ローカルルール」でもあるのです。

  • 「新ルール」と呼ばれる理由
    2019年に、世界のゴルフルールを統括するR&AとUSGAによって、アマチュアのプレーを円滑にするために“新しく導入された”救済の選択肢だからです。
  • 「ローカルルール」である理由
    この新しい選択肢は、世界中のすべてのコースで自動的に適用されるわけではありません。各ゴルフ場や競技委員会が「私たちのコースでは、このルールを採用します」と宣言して初めて使えるようになる、あくまで”地域的な(ローカルな)ルール”だからです。正式には「モデルローカルルール E-5」と呼ばれています。

変わらない大原則:公式ルールは「1打罰」

ここで絶対に忘れてはならないのが、OBに関する不変の「公式ルール」です。どんな状況であれ、OBの基本的な処置は、今も昔も「1打罰を加えて、元の場所から打ち直す」です。

2打罰のルールは、この大原則に対する追加の選択肢と理解してください。

ルール区分罰打数処置(ティーショットがOBの場合)特徴
公式ルール(基本)1打罰元の場所(ティーイングエリア)に戻り、3打目として打つどのゴルフ場でも適用される大原則
ローカルルール(新しい選択肢)2打罰前進して、OBライン付近から4打目として打つゴルフ場が採用を宣言した場合のみ使える

つまり、「新しくできた便利なローカルルール」と覚えておけば、もう混乱することはありません。ラウンド前には、そのゴルフ場がこのロー-カルルールを採用しているか、必ず確認しましょう。

OBとの比較で重要!「暫定球」の知識でプレーがスムーズに

ゴルフコースで、後姿の男性ゴルファーが手にゴルフボールを持ち、空中に浮くボールと「暫定球を打つべきか?」という思考の吹き出しが描かれています。

OBとワンペナ(ペナルティエリア)の処置を考える上で、プレー進行の速さに直結する重要な知識が「暫定球」です。結論から言うと、OBの可能性がある場合は暫定球を打つべきですが、ペナルティエリア(赤杭・黄杭)に入っただけの可能性が高い場合は打つ必要はありません。この判断基準が、プレーファストを実現する鍵となります。

なぜなら、両者ではボールが見つからなかった場合の処置が根本的に異なるからです。OBのルールは「ストロークと距離の罰」といい、ボールが見つからずOBが確定した場合、元の場所まで戻って打ち直さなければなりません。この「戻る時間」をなくし、プレーの遅延を防ぐために、あらかじめ「暫定球」を打っておくのです。一方、ペナルティエリアはボールが見つからなくても、最後に境界を横切った地点が分かっていれば、そこから1打罰で前進してプレーを続けられます。そのため、わざわざ元の場所に戻る必要がなく、暫定球を打つメリットがないのです。

具体的な例で考えてみましょう。ティーショットが白杭の方向へ大きくスライスした場合、「OBかもしれないので、暫定球を打ちます」と同伴者に宣言し、もう一球打ちます。もし最初のボールがセーフなら暫定球は拾い上げ、OBなら暫定球を4打目としてスムーズにプレーを続行できます。しかし、ボールが赤杭の池の方向に飛んだ場合は、暫定球を打つ必要はありません。池の近くまで行って、ボールが境界を横切った地点から3打目として処置をすればよいからです。

このように、「白杭(OB)かも?と思ったら暫定球」「赤・黄杭(ペナルティエリア)ならそのまま前進」と覚えておくだけで、あなたのプレーは格段にスムーズになります。無駄な時間をなくすことは、自身のスコアメイクだけでなく、同伴者への配慮というゴルフの最も大切なマナーにも繋がるのです。

ゴルフでローカルルール適用時、OBは2打罰でプレーを再開できる新ルールに注意

ローカルルール適用時、OBは2打罰でプレーを再開できる

「OBは1打罰」と覚えていたのに、「OBは2打罰」と聞くようになって混乱している方も多いかもしれません。この混乱の原因は、まさに2019年に導入されたローカルルール「前進2打罰」の存在にあります。

結論から言うと、ローカルルールを適用して前進することを選択した場合、OBは2打罰として扱われます。

このルールを正しく理解するための計算方法は以下の通りです。

  • 1打目(OBになったショット)+ 2打のペナルティ = 合計3打
  • したがって、次に打つショットは4打目となります。

これは、日本のゴルフ場で長年親しまれてきた「前進4打(プレーイング4)」と結果的に同じ打数になります。前進4打は、ティーショットがOBだった場合に、前方の特設ティーから「4打目」として打つローカルルールです。どちらも「1打目がOB→次が4打目」という点で共通しており、実質的に「2打罰を払って前進した」と解釈できます。

重要なのは、「OBそのものが2打罰」なのではなく、「前進するという救済を選ぶ場合に2打罰が課される」という点です。もし、このローカルルールを使わずに、伝統的な公式ルール通りに元の場所から打ち直すのであれば、罰打は変わらず1打のままです。

ワンペナになったら、どこから打つかはボールが境界を横切った地点が基点になる

どこから打つかはボールが境界を横切った地点が基点になる

ワンペナ、すなわちペナルティエリアの救済を受ける際、プレーヤーが次にどこから打つかを決める上で最も重要なのが、「ボールがペナルティエリアの境界を最後に横切ったと推定される地点」です。この地点が、すべての救済措置の基点となります。

ボールが池や林などのペナルティエリアに入った場合、まずプレーヤー(と同伴者)は、ボールが空中でどのあたりを飛んで、どこで境界線(赤杭や黄杭を結んだ線)を越えたかを客観的に判断し、その地点を決定する必要があります。この地点を「基点」として、ルールに基づいた救済エリアが決まります。

例えば、レッドペナルティエリアの場合、以下の救済オプションがあります。

  1. 元の場所から打ち直す(1打罰)
  2. 基点から後方の延長線上にドロップする(1打罰)
  3. 基点から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップする(ラテラル救済)(1打罰)

どの選択肢を選ぶにしても、まずはこの「基点」を正確に特定しなければなりません。ボールの弾道をしっかりと見ておくこと、そして同伴者と協力して地点を確認することが、ルールに則ったスムーズな処置を行うための鍵となります。

ゴルフでワンペナ!(1ペナ)どこから救済を受けるかは複数の選択肢から選べる

どこから救済を受けるかは複数の選択肢から選べる

1ペナ(ワンペナ)、つまりペナルティエリアに入ってしまった場合、プレーヤーはただ1つの決められた場所から打つのではなく、状況に応じて複数の救済の選択肢から最も有利なものを選ぶことができます。この選択肢を理解しているかどうかで、次のショットの難易度が大きく変わってきます。

救済を受ける場合は、共通して1打のペナルティが課せられます。その上で、ペナルティエリアの色(黄杭か赤杭か)によって選べる選択肢が異なります。

【イエローペナルティエリア(黄杭)の選択肢】
  1. ストロークと距離の救済: 直前にストロークを行った元の場所からプレーする。
  2. 後方線上の救済: ホールとボールが境界を最後に横切った地点を結んだ後方線上にドロップする。
【レッドペナルティエリア(赤杭)の選択肢】

上記のイエローペナルティエリアの2つの選択肢に加えて、以下の選択肢も可能になります。

  1. ラテラル救済: ボールが境界を最後に横切った地点を基点に、そこからホールに近づかない2クラブレングス以内の範囲にドロップする。

特にレッドペナルティエリアで選べる「ラテラル救済」は、後方に戻ることなく、ほぼ同じ場所の近くからプレーを再開できるため、非常に有利な選択肢となることが多いです。ライ(ボールのあるがままの状態)が悪く、そのまま打つのが困難な場合は、これらの救済オプションを賢く利用して、大叩きのリスクを回避しましょう。

>>ワンペナの際の具体的な処置手順やドロップ方法は、こちらの記事で詳しく図解しています

ゴルフの新ルールの複雑なペナルティ処置がわかる早見表

新ルールの複雑なペナルティ処置がわかる早見表

OBやペナルティエリア、そして様々なローカルルール。ゴルフのペナルティ処置は選択肢が多く、複雑に感じられるかもしれません。そこで、主な状況ごとの罰打と処置を一覧にまとめました。この表を頭に入れておけば、いざという時も慌てずに対処できます。

【状況別 ペナルティ処置 早見表】

状況罰打数プレー再開場所(主な選択肢)備考
OB(アウトオブバウンズ)1打罰元の場所から打ち直し公式ルール(基本の処置)
2打罰前進してOBライン付近からドロップローカルルール(前進2打罰)採用時
ロストボール(紛失球)1打罰元の場所から打ち直しOBと全く同じ処置
2打罰前進して紛失地点付近からドロップOBと全く同じ処置
ペナルティエリア(赤杭・黄杭)0打罰あるがままの状態で打つそのまま打てる場合
1打罰①元の場所から打ち直し
②後方線上にドロップ
③ラテラル救済(赤杭のみ)
複数の選択肢から選べる
特設ティー(プレーイング4)(実質2打罰特設ティーからプレーティーショットOB時のローカルルール。次打は4打目

【この表からわかる重要なポイント】
この表を見ると、OBやロストボールの処置が2パターンあることがわかります。これが混乱の元ですが、覚え方はシンプルです。「元の場所に戻るなら1打罰、ローカルルールを使って前進するなら2打罰」と覚えておきましょう。ペナルティエリアの救済は、常に1打罰です。この原則を理解することが、複雑なルールを整理する鍵となります。

3打目がOBなら次は5打目!連続OBのスコアはこう計算する

3打目がOBなら次は5打目!連続OBのスコアはこう計算する

ゴルフで最も心を折られる瞬間の一つが、打ち直したボールがまたしてもOBゾーンに消えていく「連続OB」です。この時のスコアの数え方は一見複雑に思えますが、公式ルールに基づけば計算方法は非常にシンプルです。

公式ルールでは、OBを打つたびに「1打のペナルティを加えて、元の場所から打ち直す」が繰り返されます。

具体的な例で見てみましょう。

  • 1打目:ティーショットを打ち、OBになる。
    • → 1打罰を加えて、次は3打目として同じティーイングエリアから打ち直します。
  • 3打目:その打ち直しのショットも、またOBになってしまう。
    • → さらに1打罰を加えます。次は「3打目 + 1打(ショット) + 1打罰」となり、合計5打目として、再度同じティーイングエリアから打ち直すことになります。

つまり、「直前の打数 + 1打(OBになったショット) + 1打罰 = 次の打数」という計算式が成り立ちます。

もし、3打目がOBになった後、ゴルフ場のローカルルールである「前進2打罰」を適用する選択肢がある場合はどうなるでしょうか。

  • 3打目:セカンド地点から打ったショットがOBになる。
    • → この3打目に2打罰を加えます。「3打目 + 2打罰 = 5打」。次に打つのは6打目となります。

このように、どのルールを適用するかによって次の打数が変わってきます。基本は「打つたびに1打罰」と覚えておきましょう。

【番外編】ペナルティを減らす自宅練習!人気キットを8万円以上安く揃える裏ワザ

ここまで、ワンペナやOBのルール、そしてペナルティの正しい数え方について解説してきました。ルールを正しく理解することは、不要な罰打を避け、スムーズにプレーするための第一歩です。

しかし、どれだけルールに詳しくなっても、そもそもOBやペナルティゾーンに打ち込まないに越したことはありません。「根本的にショットの精度を上げて、ペナルティを未然に防ぎたい」と考えるのが、向上心のあるゴルファーではないでしょうか。

そのためには日々の練習が不可欠ですが、「練習器具は高価…」というイメージがつきまといます。ですが、実は有名スクールで推奨されるような質の高い練習環境を、驚くほどコストを抑えて自宅に作る方法があるんです。

ライザップ推奨キット vs 市場価格 衝撃の価格比較

例えば、ライザップゴルフで推奨される練習キット。その効果は魅力的ですが、価格もそれなりにします。では、同じような機能を持つ代替品を自分で市場から探した場合、どれくらい価格が違うのでしょうか。私が独自にリサーチした結果を基に、その衝撃的な価格差を見てみましょう。

7works kitの内容物ライザップ推奨セット価格市場での代替品の参考最安値
【ハーフパターセット】¥86,130
① パターマット¥3,980~
② ストローク練習器具¥3,980~
③ パッティングカップ¥6,900~
④ パッティングライン器具¥2,980~
【フルセット(上記+)】¥123,200
⑤ スイング練習器具¥9,900~
⑥ バランスディスク¥2,850~
⑦ スイング練習ボール¥1,880~
⑧ スイング練習器具¥3,980~
合計¥123,200約¥36,450~

この表を見れば一目瞭然です。ライザップでフルセットを揃えると12万円以上かかるところ、自分で市場品を探して揃えれば、4万円以下に抑えることが可能なのです。その差額、実に8万円以上。このお金があれば、追加のラウンドレッスンや新しいクラブの購入資金にも充てられます。

7works kitの代替品リスト

コストを抑えて質の高い練習をするための代替品を下記にまとめました。

▼パッティング練習キットの代替品▼

  • ① パットの方向性と距離感を養う「パターマット」
    • 代替品例:H&Yo パターマット 3点SET
    • オートリターン機能付きで、地道な反復練習をサポートします。
  • ② 正確なストロークを体に覚えさせる「パッティングレール」
    • 代替品例:GolfStyle パッティングエッジレール
    • 理想のストロークを体に染み込ませ、再現性を高めます。
  • ③ カップインのプレッシャーに強くなる「パット練習機」
    • 代替品例:PuttOut プレミアムプレッシャーパットトレーナー
    • 完璧なタッチが求められる設計で、本番さながらの集中力が養えます。
  • ④ 狙ったラインに打ち出す精度を高める「パッティングレール」
    • 代替品例:ノーブランド品 パッティングレール
    • フェースの向きを正確に合わせる、シビアな練習に最適です。
  • ⑤ スイングの”しなり”を体感する「スイング練習スティック」
    • 代替品例:Lynx リンクス ゴルフ BB STICK
    • 体を使ったスイングと、正しいクラブのしなりを体感できます。
  • ⑥ 下半身の安定と体幹を鍛える「バランスディスク」
    • 代替品例:プリマソーレ(Primasole) バランスディスク
    • 操作性の高いアイアンを打ちこなすための、ブレない土台を作ります。
  • ⑦ 脇の締まりを意識させる「練習用ボール」
    • 代替品例:PrimeGolf ゴルフ練習器具 キャンディーボール
    • 手打ちを防ぎ、体と腕が同調した一体感のあるスイングに導きます。
  • ⑧ 正しい腕のローテーションを覚える「スイング練習器具」
    • 代替品例:LYNX(リンクス) ティーチングプロ 2
    • 捕まった強い球を打つために必須の、正しいフェースターンを習得できます。

※ご注意:
・上記に記載した市場での参考最安値は、調査時点のものであり、時期やECサイトによって変動します。ご購入の際はご自身で価格をご確認ください。
・本セクションは、特定の商品購入を推奨するものではなく、あくまで情報提供を目的としています。代替品の選定や購入はご自身の判断でお願いいたします。

ライザップゴルフの「7Works kit」についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

総括:ゴルフのワンペナとOBのルールを理解しスコアアップ

総括:ゴルフのワンペナとOBのルールを理解しスコアアップ

この記事で解説した、ゴルフのワンペナとOBに関するルールのポイントをまとめます。

  • ワンペナとOBの最大の違いは、1打罰の後に「前進できるか(ワンペナ)」、「元の場所に戻るか(OB)」という点です。
  • 「ワンペナ」は、主にペナルティエリアの救済や、ゴルフ場が独自に定めるローカルルールを指す通称です。
  • OBは「アウトオブバウンズ」の略で、白杭で示されるプレー禁止区域を指す公式ルールです。
  • ペナルティエリアは赤杭や黄杭で示され、OBとは救済の選択肢が異なります。
  • 2019年の新ルール(ローカルルール)により、OBやロストボールの際、2打罰で前進できる選択肢が生まれました。
  • 「OBは2打罰」という認識は、この「前進2打罰」や「前進4打」といったローカルルールを適用した場合の考え方です。
  • 公式ルールに則り、元の場所から打ち直す場合のOBの罰打は、変わらず1打罰です。
  • スコア計算のシンプルな覚え方は「元の場所に戻るなら1打罰、前進するなら2打罰」です。
  • ペナルティエリア内では、ボールがあるがままの状態で無罰でプレーすることも選択できます。
  • 杭の色はルールの適用に極めて重要です。白はOB、赤・黄はペナルティエリアを示します。
  • レッドペナルティエリア(赤杭)では、黄杭にはない「ラテラル救済」という有利な選択肢があります。
  • 連続でOBを打った場合は、その都度1打罰を加えて元の場所から打ち直すのが基本です。
  • 例えば、3打目がOBになった場合、公式ルールでは次は5打目として同じ場所から打ち直します。
  • ローカルルールはゴルフ場によって異なるため、ラウンド前のスコアカード確認が不可欠です。
  • これらのルールを正しく理解し、状況に応じて最適な選択をすることが、スコアアップとスムーズなプレー進行に繋がります。

これらの複雑に見えるルールも、一つ一つの違いと選択肢を理解すれば、決して難しいものではありません。正しい知識を身につけ、自信を持って次のラウンドに臨みましょう。

この記事を参考に、ゴルフのルールへの理解を深め、次のラウンドではスコアカードとにらめっこする時間を減らして、より一層プレーを楽しんでみませんか?

参考
スキルアップ
この記事を書いた人
フェアウェイ伯爵

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