トラヴィルシャフト(TRAVIL IRON)は、フジクラコンポジット社が開発した革新的なアイアン用シャフトです。
グリーンにボールを止める「落下角」を重視した設計で、スチールのような安定感とカーボンのしなやかさを両立。
多くのゴルファーが悩む「アイアンが止まらない」「スチールだと重くなってきた」という問題を解消する、まさに救世主的な存在と言えます。
渋野日向子プロをはじめ、多くの女子プロがこぞって採用していることからも、その性能の高さが伺えます。
この記事では、フジクラ公式サイト「TRAVIL」製品ページの情報や試打データに基づき、あなたに最適なスペック選びを徹底ガイド。
最後まで読めば、あなたのアイアンショットが劇的に変わり、ピンをデッドに狙える自信が手に入ります。
- HS40m/s前後のゴルファーに最適な「85S」と「95S」の選び方を解説
- 「落下角」を最大化し、グリーンで止まるボールを実現する独自のテクノロジー
- スチールシャフトからの移行でも違和感のない、しっとりとした極上の打感
- 失敗しないための競合モデル(MCI、モーダス)との比較と試打評価
トラヴィルシャフトが合う人の特徴とHS別推奨スペック

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このセクションでは、トラヴィルシャフトがどのようなゴルファーに最適なのか、ヘッドスピード(HS)別の推奨スペックとともに詳しく解説します。
独自のテクノロジーがもたらすメリットや、あなたに合う重量帯の選び方が明確になります。
- どのような人に向いていますか?
- どのような人に合うか具体例
- 最適なシャフトは85か95か
- 85Sの適正と振り心地
- 95は叩ける中重量帯
- 軽量75で楽に高弾道
- スペック選びの完全ガイド
どのような人に向いていますか?

トラヴィルシャフトは、アイアンショットで「高さ」と「止まる性能」を最優先したいゴルファーに最適です。
なぜなら、このシャフトの設計思想そのものが、飛距離よりも「落下角(ランディングアングル)」を最大化することに特化しているからです。
多くのアイアン用カーボンシャフトが「飛距離性能」や「球の上がりやすさ」を売りにする中で、TRAVILは一線を画しています。
具体的には、シャフト先端の剛性を高めつつ、手元側にしなりを持たせることで、インパクトゾーンでのヘッドの挙動を安定させます。
これにより、打ち出し角が高くなり、最高到達点からの落下角度が急になります。
結果として、硬いグリーンやピンの手前に切られたシビアな位置に対しても、ボールを上から落として止めることが可能になります。
また、スチールシャフト特有の「重さ」や「硬さ」に疲れを感じ始めたゴルファーにも強く推奨されます。
独自の「ラバーコンポジットテクノロジー」により、ゴム素材が微細な振動を吸収するため、肘や手首への負担が大幅に軽減されるからです。
つまり、スコアメイクのために「止まる球」を打ちたい競技志向のアマチュアから、身体をいたわりながら長くゴルフを楽しみたいシニア層まで幅広くマッチするシャフトなのです。
どのような人に合うか具体例

TRAVILシャフトが具体的にどのようなゴルファーに合うのか、典型的な3つのタイプを挙げて解説します。
まず1つ目は、「軽量スチールシャフト(N.S.PRO 950GHなど)を使用しているが、後半になると振れなくなってくる人」です。
スチールは安定感がありますが、体力が落ちてくるラウンド終盤では重さが負担になり、ミスショットの原因になります。
TRAVILなら、同じ重量帯でも振り心地がスムーズで、ゴム素材の効果により体への衝撃も少ないため、18ホール通して安定したスイングを維持できます。
2つ目は、「カーボンシャフトに興味はあるが、軽すぎて暴れるのが怖い人」です。
従来の軽量カーボンは、軽さゆえに操作性がシビアで、左右のバラつきが出やすい傾向がありました。
しかし、TRAVILは先端に金属管を複合する「メタルコンポジットテクノロジー」を採用しており、スチール並みのバランスとしっかり感を実現しています。
そのため、スチールからの移行でも違和感がなく、「カーボンなのに暴れない」という安心感を得られます。
3つ目は、「アイアンでキャリーを出してグリーンを狙いたい人」です。
最近の飛び系アイアンはロフトが立っているため、どうしても弾道が低くなり、グリーンで止まらないランが多くなりがちです。
TRAVILを装着することで、ロフトが立ったヘッドでも十分な高さを確保でき、キャリーでピンをデッドに攻めるマネジメントが可能になります。
ご自身のプレースタイルや悩みがこれらに当てはまるなら、TRAVILは間違いなく試すべき価値のあるシャフトと言えるでしょう。
最適なシャフトは85か95か

ドライバーのヘッドスピード(HS)が40m/s前後のゴルファーにとって、TRAVILの「85」と「95」のどちらを選ぶかは最大の悩みどころです。
結論から言うと、HS40m/sジャスト〜42m/s未満の方は「85S」、HS42m/s以上の方は「95S」が基本の推奨ラインとなります。
HS40m/s前後の場合、無理に重い95Sを使うと、シャフトのしなりを十分に活かせず、ボールが上がりきらないリスクがあります。
85Sであれば、適度な重量感としなりを感じながら振り抜けるため、高弾道で安定したショットが打ちやすくなります。
一方、HS42m/sを超えてくると、85Sでは切り返しで少し頼りなさを感じる場面が出てくるかもしれません。
特に、リストターンを積極的に使うタイプや、打ち込む意識が強いゴルファーは、95Sのしっかり感がマッチします。
ただし、これはあくまで目安であり、スイングテンポやリズムによっても最適解は変わります。
ゆったりとしたリズムで振るタイプなら、HSが高めでも85Sの方がタイミングが合う場合もあります。
逆に、コンパクトなトップから鋭く振るタイプなら、HS40m/sでも95Sの方が安定することもあります。
重要なのは、「振り切れる範囲で重いものを選ぶ」というセオリーを守りつつ、自分のスイングタイプに合ったしなり感を見つけることです。
85Sの適正と振り心地

TRAVIL 85Sは、重量約88gと軽量ながら、頼りなさを一切感じさせない絶妙なバランスが魅力です。
このスペックの最大の特徴は、手元側に適度なしなりを持たせつつ、先端の挙動を安定させた「粘り系」の振り心地にあります。
スイング中、手元がクッとしなる感覚があり、切り返しのタイミングが非常に取りやすくなっています。
インパクトでは先端が暴れず、フェースの向きが安定するため、狙ったラインに真っ直ぐ打ち出すことができます。
また、カーボン特有の「弾き感」を抑え、ゴム素材による「しっとりとした打感」を実現している点も特筆すべきです。
インパクトの衝撃が手に伝わりにくく、まるで軟鉄鍛造アイアンを打っているような心地よいフィーリングを味わえます。
適正ヘッドスピードはドライバーで40〜44m/s程度ですが、特に40m/s前後のゴルファーにとっては「ど真ん中」の性能を発揮します。
軽量スチールの定番「N.S.PRO 950GH neo」からの移行を検討している方も多いでしょう。
両者の挙動の違いや適正ヘッドスピードの比較については、別記事の『NS PRO 950GH neoが合う人は?適正HSと他モデル比較』で詳しく解説していますので、参考にしてください。
「軽くても当たり負けしないシャフトが欲しい」「アイアンの打感にこだわりたい」という方にとって、TRAVIL 85Sは最高の選択肢となるはずです。
95は叩ける中重量帯

TRAVIL 95は、重量約99gと100gに迫る重量帯で、より競技志向の強いゴルファーに向けたモデルです。
85Sと比べると全体的な剛性が高まっており、振りにいってもシャフトがついてくる「しっかり感」が強調されています。
このモデルの真骨頂は、ラフや傾斜地などの悪いライからでも、当たり負けせずにヘッドを抜き切れる強さにあります。
先端に埋め込まれた金属管の効果により、インパクト時のエネルギーロスが最小限に抑えられ、重い球質で風に負けない弾道を生み出します。
適正ヘッドスピードはドライバーで42〜47m/s程度と、一般的なアマチュアゴルファーの中ではパワーヒッターの部類に入ります。
スチールシャフトで言えば「MODUS3 TOUR 105」や「ダイナミックゴールド 105」を使用している層が、スムーズに移行できるスペックです。
特に、「カーボンに変えたいけど、軽くなりすぎてタイミングが狂うのが嫌だ」という懸念を持っている方には最適です。
TRAVIL 95なら、スチールシャフトのような重量感と安定性を維持したまま、カーボンのメリットである「高さ」と「衝撃吸収性」を享受できます。
「アイアンでもしっかり叩いて距離を出したい」「左へのミスを怖がらずに振りたい」というアグレッシブなプレーヤーにとって、頼れる相棒となるでしょう。
軽量75で楽に高弾道

TRAVILシリーズに新たに追加された「75」は、待望の軽量モデルとして注目を集めています。
重量は約77g(Sフレックス)と、これまでのラインナップでは重すぎると感じていた層に向けた設計となっています。
この75の最大のメリットは、非力なゴルファーでも楽にボールを上げられ、キャリーで距離を稼げる点にあります。
軽量化されてもTRAVIL特有の「落下角」へのこだわりは健在で、単に球が上がるだけでなく、最高到達点から真上から落ちるような弾道を描きます。
これにより、ヘッドスピードが35〜38m/s程度のゴルファーや、パワーのある女性ゴルファーでも、グリーン上でボールを止める喜びを味わえます。
また、手元のしなりを大きく感じる設計になっており、力まなくてもシャフトが勝手に仕事をしてくれる感覚を得やすいのも特徴です。
シニアゴルファーにとっても、関節への負担が少ないTRAVILの特性と、軽量シャフトの振りやすさが相まって、ゴルフ寿命を延ばすための強力な武器になります。
「カーボンシャフトはシニア向け?」というイメージは過去のものです。
若い世代やアスリート層がカーボンを選ぶメリットについては、『若者向けアイアンのカーボンシャフト選び|ダサいは誤解!』で解説しています。
「最近アイアンの飛距離が落ちてきた」「もっと楽に高弾道を打ちたい」という方は、ぜひこの75スペックを試してみてください。
スペック選びの完全ガイド

TRAVILシャフトを選ぶ際は、重量だけでなく、トルクやキックポイント(調子)といった詳細なスペックも理解しておくことが重要です。
以下の表に、主要モデルのスペックをまとめました。
| モデル | フレックス | 重量(g) | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|---|
| TRAVIL 75 | R | 75.5 | 3.1 | 中元 |
| TRAVIL 75 | S | 77.0 | 3.1 | 中元 |
| TRAVIL 85 | R | 86.5 | 2.7 | 中元 |
| TRAVIL 85 | S | 88.0 | 2.7 | 中元 |
| TRAVIL 95 | R | 97.0 | 2.3 | 中元 |
| TRAVIL 95 | S | 99.0 | 2.3 | 中元 |
| TRAVIL 105 | S | 108.0 | 2.2 | 中元 |
| TRAVIL 115 | S | 118.0 | 2.0 | 中元 |
この表から分かるように、TRAVILシリーズは全てのモデルで「中元調子」を採用しています。
これは、手元側に適度なしなりを持たせ、切り返しのタイミングを取りやすくするというコンセプトが一貫しているためです。
トルク(ねじれ度合い)に関しては、重量が増すにつれて数値が小さくなり(絞られ)、操作性と安定性が高まる設計になっています。
85Sのトルク2.7は、適度な遊びがありミスヒットへの寛容性が高い一方、115Sのトルク2.0は、プロレベルの繊細な操作に応えるシャープさを持っています。
選び方のポイントとしては、現在使用しているドライバーのシャフト重量とのフロー(流れ)を意識することが大切です。
一般的に、ドライバーシャフト重量+10g〜20gがフェアウェイウッド、さらに+10g〜20gがユーティリティ、そこからアイアンへと重量が増えていくのが理想的なフローです。
例えば、ドライバーが50g台ならアイアンは75〜85g台、ドライバーが60g台ならアイアンは95〜105g台が目安になります。
スペックが決まったら、次はリシャフトの準備です。
工房やショップによって交換工賃は大きく異なります。損をしないための料金相場については、『アイアンシャフト交換の費用比較!ショップ別料金徹底解説!』を事前に確認しておくことをおすすめします。
ご自身のセッティング全体を見渡し、重量フローが崩れない最適なスペックを選び出してください。
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トラヴィルシャフトが合う人のための評価と競合比較

このセクションでは、トラヴィルシャフトの性能をデータと試打評価に基づいて深掘りします。
また、よく比較されるMCIやモーダス、ラウネなどの競合モデルとの違いを明確にし、あなたが選ぶべき一本を決定づけます。
- TRAVIL シャフトが評価される「落下角」性能
- 試打で検証した飛距離
- 必要なヘッドスピードの現実
- MCI シャフトが合う人は弾き感を好む層
- ラウネ シャフトが合う人との選び分け
- 使用プロの実績と信頼
- ユーティリティも統一
TRAVIL シャフトが評価される「落下角」性能

TRAVILシャフトが最も高く評価されている点は、何と言ってもその圧倒的な「落下角(ランディングアングル)」の確保能力です。
フジクラのテストデータによると、一般的なスチールシャフトと比較して、TRAVILは落下角が平均で約1度以上大きくなることが実証されています。
たった1度と思うかもしれませんが、この1度の差がグリーン上でボールが止まるか、こぼれ落ちるかの決定的な差となります。
特に、近年のアイアンは低重心・ストロングロフト化が進み、ボール初速は出るものの、スピン量が不足しがちな傾向にあります。
スピンで止められない場合、頼りになるのは「高さ」による落下角だけです。
TRAVILは、カーボン、金属、ゴムを複合した独自の重心設計により、インパクトで自然とヘッドが上を向く挙動を促します。
これにより、打ち出しから高く上がり、頂点から垂直に近い角度でグリーンに落下する「めくれる弾道」をオートマチックに生み出します。
さらに、ゴム素材の恩恵でインパクト時のフェースの開閉が穏やかになり、サイドスピンが減少することも、落下角の安定に寄与しています。
曲がりが少ない分、エネルギーが効率よく高さへと変換されるのです。
「アイアンでピンをデッドに狙いたい」「硬いグリーンでもピタリと止めたい」という願望を持つゴルファーにとって、この落下角性能は何物にも代えがたい武器となるはずです。
試打で検証した飛距離

「TRAVILは飛ばない」という噂を耳にすることがありますが、実際の試打データを見ると、その真実は少し異なります。
確かに、TRAVILは「飛び系シャフト」ではありませんが、飛距離性能が決して低いわけではないことが分かります。
ヘッドスピード42m/sのゴルファーが7番アイアンで試打を行った結果、以下のようなデータが得られました。
- キャリー:152.3ヤード
- 総飛距離:156.8ヤード
- スピン量:約5000〜5500rpm
- 打ち出し角:約19度
この数値は、同重量帯のスチールシャフトと比較しても遜色ない、あるいはキャリーに関してはむしろ伸びている結果です。
「飛ばない」と感じる原因の多くは、スピン量が増えて吹け上がっているか、あるいは打感が柔らかいために「弾いている感触」が薄いことによる錯覚だと考えられます。
TRAVILは、ゴム素材の効果で打感が非常にマイルドで、ボールがフェースに乗っている時間が長く感じられます。
そのため、カチンと弾く打感を好む人には初速が遅く感じられるかもしれませんが、実際にはしっかりとエネルギーが伝わっています。
むしろ、高弾道でキャリーが安定するため、ハザード越えや砲台グリーンへのショットなど、実戦で求められる「縦距離の正確性」においては、飛距離以上の価値を提供してくれます。
一発の飛びよりも、平均飛距離の底上げと、狙った距離を確実に打てる信頼性を求めるなら、TRAVILの飛距離性能に不満を感じることはないでしょう。
必要なヘッドスピードの現実

多くのアマチュア男性ゴルファーが目標とする「7番アイアンで150ヤード」という数字。
TRAVILシャフトを使ってこの距離を達成するには、どれくらいのヘッドスピードが必要なのでしょうか。
一般的に、ロフト30度前後の7番アイアンでキャリー150ヤードを打つために必要なドライバーHSは、およそ40〜42m/sと言われています。
アイアン自体のHSで言えば、37〜39m/s程度が必要です。
TRAVILの場合、高弾道でスピンもしっかり入るため、棒球でランを稼ぐタイプではありません。
そのため、キャリーで150ヤードを狙うなら、上記のHS基準をしっかりと満たしている必要があります。
もし、あなたのドライバーHSが38m/s前後であれば、7番アイアンでの現実的なキャリーは135〜140ヤード程度になります。
ここで無理をして150ヤードを狙おうとすると、力みが生じてスイングを崩す原因になります。
TRAVILを使うメリットは、「今のヘッドスピードで打てる最大のキャリーを、最も高い確率で安定させること」にあります。
たとえ150ヤード届かなくても、140ヤード先のピンに対して、毎回同じ高さとスピンで止められるなら、スコアは間違いなく縮まります。
また、最近のストロングロフト(ロフト26〜28度)のアイアンヘッドと組み合わせれば、HS40m/s未満でも150ヤード達成は十分に可能です。
「7番で150ヤード」という言葉に縛られすぎず、自分のHSとクラブの性能を客観的に見極め、TRAVILの安定性を最大限に活かすマネジメントを心がけましょう。
MCI シャフトが合う人は弾き感を好む層

フジクラには、TRAVILと並ぶ人気アイアン用シャフト「MCI(Metal Composite Irons)」があります。
両者はどちらも金属複合技術を使っていますが、その性格は大きく異なります。
MCIが合うのは、「カーボンらしいしなり戻りの速さと、弾きの良さを求める人」です。
MCIは全体的にしなりが素直で、インパクトに向けてシャフトが走る感覚が強く、ボールを拾って上げてくれるオートマチックな挙動が特徴です。
打感もTRAVILに比べるとソリッドで、弾いている感触が手に伝わりやすいため、飛距離が出ている実感を得やすいでしょう。
また、MCIには「MCI BLACK」という重量フロー設計のモデルや、ウェッジ専用モデルなど、バリエーションが豊富なのも魅力です。
一方、TRAVILは前述の通り、粘り感と安定性を重視した「スチールライク」な挙動です。
選び分けの基準としては、「楽にボールを上げて飛ばしたい、カーボンらしい恩恵を感じたい」ならMCI、「方向性を重視し、上下左右のバラつきを抑えたい、スチールの感覚を残したい」ならTRAVILとなります。
特に、現在スチールシャフトを使っていて、カーボンへの移行に不安がある方は、まずは挙動が近いTRAVILを試打してみることをお勧めします。
逆に、スチールの重さや硬さに完全に疲れてしまい、とにかく楽に振れるクラブにしたいという方には、MCIの方がマッチする可能性が高いでしょう。
ラウネ シャフトが合う人との選び分け

グラファイトデザイン社の「Raune(ラウネ)」も、TRAVILの強力なライバルとなるアイアン用カーボンシャフトです。
ラウネの特徴は、番手ごとに積層パターンを変えることで、ロングアイアンは上がりやすく、ショートアイアンは抑えやすく設計されている点です。
ラウネが合うのは、「手元のしなりを強く感じ、タイミングをゆったり取りたい人」です。
TRAVILも中元調子ですが、ラウネの方が手元のしなり幅が大きく感じられる傾向があり、切り返しでの「間」が作りやすいと言われています。
また、ラウネは先端の動きが比較的穏やかで、左へのミスを嫌うフッカーとの相性が良いのも特徴です。
一方、TRAVILはゴム素材による「打感の柔らかさ」と「振動吸収性」において一歩リードしています。
選び分けのポイントとしては、「手元の大きなしなりを使って、リズム良く振りたい」ならラウネ、「全体的なしっかり感と、心地よい打感・止まる性能を重視したい」ならTRAVILという判断になります。
どちらも高性能なシャフトですが、スイングタイプによって好みが分かれる部分ですので、可能であれば両方を試打して「タイミングの取りやすさ」を確認するのがベストです。
特に、シャフトのしなり戻りのタイミングが自分の感覚と合うかどうかは、方向性に直結する重要な要素ですので、慎重に見極めましょう。
使用プロの実績と信頼

TRAVILシャフトの性能の高さを裏付けているのが、国内女子ツアーにおける採用率の高さです。
中でも象徴的なのが、渋野日向子プロの使用です。
彼女は2023年シーズンからTRAVILアイアンシャフト(85S → 95Sへ移行)を実戦投入しています。
渋野プロがTRAVILを選んだ主な理由は、「縦距離の安定性」と「硬いグリーンでも止まる落下角」にあると語られています。
海外メジャーなどの過酷なセッティングでは、単に飛ばすだけでなく、狙ったエリアにピンポイントで止める技術が要求されます。
TRAVILの高い弾道とスピン性能は、彼女のアグレッシブなプレースタイルを支える重要な要素となっているのです。
また、古江彩佳プロや高橋彩華プロなど、ショットメーカーとして知られる多くの選手もTRAVILを採用しています。
彼女たちは一様に、「カーボン特有のピーキーさがなく、スチールのようにコントロールできるのに、体への負担が少ない」と評価しています。
プロが使う道具=難しい、という図式はTRAVILには当てはまりません。
むしろ、プロが過酷な連戦を戦い抜くために選んだ「やさしさ」と「信頼性」は、我々アマチュアゴルファーにとっても大きな武器となるはずです。
憧れのプロと同じシャフトを使うことは、モチベーションアップにも繋がりますし、その性能がスコアメイクに直結することは、彼女たちの活躍が証明しています。
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ユーティリティも統一

アイアンにTRAVILを採用するなら、ぜひ検討していただきたいのがユーティリティ(UT)へのTRAVILシャフトの導入です。
TRAVILには、アイアン用と同じコンセプトで設計されたユーティリティ専用モデルもラインナップされています。
UT用も「落下角」を重視しており、グリーンを直接狙うクラブとしての性能を極限まで高めています。
アイアンとUTでシャフトの振り心地や挙動を統一することで、クラブを持ち替えた時の違和感がなくなり、スイングの再現性が格段に向上します。
特に、UTが苦手で「引っ掛け」や「トップ」のミスが出やすい方には強く推奨されます。
TRAVILの先端剛性の高さは、UT特有の左への巻き球を抑制し、アイアンと同じ感覚でラインを出していくことができます。
重量フローも自然に繋がるように設計されているため、セッティング全体の完成度が一気に高まります。
アイアンにTRAVIL 85や95を入れる場合、ユーティリティの重量フローも重要になります。
ドライバーとアイアンを繋ぐUTシャフトの最適な重量選びについては、『ユーティリティ シャフト 70g 台の選び方|ミスが減る最適重量』で詳しく解説しています。
苦手意識の強いUTを「武器」に変えるために、ぜひTRAVILでの統一セッティングを試してみてください。
総括:トラヴィルシャフトが合う人の結論と失敗しない選び方

記事のポイントをまとめます。
- トラヴィルシャフトが合う人は、飛距離よりも方向性と「止まる球」を求めるゴルファー
- 独自の複合素材技術により、スチールの安定感とカーボンのしなやかさを両立している
- 落下角を最大化する設計で、硬いグリーンでも上から落として止められる
- HS40m/s前後のゴルファーには「85S」が適正、42m/s以上なら「95S」が推奨
- 新登場の「75」は、シニアや女性でも楽に高弾道が打てる軽量モデル
- ゴム素材「ラバーコンポジット」の効果で、打感は非常にマイルドで体への負担が少ない
- 「飛ばない」という噂は誤解で、キャリーの安定性と縦距離の精度は非常に高い
- 7番で150ヤード打つにはHS40m/s以上が必要だが、TRAVILなら手前からの攻めも有効
- MCIは「弾き感」重視、ラウネは「手元のしなり」重視の人に向いている
- 渋野日向子プロなど多くの女子プロが採用しており、実戦での信頼性は抜群
- ユーティリティもTRAVILで統一することで、セッティング全体の流れが良くなる
- リシャフト時はドライバーからの重量フローを意識し、10〜20g刻みで重くするのがセオリー
- 価格は安くないが、スコアメイクへの貢献度と身体への優しさを考えれば投資価値は高い
- 試打をする際は、単に飛距離だけでなく「球の高さ」と「打感」に注目して判断するべき
- トラヴィルシャフトは、あなたのゴルフを「狙うゴルフ」へと進化させる最強の武器になる
「もっとグリーンで止めたい」「スチールがしんどくなってきた」
そんな悩みは、シャフトを変えるだけで解決します。
TRAVILなら、高弾道と極上の打感で、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。
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