グリーン周りであと一打が縮まらない…その原因、もしかしたら「ウェッジセッティング」にあるかもしれません。
「サンドウェッジは56度と58度のどっちがいいの?」「いっそのこと両方入れるべき?」そんな悩みを抱えるアマチュアゴルファーは非常に多いです。
結論から言うと、多くの方にはミスに強い56度がおすすめですが、スコアアップの本当の鍵は、PWからの「流れ」を意識した最適なセッティングを見つけることにあります。
56度と58度の違いを正しく理解すれば、両方入れるという選択肢も強力な武器になります。
この記事では、56度と58度のウェッジの決定的な違いから、それぞれの飛距離、アマチュアにとっての難易度、そしてウェッジを56度一本で戦う戦略まで、あらゆる角度から徹底解説します。
さらに、最新のトレンドである48・52・56度のウェッジセットのおすすめランキングもご紹介。
最後まで読めば、あなたのレベルやプレースタイルに最適な「スコアが作れるウェッジセッティング」が明確になり、もうクラブ選びで迷うことはありません。
- 56度と58度のウェッジの性能(弾道・スピン・飛距離)の明確な違い
- 初心者やアベレージゴルファーになぜ56度がおすすめなのか
- PWのロフト角から考える、理想的なウェッジセッティングの組み方
- グリーン周りのミスが激減する、おすすめのウェッジセットTOP3
ウェッジで56度・58度を両方入れる前に知るべき基本的な違い

56度と58度のウェッジ、どちらを選ぶか、あるいは両方入れるべきかを判断するには、まず両者の根本的な性能差を理解することが不可欠です。
わずか2度のロフト角の違いが、弾道の高さ、飛距離、そしてミスの許容範囲に大きな影響を与えます。
このセクションでは、その基本的な違いを徹底的に解き明かし、あなたのプレースタイルにどちらが合うのかを判断するための基礎知識を提供します。
- ウェッジ 56度と58度の弾道・スピン・寛容性の違いを徹底比較
- フルショットでの飛距離の差は5〜10ヤード
- アマチュアの平均何ヤード飛ぶかHS別に解説
- 初心者にとって使いやすいのは断然56度
- アマチュアにはウェッジ 58度は難しいと言われる3つの理由
- 56度のウェッジは難しいと感じる場合のチェックポイント
- 56度のウェッジは本当に必要ですか?→アプローチの基本を作る上で必須
- アプローチの基本ならウェッジ 56度で十分対応可能
ウェッジ 56度と58度の弾道・スピン・寛容性の違いを徹底比較

この画像のように、56度と58度のウェッジには、性能特性に明確な違いがあります。どちらが良い・悪いではなく、それぞれの役割を理解することがクラブ選びの第一歩です。
結論として、56度は汎用性とミスへの強さ、58度はボールの上げやすさとスピン性能に特化していると言えます。以下の比較表で、その違いを一目で確認してみましょう。
| 性能項目 | 56度ウェッジ | 58度ウェッジ |
|---|---|---|
| 弾道 | 中弾道 | 高弾道 |
| スピン量 | 多い | より多い |
| 飛距離 | 58度より飛ぶ | 56度より飛ばない |
| 寛容性 | 高い | やや低い |
| 得意な状況 | ピッチ&ラン、バンカー | ピタッと止めたいアプローチ、深いバンカー |
| おすすめレベル | 初心者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
このように、56度は前に飛ぶ力が強いため、ランを使ったアプローチがしやすく、ミスヒットにも比較的強いのが特徴です。
一方、58度はロフトが寝ている分、ボールがフワリと高く上がり、グリーンに直接キャリーさせて止めたい場面で威力を発揮します。
フルショットでの飛距離の差は5〜10ヤード

フルショットで打った場合、56度と58度のウェッジの飛距離には、明確な差が生まれます。
一般的に、同じゴルファーが同じ力感でスイングした場合、ロフトが2度立っている56度の方が、58度に比べておよそ5ヤードから10ヤード遠くに飛びます。
この差は、クラブセッティング全体を考える上で非常に重要な要素となります。例えば、アプローチウェッジ(AW)が100ヤード飛ぶ場合、56度なら85〜90ヤード、58度なら75〜80ヤードといった「飛距離の階段」を意識する必要があります。
この飛距離差を理解せずにセッティングを組むと、特定の距離だけを打つクラブがない「距離の空白地帯」が生まれてしまい、スコアメイクを難しくする原因となります。
アマチュアの平均何ヤード飛ぶかHS別に解説

56度のウェッジが具体的に何ヤード飛ぶのかは、ゴルファーのスイングのヘッドスピード(HS)によって大きく異なります。
自分の飛距離を正確に把握することが、コースマネジメントの第一歩です。
以下に、一般的なアマチュアゴルファーのドライバーヘッドスピードを基準とした、56度ウェッジのフルショットにおける平均的なキャリー飛距離の目安をまとめました。
| ドライバーHS | 56度ウェッジのキャリー目安 |
|---|---|
| 38m/s 前後 | 60〜70ヤード |
| 40m/s 前後 | 70〜80ヤード |
| 43m/s 前後 | 80〜90ヤード |
| 45m/s 以上 | 90ヤード以上 |
もちろんこれはあくまで目安であり、スイングの効率やボールの当たり方によって飛距離は変動します。大切なのは、練習場で自分の安定した飛距離を知っておくことです。
力いっぱい振った最大飛距離ではなく、7〜8割の力感で安定して打てる距離を基準にしましょう。
初心者にとって使いやすいのは断然56度

サンドウェッジ選びで迷っている初心者やアベレージゴルファーの方へ。結論から言うと、最初に手にするべきなのは断然56度です。
その最大の理由は「ミスへの寛容性」の高さにあります。ゴルフ、特にアプローチショットは、いかに大きなミスをしないかがスコアメイクの鍵です。
56度は58度に比べてソール(クラブの底)の「バウンス角」が適度についているモデルが多く、これが地面にクラブが刺さる「ザックリ」のミスを軽減してくれます。
また、ボールが前に飛ぶ力が強いため、少しトップ気味に当たってしまってもグリーン近くまで運べる可能性が高まります。
まずはこの56度でアプローチの基本となる「転がして寄せる」感覚を身につけることが、上達への一番の近道と言えるでしょう。
アマチュアにはウェッジ 58度は難しいと言われる3つの理由

プロが使うような58度のウェッジは、一見するとボールが簡単に上がり、ピンにピタッと寄りそうに見えます。
しかし、多くのアマチュアゴルファーにとって「58度は難しい」と言われるのには、明確な理由があります。
- 有効打点が狭い: ロフトが寝ている(角度が大きい)クラブほど、フェースの上下方向の芯が狭くなります。
少し打点がズレるだけで、ボールが上に上がるだけで飛ばない「だるま落とし」のようなミスが出やすくなります。 - 距離感を合わせにくい: 58度はキャリー(ボールが空中を飛ぶ距離)で距離感を合わせる必要があります。
毎回正確なキャリーを打ち分けるには相当な練習量が必要で、多くのアマチュアはショートする傾向があります。 - バウンスが使いにくい場合がある: ボールを拾いやすくするためにバウンス角が少ないモデルが多く、これが逆に地面の状況に敏感に反応し、ザックリのミスを誘発することがあります。
これらの理由から、十分な練習時間を確保できないアマチュアが安易に58度を選ぶと、スコアを崩す原因になりかねないのです。
56度のウェッジは難しいと感じる場合のチェックポイント

基本的にはやさしいとされる56度のウェッジですが、「どうも上手く打てない」「難しい」と感じる方もいるかもしれません。
その場合、クラブの性能ではなく、別の要因が関係している可能性があります。
チェックすべき最大のポイントは「バウンス角」です。バウンス角とは、クラブのソールの出っ張り具合のことで、これが自分のスイングタイプやよくプレーするゴルフ場のコンディションに合っていないと、途端にウェッジは難しくなります。
- バウンス角が大きい(ハイバウンス): 砂が柔らかいバンカーや、打ち込むタイプ(ダウンブロー)のゴルファー向け。地面に刺さりにくい。
- バウンス角が小さい(ローバウンス): 地面が硬いフェアウェイや、払うように打つタイプ(レベルブロー)のゴルファー向け。ソールが滑りやすい。
もし56度が難しいと感じるなら、一度自分のクラブのバウンス角を確認し、それが自分のスイングやゴルフ場の環境に合っているかを見直してみることをおすすめします。
56度のウェッジは本当に必要ですか?→アプローチの基本を作る上で必須
ピッチングウェッジ(PW)とアプローチウェッジ(AW)があれば、サンドウェッジ(SW)である56度は必要ないのでは?と考える方もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、スコア100切りを目指すレベルのゴルファーにとって56度は必須のクラブです。
その理由は、56度がアプローチの全ての基本を学ぶのに最も適したクラブだからです。ボールを「上げる」「転がす」、そして「バンカーから脱出する」という、グリーン周りで求められる3つの主要な技術を、この1本でバランス良く練習することができます。
特に、ボールを低く出してスピンで止める「ピッチ&ラン」は、アプローチの基本中の基本であり、最もミスが少なくスコアに直結する技術です。このピッチ&ランを最もやさしく打てるのが56度なのです。
まずはこのクラブで確実な距離感を身につけることが、安定したゴルフへの第一歩となります。
アプローチの基本ならウェッジ 56度で十分対応可能

特別な状況を除けば、アマチュアゴルファーが遭遇するグリーン周りの状況のほとんどは、56度のウェッジ1本で十分に対応可能です。
ボールを高く上げる必要がある深いバンカーや、どうしてもボールを止める必要がある硬いグリーンといった場面では58度が有利になることもあります。
しかし、日本の一般的なゴルフコースのセッティングであれば、56度でフェースを少し開くなどの工夫をすれば、ほとんどの状況を乗り切ることができます。
むしろ、クラブを頻繁に持ち替えることによる距離感の混乱や迷いをなくし、「56度でどう寄せるか」とシンプルに考える方が、結果的に良いスコアに繋がることが多いのです。
プロゴルファーでさえ、多くのアプローチは56度を基準に組み立てています。まずは56度を完璧に使いこなすことを目指しましょう。
ウェッジで56度と58度を両方入れる?目的別セッティング術

56度と58度の基本的な違いを理解したところで、次はいよいよ「自分のセッティングにどう組み込むか」という実践的な話に進みます。
ウェッジセッティングに絶対の正解はありません。あなたのプレースタイル、使用しているアイアン、そして目指すゴルフによって、最適な組み合わせは変わってきます。
このセクションでは、具体的な目的別のセッティング術を詳しく解説し、あなただけの最適解を見つけるお手伝いをします。
- 100y以内が安定!48・52・56度おすすめウェッジセットTOP3
- まずはウェッジ 56度一本でスコアメイクするメリットと練習法
- ウェッジ 54・56度はどっちを選ぶべき?それぞれの役割を解説
- ウェッジ 52・56・58度の定番セッティングのメリットと注意点
- ウェッジ 50・56・58度の3本体制の考え方とクラブの選び方
- ウェッジ セッティング 50・56・ 58度でプロのような最適な流れを構築
100y以内が安定!48・52・56度おすすめウェッジセットTOP3

PWのロフトが43〜45度といった「飛び系アイアン」が主流の現代において、48度・52度・56度の3本は、100ヤード以内の距離をきれいに打ち分けるための「黄金セッティング」と言えます。
同じモデルで揃えることで、構えた時の顔、打感、そしてスピン性能が統一され、距離感のズレやミスの発生を大幅に減らすことができます。
このセクションでは、48度・52度・56度の3本をセットで揃えた時に真価を発揮する、おすすめのウェッジをランキング形式でご紹介します。
おすすめウェッジセット 比較表
| 順位 | メーカー・モデル名 | 最大の特徴(3本セットで揃えた場合) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 1位 | タイトリスト VOKEY SM10 | プロが信頼する圧倒的な性能と、番手ごとの最適設計 | 最高品質を求める中〜上級者、技術を磨きたい向上心のある方 |
| 2位 | テーラーメイド MG5 | 軟鉄鍛造の統一された極上打感と、悪天候でも変わらぬスピン性能 | 打感と操作性を重視するゴルファー、どんな状況でも攻めたい方 |
| 3位 | クリーブランド RTX 6 ZIPCORE | 3本全てがミスに強い。アマチュアのスコアメイクを徹底サポート | とにかくミスを減らしたいアベレージゴルファー、安定性を求める方 |
※当ランキングは、上記の選定基準に基づいて各商品を評価し順位付けしています。広告費などによる恣意的な順位操作は一切行っていません。
第1位:タイトリスト VOKEY SM10:プロが選ぶ完成されたウェッジセット
PGAツアーでの圧倒的な使用率が性能を証明する「ウェッジの王様」。SM10はロフト別に重心位置を最適化しているため、48度・52度はフルショットで、56度はアプローチで、それぞれが最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。
まさにセットで揃えるためのモデルです。48度から56度まで、一貫した打感とスピンコントロール性能を得られるため、番手間の距離感を非常に掴みやすくなります。
プロが信頼する絶対的な性能を自分のセッティングに組み込める安心感は、何物にも代えがたいメリットです。
価格が1本あたり約2.5〜3万円と高価なため、3本セットで揃えると7〜9万円と大きな投資になりますが、進化したTX9溝と熱処理による高い耐久性で、スピン性能が長期間持続します。
長期的に見れば、安定したパフォーマンスを維持できるためコストパフォーマンスは非常に高いです。
「3本揃えたら、距離の階段がきれいできてアプローチの迷いがなくなった」といった声も多く、100ヤード以内に絶対的な自信が持てるようになります。
完璧な距離の階段を作りたい中級者〜上級者や、長期的な投資として最高品質のウェッジセットを求める方に最適です。
在庫はAmazon、還元率は楽天。両方チェックが◎
第2位:テーラーメイド MG5:打感とフィーリングを統一する軟鉄鍛造セット
シリーズ初のフル軟鉄鍛造製法により、48度から56度まで完全に一貫した、吸い付くような極上の打感を実現したのがMG5です。
RAWフェースとスピントレッドデザインにより、雨天時でも3本ともに安定したスピン性能を発揮します。「ウェッジは打感が全て」と考えるゴルファーにとって、この3本セットは最高の選択肢です。
どの番手を持っても同じフィーリングで打てるため、繊細な距離感のコントロールが非常にやりやすくなります。
ノーメッキ仕上げのため手入れを怠ると錆びやすいというデメリットはありますが、悪天候でもスピン量が落ちにくいというメリットは、それを補って余りあるでしょう。
天候に左右されず、常に同じ感覚でアプローチに臨める安心感は、スコアメイクにおいて大きな武器となります。
「軟鉄鍛造の打感が素晴らしい」「雨の日でもスピンが落ちない」といった口コミが多く、フィーリング重視のゴルファーに強くおすすめします。
安心感はAmazon、お得感は楽天
第3位:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE:ミスに強いお助けウェッジセット
独自の「ZIPCORE」テクノロジーにより、3本全てが卓越した寛容性を持つモデルです。アマチュアがやりがちな打点のブレに非常に強く、どの番手で打っても安定した結果をもたらしてくれます。
フルショット気味に打つ48度から、バンカーで使う56度まで、全ての番手でミスヒットをクラブが助けてくれるのが最大の魅力です。難しいことを考えずに、シンプルにゴルフを楽しみたいアベレージゴルファーの強い味方になります。
プロモデルと比較すると操作性や打感の繊細さでは一歩譲りますが、「アプローチのザックリやトップが怖い」という悩みを、この3本セットが解決してくれます。
「芯を食っていなくても、思ったより飛んでくれる」「お守りのようなクラブセット」といった評判が多く、とにかくアプローチのミスを減らし、スコアをまとめたい方に最適なセットです。
どちらも価格が変動するので確認必須
まずはウェッジ 56度一本でスコアメイクするメリットと練習法

様々なウェッジを使いこなす自信がない、アプローチに苦手意識がある、という方は、あえて「56度一本」に絞って練習する戦略が非常に有効です。
複数のウェッジを持つと、クラブ選択で迷いが生まれ、それがスイングの迷いにも繋がります。しかし、使うクラブを1本に限定することで、そのクラブでどうやって距離感を出すか、どうやってボールをコントロールするかに集中できます。
これにより、振り幅や力加減で距離を打ち分ける繊細な感覚が磨かれ、アプローチの総合力が格段に向上します。
練習法としては、まず自分の「基準」となる振り幅(例えば、腰から腰まで)で何ヤード飛ぶかを徹底的に体に覚えさせます。
次に、それより大きい振り幅(肩から肩まで)、小さい振り幅(足から足まで)の距離感を掴んでいきます。
この3つの距離感が身につくだけで、ほとんどのグリーン周りの状況に対応できるようになるはずです。
ウェッジ 54・56度はどっちを選ぶべき?それぞれの役割を解説

最近、特に女子プロの間で人気が高まっているのが54度のウェッジです。52度と56度のちょうど中間に位置し、まさに「いいとこ取り」の性能を持っています。
| 項目 | 54度ウェッジ | 56度ウェッジ |
|---|---|---|
| 弾道 | 中高弾道 | 中弾道 |
| スピン | 多い | 多い |
| 役割 | 適度に上げて止められる万能型 | 転がしからバンカーまでこなす汎用型 |
| 相性 | PWが48度前後で、SWに58度を入れたい場合の中継ぎ | PWが50度前後、またはAWに52度を入れる場合のSW |
54度を選ぶメリットは、フルショットではそこそこ距離が出て、アプローチでは適度にボールが上がって止まってくれる万能性にあります。
52度では飛びすぎるし、56度では少し飛ばない、という中途半端な距離を埋めるのに最適です。
一方、56度はサンドウェッジとしての基本性能が高く、特にバンカーショットでのやさしさは54度を上回るモデルが多いです。
どちらを選ぶべきかは、あなたのセッティングと、ウェッジに何を一番求めるかによって決まります。
バンカーが苦手なら56度、中間の距離を楽に打ちたいなら54度、という考え方が一つの基準になるでしょう。
ウェッジ 52・56・58度の定番セッティングのメリットと注意点

「52度、56度、58度」という3本のウェッジセッティングは、多くの上級者やプロが採用する組み合わせです。このセッティングの最大のメリットは、各クラブの役割分担を明確にできる点にあります。
- 52度(AW): 主にフルショット用。100ヤード前後の距離を正確に狙う。
- 56度(SW): 主にアプローチ用。ピッチ&ランなど、転がしを主体とした寄せで使う。バンカーでも使用。
- 58度(LW): 特殊な状況用。ボールを高く上げたいロブショットや、深いバンカーショット専用。
このように役割をはっきりさせることで、状況に応じて迷いなくクラブを選ぶことができます。タイガー・ウッズも、ほとんどのアプローチは56度で行い、特別な状況でのみロフトの寝たウェッジを使用すると言われています。
注意点としては、クラブの本数制限(14本)の問題です。ウェッジを1本増やすということは、フェアウェイウッドやユーティリティなど、他のクラブを1本抜く必要があります。自分のゴルフスタイルと相談し、どのクラブを優先するかを慎重に判断しましょう。
ウェッジ 50・56・58度の3本体制の考え方とクラブの選び方

最近のストロングロフト化したアイアンセット(PWが44〜46度)を使っている場合、「50度、56度、58度」というセッティングも非常に有効な選択肢となります。
この組み合わせの目的は、PWと本格的なサンドウェッジである56度の間にできてしまう大きな飛距離のギャップを、50度のウェッジで埋めることです。
PWが45度の場合、50度との差は5度。ここまではフルショットで飛距離の階段を作りやすいです。
そして、56度と58度は、アプローチとバンカーというグリーン周りの仕事に特化させる考え方です。
56度をメインのアプローチとやさしいバンカー用、58度をボールを上げたい時や難しいバンカー用、と明確に役割分担します。
これにより、フルショットの距離の階段と、グリーン周りの多様な状況への対応力を両立させることができます。
ウェッジ セッティング 50・56・58度でプロのような最適な流れを構築

「50度、56度、58度」のセッティングでプロのような最適な流れを構築するには、単にロフト角を揃えるだけでは不十分です。
クラブの「顔」、つまり構えた時の見え方や、シャフトの重さ、そしてバウンス角の流れも考慮する必要があります。
理想は、3本とも同じメーカーの同じモデルで揃えることです。これにより、どのクラブを持っても同じ感覚で構えることができ、フィーリングが統一されます。
特に56度と58度はソール形状(バウンス角やグラインド)を戦略的に変えるのがおすすめです。
例えば、56度はバウンス角が大きめのモデルにしてバンカーやラフからの抜けを良くし、58度はバウンス角が小さめのモデルにして、フェースを開いて使いやすくする、といった具合です。
このように、ロフト角だけでなく、クラブ全体の性能の流れを意識してセッティングすることで、あらゆる状況に対応できる、まさにプロのような隙のないウェッジ構成が完成します。
総括:ウェッジで56度と58度を両方入れるべきか最終結論

この記事でお伝えしたウェッジセッティングのポイントをまとめます。



