「ウェッジは3本もいらない」という話を聞いて、自分のクラブセッティングに迷いが生じていませんか?
ゴルフのスコアメイク、特に100切りを目指す上で100ヤード以内の精度は生命線です。アイアンのストロングロフト化に伴いウェッジを3本以上入れるのが主流になりつつありますが、それが本当にあなたにとっての正解とは限りません。
結論から言うと、最適なウェッジの本数はあなたのスキルレベルと、今使っているアイアンのロフト角によって決まります。
場合によっては、ウェッジ3本は不要どころか、スコアを崩す原因にすらなり得ます。
この記事では、「ウェッジ3本はいらない」説の真偽を解き明かし、あなたのゴルフを最適化するセッティング術を徹底解説します。
ウェッジ2本と3本の組み合わせの違い、50度・56度・58度といった具体的なロフト角の使い分け、サンドウェッジの必要性、そして具体的なおすすめの3本セットまで、あなたの疑問にすべてお答えします。
この記事を最後まで読めば、もうウェッジセッティングで迷うことはなくなり、自信を持ってグリーンを狙えるようになるでしょう。
- 「ウェッジ3本はいらない」と言われる本当の理由がわかります。
- ウェッジ2本と3本のメリット・デメリットと、あなたに合う選び方が明確になります。
- 100切りを目指すゴルファーに最適なクラブの本数が具体的に理解できます。
- レベル別のおすすめウェッジ3本セットがわかり、クラブ選びの失敗がなくなります。
ウェッジ3本はいらないは本当?100切りを目指す最適本数

「ウェッジ3本はいらない」という考え方は、特にスコア100切りを目指すゴルファーにとって非常に重要な視点です。
クラブが多ければ多いほど選択肢が増え、迷いが生じやすくなります。このセクションでは、なぜシンプルなセッティングがスコアメイクに繋がるのか、その理由と具体的な考え方を掘り下げていきます。
- ゴルフで100切りするには7〜9本のクラブで十分
- サンドウェッジはバンカーが苦手なら絶対にいる1本
- ウェッジ2本でスコアアップ!おすすめな人の特徴とセッティング
- ウェッジ2本の組み合わせは52度・58度が王道
- ウェッジの50度と56度の使い分け方を状況別に解説
ゴルフで100切りするには7〜9本のクラブで十分

この画像のように、厳選されたクラブでプレーに臨むことは、スコアアップへの近道です。ゴルフで100切りを目指すなら、14本のクラブをフルに揃える必要は全くありません。
むしろ、7本から9本程度のシンプルなセッティングの方が、迷いがなくなり結果的にスコアがまとまりやすくなります。
クラブが多いと、「どのクラブで打つべきか?」という判断に時間がかかり、リズムを崩したり、スイングに集中できなかったりする原因になります。
特に初心者のうちは、各クラブの飛距離を正確に把握できていないため、選択肢が多いことはデメリットになり得るのです。
使用するクラブを限定することで、1本1本のクラブに対する習熟度が上がります。練習場でもコースでも同じクラブを繰り返し使うことで、スイングの再現性が高まり、自分の距離感を体に覚え込ませることができます。
これにより、「この距離ならこのクラブ」という自信が生まれ、プレー中の判断が迅速かつ的確になります。
100切りを達成するためには、パーやバーディーを狙うゴルフではなく、大叩きをしない「ボギーマネジメント」が重要です。
そのためには、自分が自信を持って振れる数本のクラブを使いこなし、確実にグリーンに近づけていく戦略が極めて有効なのです。
サンドウェッジはバンカーが苦手なら絶対にいる1本

サンドウェッジは、バンカーショットが苦手なゴルファーにとって、まさに救世主となるクラブです。
結論から言うと、スコア100切りを目指すレベルであれば、サンドウェッジはセッティングに絶対に加えるべき1本と言えます。
サンドウェッジが他のクラブと決定的に違うのは、「バウンス」と呼ばれるソール部分の出っ張りです。
このバウンスが、砂の中にヘッドが深く潜りすぎるのを防ぎ、砂ごとボールを外に弾き出す「エクスプロージョンショット」を容易にしてくれます。
バンカーが苦手な人の多くは、ボールを直接打とうとしてヘッドが砂に突き刺さる「ザックリ」のミスを恐れています。
しかし、サンドウェッジを使えば、ボールの手前の砂を叩くイメージでスイングするだけで、クラブが仕事をして勝手にボールを脱出させてくれるのです。
もちろんアプローチでも使用できますが、その真価はバンカーでこそ発揮されます。バンカーからの脱出に1打しかかからないのと、3打も4打も叩いてしまうのとでは、スコアに天と地ほどの差が生まれます。
バンカー恐怖症を克服し、大叩きのリスクを減らすためにも、信頼できるサンドウェッジは必須アイテムです。
ウェッジ2本でスコアアップ!おすすめな人の特徴とセッティング

ウェッジ2本体制は、クラブ選択をシンプルにし、1本1本のクラブを使いこなす技術を磨くことで、結果的にスコアアップに繋がる有効な戦略です。
特に、以下のような特徴を持つゴルファーには2本セッティングを強くおすすめします。
このような方にとって、ウェッジ2本体制はまさにスコアアップのための最適な選択と言えるでしょう。
ウェッジ2本の組み合わせは52度・58度が王道

ウェッジを2本にする場合、最もバランスが良く、多くのゴルファーに愛されている王道の組み合わせが「52度」と「58度」です。
このセッティングは、アマチュアからプロまで幅広く対応できる完成された組み合わせと言えます。
それぞれの役割分担は以下の通りです。
クラブ | ロフト角 | 主な役割 |
---|---|---|
AW | 52度 | ・100ヤード前後のフルショット ・グリーン周りからのピッチ&ラン(転がしのアプローチ) ・距離を出したいバンカーショット |
SW | 58度 | ・バンカーからの脱出 ・ボールを高く上げて止めたいアプローチ(ロブショット) ・深いラフからのショット |
この組み合わせの最大のメリットは、役割分担が非常に明確であることです。
「距離を合わせたい時や転がしたい時は52度」「バンカーやボールを上げたい時は58度」というシンプルな使い分けが可能です。
PWのロフト角が46度〜48度程度のアイアンを使っている場合、52度を入れることで約4〜6度のきれいなロフトピッチが作れます。
これにより、フルショットでの飛距離のギャップがなくなり、番手間の距離をスムーズに打ち分けることができます。
そして、58度はバンカーショットで威力を発揮するだけでなく、グリーンが硬い場面やピンが手前にある難しい状況で、ボールを高く上げてスピンで止めるショットを可能にしてくれます。
どの組み合わせにすべきか迷ったら、まずはこの「52度・58度」のセッティングを試してみてください。
あなたのショートゲームが、よりシンプルかつ効果的になるはずです。
ウェッジの50度と56度の使い分け方を状況別に解説

「50度」と「56度」も、ウェッジ2本体制で非常に人気のある組み合わせです。特に最近のストロングロフト化したアイアン(PWが44〜46度)との相性が良く、アマチュアゴルファーにとって実践的なセッティングと言えます。
この2本の使い分けの基本は、「50度は攻撃、56度は守備」と覚えると分かりやすいでしょう。
50度(AW):攻撃のウェッジ
50度の主な役割は、ピンをデッドに狙っていくことです。
- フルショット: 90〜100ヤード前後の距離を、コントロールされたフルショットで打ちます。
- ピッチ&ラン: グリーンエッジからピンまで距離がある場面で、キャリーとランの比率が1:1〜1:2程度のイメージで、ボールを転がして寄せます。
これがアプローチの基本戦術となります。 - ランニングアプローチ: パターでは届かない距離で、障害物がない花道などから、パターのように転がして寄せる場合にも使えます。
56度(SW):守備・お助けのウェッジ
56度は、難しい状況を打開するためのクラブです。
- バンカーショット: このクラブの最も重要な役割です。バウンスを効かせて、確実にバンカーから1回で脱出します。
- ピッチショット: バンカーや池などのハザードを越えて、ボールを高く上げてグリーンに乗せたい場面で使います。
キャリーで距離を稼ぎ、ランを抑えたい状況に最適です。 - 深いラフ: ボールが沈んでいる深いラフからでも、ヘッドが抜けやすくボールを高く打ち出せます。
100切りを目指すレベルでは、グリーン周りのアプローチは基本的に50度で転がすことを第一選択とし、バンカーやどうしてもボールを上げる必要がある場面でのみ56度を使う、というシンプルな使い分けがスコアメイクに繋がります。
ウェッジが3本いらない人も必見!スコアを出すセッティング術

ウェッジセッティングは、スコアを出すための科学です。たとえ「ウェッジ3本はいらない」と感じる人でも、そのセッティング理論を知ることは、自分の2本セッティングを最適化する上で非常に役立ちます。ここでは、より良いスコアを目指す全てのゴルファーに共通する、ウェッジセッティングの基本原則から応用までを詳しく解説します。
- ウェッジ3本のロフトは4〜6度間隔で揃えるのが理想
- ウェッジ3本の組み合わせはPWのロフト角で決める
- セットなら50・54・58度が最もバランスが良い
- ウェッジ3本セット48・52・56度は飛び系アイアン向け
- ウェッジのセッティングで50・56・60度はボールを上げたい上級者向け
- ウェッジ3本の使い分けはフルショットで距離を刻むのが基本
- ウェッジ3本での打ち分け方を状況別に解説
- 54度ウェッジでのバンカーショットは全く問題ない
- ウェッジ 3本セットのおすすめはコレ!レベル・目的別人気ランキング
ウェッジ3本のロフトは4〜6度間隔で揃えるのが理想

この画像のように、ウェッジセッティングの最も重要な基本原則は、クラブ間のロフト角を均等な「階段」にすることです。
具体的には、4度から6度の間隔で揃えるのが理想とされています。
なぜなら、ロフト角が4度変わると、一般的にフルショットでの飛距離が約10〜15ヤード変わるからです。
この「飛距離の階段」をきれいに作ることで、中途半端な距離が残った際に、スイングの強弱で調整するという難しい技術を使わなくても、クラブを持ち替えるだけで対応できるようになります。
例えば、PWが44度の場合、
- 良い例(4度間隔): 44°(PW) → 48° → 52° → 56°
- 悪い例(間隔が不均等): 44°(PW) → 52°(8度差) → 58°(6度差)
悪い例では、PWと52度の間に大きな飛距離のギャップが生まれてしまい、その間の距離を打つのが非常に難しくなります。
ウェッジを2本入れる場合でも3本入れる場合でも、この「4度〜6度間隔の原則」は変わりません。
自分のアイアンセットのピッチングウェッジ(PW)のロフト角をまず確認し、そこから均等な間隔になるように下のウェッジを選んでいくことが、セッティングの第一歩です。
ウェッジ3本の組み合わせはPWのロフト角で決める

ウェッジセッティングを構築する上で、すべての基準となるのが、あなたが今使っているアイアンセットのピッチングウェッジ(PW)のロフト角です。ウェッジを何本入れるか、どのロフト角を選ぶかは、すべてこのPWから逆算して決める必要があります。
なぜなら、アイアンセットとウェッジの飛距離をスムーズに繋げなければ、特定の距離にポッカリと穴が空いてしまうからです。
近年、アイアンの飛距離性能を上げるためにロフト角を立てる「ストロングロフト化」が主流になっています。
- 昔のPW: 47度〜48度
- 今のPW: 43度〜45度
- 飛び系アイアンのPW: 42度以下
もしあなたのPWが43度の「飛び系」アイアンだった場合、一般的なサンドウェッジ(56度や58度)との間には13度以上の大きなロフト差が生まれてしまいます。
これでは、フルショットで30ヤード以上の飛距離差(ギャップ)が生じてしまい、その間の距離を打つクラブがありません。
あなたのPWのロフト角を確認しよう
まずは、ご自身のアイアンのメーカー公式サイトなどで、PWのスペックを確認してください。
そのロフト角を基準に、前述した「4度〜6度間隔の原則」に従って、下のウェッジを組み合わせていくのが正しいセッティングの作り方です。
PWのロフト角を知らずにウェッジを選ぶのは、羅針盤なしで航海に出るようなものなのです。
セットなら50・54・58度が最もバランスが良い

もしウェッジを3本入れるなら、「50度、54度、58度」の組み合わせは、最もバランスに優れた「黄金比」とも言えるセッティングです。
この組み合わせは、現代の標準的なアイアン(PWが45度〜46度)との接続がスムーズで、アマチュアから女子プロまで多くのゴルファーに支持されています。
このセッティングの最大のメリットは、各クラブの役割分担が明確で、あらゆる状況に対応できる汎用性の高さにあります。
ロフト角 | 名称 | 役割と得意な状況 |
---|---|---|
50度 | AW | 距離のコントロール ・100ヤード前後のフルショット ・グリーン周りで転がして寄せるピッチ&ラン |
54度 | SW | オールラウンド ・80ヤード前後のフルショット ・標準的なバンカーショット ・ボールを少し上げて寄せたいアプローチ |
58度 | LW/SW | 難局打開 ・アゴの高いバンカーショット ・ボールを高く上げて真上から落としたいロブショット ・深いラフからの脱出 |
このように、フルショットでの距離の打ち分け、アプローチでの転がしと上げ、そしてバンカーショットと、ショートゲームで求められるほぼ全ての要素をカバーできます。
4度ずつの均等なロフトピッチは、フルショットでの飛距離の階段を綺麗に作り出し、番手選びの迷いをなくしてくれます。
どの3本にすべきか迷ったら、まずはこの「50度、54度、58度」を基準に考えてみてください。あなたのショートゲームの総合力を確実に引き上げてくれるはずです。
ウェッジ3本セット48・52・56度は飛び系アイアン向け

もしあなたが、最近主流の「飛び系アイアン」と呼ばれる、飛距離性能を重視したアイアンセットを使っているなら、「48度、52度、56度」の3本セッティングが最適解となる可能性が高いです。
飛び系アイアンは、飛距離を出すためにPWのロフト角が44度、43度、あるいはそれ以下に設定されていることが多くあります。
このようなアイアンに、先ほど紹介した「50度、54度、58度」のセットを組み合わせると、PW(43度)と50度の間に7度もの大きなギャップが生まれてしまいます。
そこで活躍するのが「48度」のウェッジです。
PW(43〜44度)の下に48度を入れることで、4〜5度の適切なロフト間隔を保ち、100〜110ヤード付近のフルショットの距離をきれいに埋めることができます。
このセッティングにおける各クラブの役割は以下のようになります。
- 48度: PWとAWの間の距離を打つ、いわば「11番アイアン」的な役割。
- 52度: 従来のアプローチウェッジ(AW)の役割。90ヤード前後のフルショットや転がしのアプローチ。
- 56度: サンドウェッジ(SW)の役割。バンカーショットやボールを上げたい場面で活躍。
自分のアイアンが「飛び系」かどうか分からない場合は、メーカーの公式サイトでPWのロフト角を確認してみてください。
もし45度以下であれば、この「48度、52度、56度」の組み合わせを第一候補として検討することをおすすめします。
ウェッジのセッティングで50・56・60度はボールを上げたい上級者向け

ウェッジセッティングの世界には、より専門的で、特定の目的を持った組み合わせも存在します。その代表格が「50度、56度、60度」という、PGAツアーのプロにも愛用者が多いセッティングです。
この組み合わせの最大の特徴は、「60度」のロブウェッジを含む点にあります。ロブウェッジは、フェースが非常に上を向いているため、ボールをフワリと高く上げ、グリーンに真上から落としてスピンでキュキュッと止めるような、非常にテクニカルなショットを可能にします。
このセッティングは、以下のようなゴルファーに適しています。
一方で、注意点もあります。56度と60度のロフト差が4度しかないため、フルショットでの飛距離差が出しにくいこと、そして60度のウェッジはボールの下をヘッドがくぐり抜ける「だるま落とし」のミスが出やすく、アマチュアには扱いが難しい側面があることです。
やさしさよりも、ボールを操る楽しさや、ここ一番でのスーパーショットの可能性を求める、腕に自信のあるゴルファー向けのセッティングと言えるでしょう。
ウェッジ3本の使い分けはフルショットで距離を刻むのが基本

ウェッジを3本入れる最大のメリットは、スイングの振り幅を変えずに、クラブを持ち替えるだけで距離を打ち分けられることです。
多くのアマチュアは、1本のアプローチウェッジで、スイングを大きくしたり小さくしたりして距離感を調整しようとしますが、これは非常に難しい技術です。
スイングの力加減は、その日の体調やプレッシャーによって微妙に変化するため、安定させるのはプロでも至難の業です。
結果として、トップやダフリといった大きなミスの原因になります。
しかし、ウェッジが3本あれば、話はシンプルになります。
例えば、あなたのセッティングがPW(110y)、50°(100y)、54°(90y)、58°(80y)だとします。
- 残り100ヤードなら: 50度でフルショット
- 残り90ヤードなら: 54度でフルショット
- 残り80ヤードなら: 58度でフルショット
このように、常に自分の基準となる「フルショット」の振り幅でスイングすればよいため、リズムが安定し、再現性が格段に高まります。
力加減という曖昧な感覚に頼るのではなく、番手という明確な基準で距離を刻んでいく。これが、ウェッジ3本体制の基本的な考え方であり、スコアを安定させるための最も賢い戦略なのです。アプローチが苦手な人ほど、この恩恵は絶大です。
ウェッジ3本での打ち分け方を状況別に解説

ウェッジ3本体制は、フルショットだけでなく、グリーン周りのアプローチにおいても多彩な選択肢をもたらしてくれます。
状況に応じてクラブを使い分けることで、より安全に、よりピンに近づける確率が高まります。「50度、54度、58度」のセッティングを例に、具体的な打ち分け方を解説します。
状況1:花道からピンまで距離がある(転がしたい)
- 選択クラブ:50度
- 打ち方:ピッチ&ラン
ロフトが最も立っている50度を使い、パターのようにストロークします。ボールを低く打ち出し、キャリーとランを使ってピンに寄せていきます。最もミスのリスクが少なく、アプローチの基本となるショットです。
状況2:バンカーや障害物を越えたい(少し上げたい)
- 選択クラブ:54度
- 打ち方:ピッチショット
中間のロフトである54度を使い、ボールをある程度上げて障害物を越えつつ、グリーンに落ちてから少し転がるイメージで打ちます。汎用性が高く、様々な場面で活躍します。
状況3:ピンがすぐそば、またはグリーンが下り傾斜(高く上げて止めたい)
- 選択クラブ:58度
- 打ち方:ロブショット
最もロフトが寝ている58度を使い、フェースを少し開いてボールをフワリと高く上げます。キャリーでピンの根元に落とし、ランを最小限に抑えたい究極の状況で使います。
状況4:アゴの高いバンカー
- 選択クラブ:58度
- 打ち方:エクスプロージョン
バウンスが効きやすい58度を使い、砂を爆発させてボールを高く打ち出します。アゴの高さを楽々クリアできます。
このように、状況に応じて明確な意図を持ってクラブを選択することが、ウェッジ3本体制を最大限に活かすコツです。
54度ウェッジでのバンカーショットは全く問題ない

「サンドウェッジといえば56度か58度じゃないの?」「54度でバンカーから出るの?」という疑問を持つ方がいますが、結論から言うと、54度のウェッジでのバンカーショットは全く問題ありません。
むしろ、アマチュアにとって多くのメリットがあります。
サンドウェッジのロフト角は、一般的に54度から58度の範囲を指します。54度はそのど真ん中に位置しており、多くのツアープロもバンカーショットで54度を愛用しています。
58度などのハイロフトウェッジと比較した際の54度のメリットは以下の通りです。
- ボールが前に飛ぶ力がある: ロフトが少し立っている分、ボールが上がりすぎず、前方向への推進力が生まれます。
これにより、距離のあるバンカーショットでショートするミスが減ります。 - アゴの低いバンカーでは有利: ホームランのミスを恐れずに、しっかりと振り抜くことができます。
- アプローチでの汎用性が高い: 54度はバンカーだけでなく、80ヤード前後のフルショットやピッチショットでも非常に使いやすいロフトです。
この1本で多くの役割をこなせるため、クラブセッティングに悩むアマチュアにとって心強い味方となります。
もちろん、砂が非常に柔らかく深いバンカーや、アゴが極端に高い状況では、よりバウンスが大きくハイロフトな56度や58度の方がやさしく感じられる場合もあります。
しかし、一般的なゴルフ場のバンカーであれば、54度で十分すぎるほどの性能を発揮してくれます。
ウェッジ 3本セットのおすすめはコレ!レベル・目的別人気ランキング

ウェッジを3本セットで揃えたいけれど、どれを選べばいいか分からない…という方のために、ここでは最新の人気モデルをレベルや目的別にランキング形式で徹底比較します。
調査結果から判明した各モデルの「デメリット」と「それを上回るメリット」も正直にお伝えするので、あなたにぴったりの一本が必ず見つかります。
※当ランキングは、アマチュアゴルファーの口コミ、専門メディアの評価、販売実績などを総合的に分析し、独自の基準で順位付けをしています。広告費などによる恣意的な順位操作は一切行っていません。
あなたに合うのはどれ?ウェッジ3本セットおすすめ早見比較表
まずは、今回ご紹介するウェッジがひと目でわかる比較表をご覧ください。自分のレベルや重視するポイントに合わせて、気になるモデルをチェックしてみましょう。
レベル | 最優先項目 | おすすめモデル | 価格帯(3本) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
初心者 | ミスへの強さ | キャスコ ドルフィンウェッジ | 約69,300円 | とにかくダフらない。バンカーからも楽々脱出 |
中級者 | バランス | クリーブランド RTZ ウェッジ | 約72,600円 | 打感・スピン・安定性の三拍子が揃う優等生 |
上級者 | スピン性能 | タイトリスト VOKEY SM10 ウェッジ | 約82,500円 | ツアーが証明する、王者の選択 |
コスパ重視 | 価格 | Kirkland Signature | 約17,980円~ | 1本約6千円台。信じられない価格と品質 |
【初心者向け】アプローチが劇的にやさしくなるウェッジTOP3
アプローチやバンカーが苦手な初心者の方は、とにかくミスに強く、オートマチックに打てる「お助け機能」が満載のモデルを選ぶのがスコアアップの近道です。
1位:キャスコ ドルフィンウェッジ DW-125

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「バンカーが怖くなくなる魔法の杖」
アベレージゴルファーの「バンカーが苦手」「ザックリが怖い」という悩みを解決するために開発された大人気モデル。
独特のソール形状が砂や芝に潜りすぎず、驚くほど簡単にボールを運んでくれます。
在庫はAmazon、還元率は楽天。両方チェックが◎

2位:フォーティーン DJ-6 ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「ザックリ撲滅!お助けソールの決定版」
「アマチュアのザックリを撲滅する」という明確なコンセプトで開発された、究極のお助けウェッジ。
ソール中央に大きな溝を設けた「グランドキャニオンソール」が、どんなにダフってもヘッドが深く刺さらず、ボールを前へ運んでくれます。
安心感はAmazon、お得感は楽天

3位:PING BunkR ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | (バンカー限定) |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「バンカー恐怖症の最終兵器」
その名の通り、バンカーショットに特化して設計された究極の専門ウェッジ。非常に広いソールと強力なバウンス角が、ゴルファーが何もしなくても砂を爆発させ、ボールを外に出してくれます。
楽天は型落ちや中古も選べる

【中級者向け】操作性と安定感を両立!バランス重視ウェッジTOP3
100切りを達成し、さらに上のレベルを目指す中級者には、やさしさだけでなく、スピン性能や操作性も兼ね備えたバランスの良いモデルがおすすめです。
1位:クリーブランド RTZ ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「打感・スピン・安定性、三拍子揃った優等生」
プロ・アマ問わず絶大な人気を誇るクリーブランドの最新モデル。新素材「Z-ALLOY」による驚くほど柔らかい打感と、雨天時やラフからでもスピン量が落ちない「HydraZip」フェースが特徴。性能と価格のバランスが非常に優れた、まさに優等生ウェッジです。
Amazonは新品狙いにおすすめ

2位:キャロウェイ OPUS ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「プロも唸る!極上の打感と超絶スピン」
名匠ロジャー・クリーブランドが設計に携わった、キャロウェイのツアーレベルウェッジ。軟鉄鍛造の吸い付くような打感と、ラフからでも強烈なバックスピンを生み出す進化した「37Vグルーブ」が、多くのゴルファーを虜にしています。
楽天はショップ独自キャンペーンが魅力

3位:フォーティーン FR-5 ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「やさしさと操作性の『ちょうど真ん中』」
お助けウェッジで定評のあるフォーティーンが、やさしさ(Forgiveness)と操作性(Respond)を両立させたモデル。
どんなライからでも滑るように抜ける「ユニバーサルソール」が、大きなミスを防ぎつつ、プレーヤーの意図にも応えてくれます。
Amazonのレビュー数は参考になります

【上級者・スピン重視】高性能ランキング TOP3
やさしさだけでなく、ボールを自在に操るための操作性や、グリーンでボールを噛むような強烈なスピン性能を求める上級者には、ツアープロが信頼を寄せる高性能モデルがおすすめです。
1位:タイトリスト VOKEY SM10 ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | + |
操作性 | |
コスパ |
「ツアーが証明する、王者の選択」
世界のプロツアーで使用率No.1を誇る、まさにウェッジの王様。ボーケイ・デザインが生み出す最新モデルは、あらゆるゴルファーの期待を超える圧倒的なスピン性能とコントロール性を実現。
プロが求める厳しい要求に応え続ける、信頼のブランドです。
Amazonは即納で安心。楽天はポイント狙いにおすすめ

2位:テーラーメイド MG5 ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「フル鍛造が生む、至高の打感と喰いつくスピン」
テーラーメイドが満を持して投入した、シリーズ初のフル鍛造製法ウェッジ。S25C軟鉄が生み出す極上の柔らかい打感と、雨天でもスピンが落ちないRAW(ノーメッキ)フェースが、繊細なタッチを求める上級者を唸らせます。
Amazonは単品購入、楽天は複数購入向け

3位:PING S159 ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
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コスパ |
「ミスに強く、スピンも落ちない。安定感の極み」
ドライバーやアイアンで培った「ミスへの強さ」をウェッジにも注入したPINGの最新モデル。高慣性モーメント(高MOI)設計により、芯を外した際の飛距離や方向性のブレを最小限に抑制。最高レベルのスピン性能と、アマチュアにも恩恵のある安定感を両立しています。
価格差が出ることがあるので比較推奨

【コスパ重視】安くても高性能!お買い得ランキング TOP3
1位:Kirkland Signature ゴルフウェッジ3点セット

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
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操作性 | |
コスパ | + |
「常識を覆す品質。最強のコストパフォーマンス」
大手会員制倉庫型店コストコが展開するプライベートブランド、カークランドのウェッジセット。
52度・56度・60度の3本がセットでコストコ公式価格は約27,980円(税込、1本あたり約9,300円)という衝撃的な価格です。
その性能は有名メーカー品に引けを取らないと、世界中で話題になっています。
楽天はまとめ買い派に強いです

2位:東邦ゴルフ 匠ウェッジ 3本セット

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「職人仕上げの高品質を、工場直販価格で」
ゴルフクラブの製造が盛んな兵庫県市川町に拠点を置く、日本の地クラブメーカー「東邦ゴルフ」。
職人が一本一本手掛ける高品質な軟鉄鍛造ウェッジを、工場直販だからこそできる驚きの価格で提供しています。
楽天はまとめ買い派に強いです

3位:GZW-001 ゲインゼニス ウェッジ 3本セット

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「知る人ぞ知る、隠れた高コスパモデル」
大手メーカーのOEM生産なども手掛ける工場が、その技術を活かして生み出したオリジナルブランドのウェッジ。派手な機能はありませんが、クラブとしての基本性能をしっかりと押さえた、堅実な作りが魅力です。
Amazonは発送が早く、在庫も安定

【番外編】特定の悩みを解決する特殊ウェッジ
バンカー特化:オノフ FROG’S LEAP-II ウェッジ

評価項目 | 評価(5段階) |
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やさしさ | + (バンカー・ラフ) |
スピン | |
操作性 | |
コスパ |
「カエルが跳ぶように、ぴょん!と脱出」
バンカーや深いラフといった「カエルの棲家」のような難しい場所から、楽々脱出させてくれることに特化した、究極のお助けウェッジ。超ワイドなソールが、ゴルファーのミスをすべて帳消しにしてくれます。
即決ならAmazon、ポイント重視なら楽天

総括:ウェッジが3本いらない場合と最適なセッティング

この記事では、「ウェッジ3本はいらない」という疑問を軸に、スコアアップを目指すゴルファーにとって最適なウェッジセッティングについて多角的に解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
自分に合ったウェッジセッティングを見つけ、自信を持ってグリーンを狙いましょう!
口コミの傾向
「本当にバンカーから一発で出るようになった」「アプローチのザックリが減って大叩きしなくなった」という、ミスの軽減を実感する声が圧倒的多数です。